副業から始まったネットビジネスの生活で、大きく変わった1つのこと。
それは上司との付き合いでした。
先日ふと、ネットサーフィンをしてると、上司との関係で悩んでいる部下の記事を見かけました。
直属の上司は、仕事が出来るバリバリの営業マン。
仕事が出来ない部下に向かって、2時間以上も説教を垂れることがあるそう。
おそらく上司からすれば、後輩を思っての叱咤激励なのでしょうが、当の部下本人は、思う以上に追いつめてしまい、2時間以上の説教を食らっている感覚らしいのです。
ボクも映像関係で働いていたとき、1人の上司に大分お世話になりました。笑
映像業界の古きしきたり
今は結構パワハラなどが問題になり、そこまで手を出されたり、罵詈雑言を言われることはないのでしょうが、映像関係という少し特殊な世界だったため、古いしきたりが色濃く残る業界でした。
カチンコと呼ばれる、機材の角で叩かれることもあったし、(よーいスタート!の時に使うあれですね)
カチンコに書くシーンの番号が書き違えば、もう大惨事。
30人以上いる別の会社の人の前で、怒鳴られ恥をさらされます。
まあ何年も経験している人がミスれば責任は重いのかもしれませんが、その当時ボクは入って初めての現場。
右も左も、何も分からない状況でしたし、初めてのミスで、その状況でした。
当時はそれが当たり前と思っていましたが、ネットサーフィンで見かけた部下の心情が、スゴく分かる気がしたんですね。
またこれは映像関係の業界特有のものかもしれませんが(古いしきたりがずっと残っている業界なので)何やら弁当は、下っ端が一番最後に食べはじめ、一番最初に食べ終わらなくてはいけないのです。
上司やプロデューサー、ディレクターなど、お偉いさんは、大分涼しいところの日陰で休み、黙々と弁当を食べている中、皆に弁当を配り、ゴミ袋をセッティング。
その後、皆に弁当が渡ったことを確認した後5分とかそこらの休憩で全て食べ終える。
食べ終えた後、すぐさま、次のシーンの準備のため、体を動かし、休憩が終わりそうになると、皆に大声で呼びかける。
休む暇は全くありませんでした。
真夏の撮影のときにも水を飲むことさえ許されない謎の風習さえ残っていました。
口の中が乾いてくると、唇が乾燥しはじめますが、ボクは初めてでした。
「真夏に唇が乾燥したのは。」
そんなときは弁当さえ食べれずに、休憩時間になってようやく、水を2リットル流し込み、ようやく水分を補給できるほどでした。
そんな状況の中、朝5時に起きて、夜の終電までみっちりと撮影が続きます。
撮影には完成するまでの期間が決まっているので、一度撮影期間に入るとそんな生活が3ヶ月とか続きます。
そんな経験があるので、テレビで見るドラマのADさんには本当に頭が上がりません。
スゴいと思います。
その反面、もの凄い離職率を誇る業界です。
そこでもやっぱり、上司と部下との関係は色濃く残りました。
終電を過ぎ、いち早く帰って寝たいのに、飲みに連れて行かされ、その日の反省会。
上司からすれば、出来の悪い部下への叱咤激励なんでしょう。
ただ当の本人からすれば、日中からの罵詈雑言の延長線上でしかない。
(日中のうちに全て吐き出してくれ。)
行きたくも無い相手と、飲みたくも無い酒とをダブルパンチ。
いや、眠さを合わせれば、トリプルパンチでした。
まさにデンプシーロール。
そのまま寝ずに、深夜までの撮影が待っています。
またあるとき。
神戸に出張で行ったときにも、上記のような撮影で、心身ともに疲弊した状態から、必ず飲みに誘われました。
ホテルに帰って、ゆっくり休みたい時間を、全て上司のアドバイスと称した、当てつけのつまみにされる飲み会。
もちろん自分自身の出来がよければ言われることはないんでしょう。
もちろん出来がよく無かったのは、認めるべき反省点です。
しかし、その上司は、1度言ったことは分かるだろう。
という考え方の持ち主。
さらっと言ったことでさえ吸収して体現できるのが普通だそうです。
ボクはそんな天才じゃなく、まさしく非凡なので、「これで間違いないですか?」そう聞き返すと、「お前一回言って覚えてねぇのかよ」そう言われ返すのが常でした。
分からないままは進めないので、何度も確認していると、台本が頭に飛んでくることもありました。
そして夜の酒のおつまみとして、永遠説教が続きます。
俺らは上司のグチ聞きじゃねぇ
サラリーマンの場合、同期や上司。
こういった人間関係を選ぶことは出来ません。
今、「あの時は本当にキツかった」と昔を想い出して、浸ってしまいました。
友人には「覇気がないぞ」と心配され、何をやるにも楽しく無く、映像での業界が、ボクの人生の狭い枠組のように思えました。
そしてその枠組みからは決して逃げられないようにも思えました。
多くの人は上司からのプレッシャーや圧力、飲みニケーションなど、往々して我慢しながら勤めています。
本当にスゴいと思う。
ボクは耐えれそうに無かったから余計に感じます。
マジで「死なねぇかなぁ」って何度思ったことか。
でも結局、死ぬことを望んでいるだけで、全ては他人の力で、どうにか解決されることを望むだけ。
自分で切り開く勇気はありませんでした。
だからこそ、今回見かけた、上司のグチを聞く部下の記事が深く突き刺さりました。
ネットでのビジネスから起業したからといって特に生活がハデになった訳じゃなく、やっぱりラーメンが一番好き。笑
少しばかりリッチな生活が出来るほど余裕も生まれてますが、さして興味もわかない。
必要最低限のお金が稼げるようになって、特に収入を確認することもなくなりました。
(この間に久々に見てみたら、サラリーマン当時の4倍以上でした)
派手な生活をすることに楽しみは求めていないけど、「関係する人間関係を選べる」ことって
本当に幸せなことだったと、改めて感じました。
反骨精神というか。
この道でやってきてよかったなぁって。
最後に
「ボクは裕福な家庭で、ちゃんこまさんの様な境遇の人がいるなんて、驚きました。」
そんなメッセージをもらうこともあります。
なんでだろう。
結構こういう職場に当たりやすかったんだよなぁ。
(そういう体質なのか?または、引き寄せられてたのか?笑)
でもボク以上に、厳しい労働環境で働いている人からのメッセージも頂きます。頂いたのは、
上司から殴られ、目を腫らして帰ったら妻に心配されて泣かれました。
みたいなメッセージでした。
マジで胸が痛む。
そいつうぜぇよなぁ。
ぎゃふんと言わしたいよなぁ。
選べる人間関係のありがたみをヒシヒシと感じています。
豪華な暮らしとか、リッチな生活とか。
ネットビジネスの魅力って勘違いされがちですけど、本当の魅力ってこういうところだと思います。