先日友人から人と関わらなくていい仕事って無いのかと相談されました。
古い時代の人間とか、固定概念に固まったおっさんとかは、「汗水垂らして人と接する事こそが仕事だ」なんて言う人が居ますが、僕は全然そんな事思わなくって、人と関わらずにできる仕事なんて、探せばいくらでもあります。
今回相談を受けた友人は、人当たりが凄く良く、少し人見知りな凄く好青年でした。
しかし、始めた仕事で上司から罵詈雑言を早々食らってしまったらしく、それを機に人と関わるのが怖くなってしまった様でした。
仕事を覚えて間もないときから、新人の彼に対して暴言を吐く事自体ナンセンスだと思うし、責任を押し付ける相手を間違えている事極まりない。
その友人は、覚えが悪い方でもないし、丁寧に教えれば人並み以上に吸収する事は僕が一番知っています。
しかし一番最初に始めた仕事をきっかけに、人と関わる仕事をするのが怖くなってしまった様子でした。
新しく入って来た新人を育てようともしないその会社が、その先安住してビジネスを展開出来るとも思わないし、今直ぐに潰れても全く心が痛まないレベルですが、傷を負ってしまった彼は、なかなか人と関わる仕事には就けない様子でした。
人と関わらない仕事なんて山ほどあるから安心しな
まず人と関わらない仕事が無いかと相談された彼に告げたのは「人と関わらない仕事なんて山ほどあるから安心しな」と言う事。
頑固おじさんはよく言う「汗水垂らして人の為に尽くしてこそ仕事だ」という言葉ですが、あれって単なる働き方の一つでしかありません。
むしろ頭を使わずに、体を使う事を選んだ末路と言うか。
頭を使うのと、体を使うのとでは、圧倒的に頭を使う働き方の方が重要です。
体を使う事は誰にも出来ますが、頭を使う事は誰にでも出来る事ではありません。
要するに「汗水垂らして働け」って言うおっさんが居たとすれば、それは誰にでも出来る体を動かして働く事を選択したと言う事。
逆を言えば、少しも考えようとせず、楽をしようとして体を働かす事しか選ぶ事をしなかっただけと言う事。
仮にこの世の中の仕事が全て体を動かして汗をかく事だったとしたら、必ず上手くいかなくなります。
仕事には頭を働かせる頭脳係と、労働を培う体を働かせるガテン系とが存在しています。
体を使う労働の人達を、頭を使う人達が指揮する事で、仕事と言うのが上手く回る仕組みです。
こんな形で世の中は回っている訳です。
少数の頭を使う人側と、大多数の体を使う側の人間。
例えば、小学生のときのクラスを思い出してほしいんですが、大体1クラス30人の子供達を1人の先生が見守ります。
30人の生徒に対して、30人の先生が見る事なんて非効率なんで、普通はやりませんよね?
これが会社組織でも全く同じと言う事。
だから汗水垂らして働く事が、労働と勘違いしている人は、上に上がろうとせず、頭を使う努力もしなかったと言う事。
それを「今の若者はたるんどる」なんて迷言を残しているだけの話。
だからまず、人と関わる仕事が怖くなってしまった友人には、「人と関わらない仕事なんて山ほどあるし、上司に言われた事なんて気にしなくていいんだぞ」って言葉をかけました。
【まさかの結末?】きついダブルワークを1年取り組んでいた友人の末路。
現に上司の話を真面目に聞く努力家の友人が、働き詰めになった際にこちらの記事で悲惨な末路を記載しました。本当にダブルワークで心身ともに疲れ果てた友人の姿は、見るに耐えない物でしたから。
具体的な人との関わりを避けられる仕事とは?
友人には、「人との関わりを持たなくても出来る仕事はある」と言う事を理解してもらった所で、具体的な人と関わらなくても出来る仕事をアドバイスしました。
人と関わりがない仕事と言うと、一般的に上げられるのは「工場勤務」「内職」「テープライター」なんかがでてくると思います。
基本的には表に出ない裏方の仕事ですかね。
当然友人も人と関わらない仕事と考えた時に、上記の仕事内容は思いついた様でした。
でもこれらの仕事で、完璧に人と関わらずに完結する仕事かって聞かれるとそうではない。
サービス業ではなく、接客する必要の無い工場勤務だったとしても、工場長なんかと接する事は必要不可欠だし、在宅で出来る内職だろうと、換金する上司とは顔を合わせなきゃ行けない。
そう考えると、これらの仕事は人と関わらなくてもいい仕事じゃなくなります。
その点正直に友人には伝えました。
「人と関わりを断てる仕事は無い。なぜならビジネスって人との助け合いから成り立つ物だから」
誰かの為にならない仕事があるなら、それは仕事として成り立ちません。
人間が価値を決めて、その価値の対価として支払われるのがお金だから。
その言葉を聞いた友人はがっくりした様子で、「社会復帰出来ないんじゃないか」なんて不安そうな顔色をうかがわせてました。
でもね。
確かに人と交わらずに済む仕事は無いけれど、人と直接関わらずに済む仕事は山ほどあります。
これが通常の人との関わりがある仕事の関係性です。
この関わりの間に一つ壁をおいたらどうでしょう。
直接的に関わる必要は無くなります。
ネットが発達した今では、直接やり取りしなくてもウェブ上で完結出来る事の方が多いし、人見知りだったとしても内弁慶だったとしても、直接やり取りしなくて済む話。
そう言う意味では人と関わりを持たなくても出来る仕事なんて山ほどあるって言う事。
現にAmazonでは個人が販売出来る様にマーケットプレイスと言う窓口が設置されているし、中古品を出品して欲しい人に売れれば、それを発送するだけで完結する仕事です。
Amazonの管理画面から、商品が売れた事は通知されるし、その後購入者とやり取りする必要がないので、人と関わる必要はありません。
万が一トラブルが発生しても、Amazonが仲介して間を受け持ってくれるし、最悪全額返金すれば片付く話です。
この様に、人と人との関わりの間にネットを挟む事で、直接的に人と関わる事の無い仕事するのは容易い訳です。
ネットショップ最大手のAmazonだってネット完結のビジネスですし、楽天なんかも同じ。
多くの人はインターネットの可能性を、便利な検索装置ぐらいにしか捉えていませんが、本当のネットの凄さはそこではなく、どんなに遠くに居る人とでもつながりを持てると言う所にネットの素晴らしさがあるんです。
また自分なりの規模感で仕事ができるので、副業としてスモールビジネスの様に取り組む事も出来るし、外注を頼んでビジネスをより大きくする事も可能。
仮に外注を頼むのであれば、この図の様に、頭を使う側へと回る事だって出来ます。
そうなれば、自分の好きな人とのみ仕事をする事が出来るし、かかわり合いたく無い人とは関わる必要が無くなります。
そんなアドバイスを友人にはしました。
具体的なビジネスモデルを紹介
抽象的な話はここまでにして、より具体的なビジネスモデルについての話をしていこうと思います。
せどりや転売
まず人と関わらなくていいビジネスとして考えられるのは、せどりや転売ですね。
せどりって何?っていう人は、上記記事で詳しく解説しているので、そちらを見てみてほしいんですが、簡単に言えば「転売」と同じ意味です。
言葉の由来が少し違うだけで、ブックオフや中古ショップ、はたまたフリマアプリで安く買ってきて、インタネットで高く売る。
これがせどりや転売のビジネスモデルです。
仕入れるのもお見せに行ったり、ネットショップで買い、そこからアマゾンやヤフオク、メルカリで売るだけなので、人と関わるシーンはほとんどありません。
また、今は結構いろんなツールがあって「アマゾンとの価格差」を調べてくれるツールがあったり、ヤフオクでも「どんな商品が今までいくらで売れたのか」ということを調べることができます。
なので、比較的に簡単に高く売れる商品や価格差を見つけることができる状態。
また、売る場所もヤフオクやメルカリなど、すぐに始められるアプリもありますし、アマゾンといったECショップでもマーケットプレイスといって自分だけのショップを出店することができます。
なので、個人からでもすぐに始められるのがせどりや転売なので、一度試してみるといいと思いますね。
アフィリエイト
アフィリエイトもネットビジネスでは有名ですが、これも人と関わらなくていいビジネスモデルです。
アフィリエイトとは、ネット広告の一つで、インターネットで商品を紹介して、その紹介料をもらえるというもの。
また、グーグルなどが出しているアドセンス広告という種類のアフィリエイトもあり、こちらは「広告をクリック、表示される」と報酬が発生するものだったりします。
アフィリエイトに関しても上記記事で詳しく解説しているので、気になる人は見てみてください。
こちらもネット上で完結する上に、広告代理となるので、トラブルやクレームがあった場合は「販売元」が対応する形がほとんどです。
(変な広告の仕方をしていなければですが)
となると、人と関わらなくても十分にできるビジネスなので、気になる人は参考にしてみてください。
YOUTUBEや動画制作
一応YOUTUBEや動画制作といった類のこれらも人と関わらなくてできるビジネスですね。
YOUTUBEはご存じのように、再生数に応じた広告収入を得られるビジネスで、動画を撮影しアップロードすることがメインの仕事になるわけですが、個人完結してしまえば人と関わる必要はありません。
(コラボなどもしないという前提で)
あと気になるケースでいえば「顔出しする」というリスクをよく耳にしますが、別に顔出しせずとも成功しているYOUTUBERは多くいますし、今やアニメーションなどの動画も結構多く見ます。
それに付随した動画制作をすればいいだけの話なので、一応YOUTUBEと動画制作はセットで紹介させてもらいました。
クラウドソーシング
あとこれは少し「人と関わらない」というケースから遠ざかってしまう可能性もありますし、上記で伝えた「頭を使う」とは違くなるので、あまりお勧めはしませんが、一応「直接人と関わる必要はない」ということで紹介させてもらうと「クラウドソーシングで仕事を探す」という方法もあるにはあります。
有名どころでいえば「クラウドワークス」などがあったりしますが、ネット上で仕事を探したりすることができるサービスです。
仕事の内容としては、本当に色々あって
- タイピング
- アンケート
- プログラミング
- デザイン
こうした多岐にわたる仕事があったりします。
詳しくは上記記事で書いているので、ここでは割愛しますし、単価や案件によって「稼げる稼げない」というのは変わってくるので、おススメはしませんが、クラウドソーシングを利用するのも人と直接的にかかわらずに済む方法だったりもします。
(間接的にかかわるので、例外的に紹介しました。)
彼がネットを使ったビジネスをするのかは、彼次第ですが、人と関われない様になってからと言って、仕事が出来ない訳じゃないし、人と関わらずとも仕事をする事は問題なく出来ます。
仮に、上司や仕事仲間から、嫌みを言われたり、羽交い締めにあったり、人と関わる仕事が嫌になってしまったとしても、全然諦める必要はありません。
是非勇気を持って、色んな事にチャレンジして行ってほしいですね。
頑張って!
終わりに
相談された友人へ、こんな話をしたらAmazonでの転売やアフィリエイトに興味を持って、「教えてほしい」と懇願されました。
彼が良い奴なのは僕が一番知っているので、全然教えます。
実際に人と関わる必要は全くないので、Amazonでの転売やアフィリエイトで稼げる事を実感出来れば、彼の社会復帰にも手伝えるし、僕も楽しいしで一石二鳥。
これからの彼に期待ですね。