ボクが小さい時に歯医者に行ったときのこと。
女性の歯医者の方に「キミの歯の磨き方を見せてね!!」
そんな風に言われました。
ちょっとした虫歯が気になり、歯医者に行ったのに、治療をすることはなく、「歯の磨き方」を指摘されたので、ボクとしては、「この痛みを早く取ってよ!!」って。
そんな風に小さく生意気ながら思っていました。
改善より解決を幼少期のボクは望んでいた訳でした。
でもそれをしてくれない歯医者さんに、小さいながらに少し「なんでだろう?」と思った事を覚えています。
言われるがまま変な色の付いた液体を口にいれ、ゆすぎ、その後に通常通り歯を磨いたのでした。
歯医者に言われた衝撃の言葉
「もう大丈夫?」
そんな歯医者の方の声をきっかけに、十分すぎるほど磨いたと思っていたボクは、「うんうん」と首を傾げて、口をゆすいだのでした。
口をゆすぎ終わったボクを見て、歯医者の方は、「じゃあ、口をアーってしてみてね。」
そんな風にボクに口を開けてみせるように促して来ました。
一刻も早く虫歯を治してほしかったボクは、戸惑う事なく歯医者の方に、口を広げてみせました。
すると、驚きの事実を告げられたんです。
「確かに歯を洗うのは上手だね!
でもね。
洗い方を間違っているんだよ。
さっき口に含んでもらった物はちゃんと口を洗えているか確認する物なの。
外から見える表面の歯はちゃんと洗えてる。
でも、外から見えない裏側の歯は全然洗えてないのよ。
歯ブラシをするときは、表面は洗いやすいし、よく磨くんだけど、裏側を磨いていない人が多いのね。
でもこの裏側も同じ歯であって、表面と同じぐらい大切だし、この洗い残しがあって、正しい磨き方を知らないから、「虫歯」になっちゃうのね。
虫歯を治す事は、直ぐに出来るかもしれないけど、歯の磨き方を知らずに、また虫歯になっちゃったら全然意味ないでしょ?
だからきっちりと正しい歯の磨き方を知って、ちゃんと予防をしようね。」
そんな風に歯医者さんに言われました。
ボクにとって、この歯医者の言葉は衝撃でした。
歯磨きの仕方1つとっても成功する人かどうかが分かる
歯医者の人に言われた時、ボクはいつもの2倍ぐらい磨いたと思っていた。
でも、全く正しくない磨き方だったから、正しく歯を洗えていないことに気付いた。
確かに歯の磨き方を教わった事はない。
でも、だれだって同じように磨いていると思っていたし、今までやって来たやり方が間違っているなんて1ミリも思ってなかった。
変な勘違いで、裏側を磨くなんてことを意識した事なんてなかった。
虫歯になった。という結果だけを「早く治して!」と願うだけで、根本的な改善策に繋がっていない事を突きつけられた訳でした。
この正しい歯の磨き方を知った出来事と、ビジネスで成功する人とが、似ている部分がかなりあります。
「きっと正しい方法はこうだろう!」
そうやって間違った知識を覚えてしまい、それを続けていると、「間違った方法をずっと続けてしまっている」状態に陥ります。
当然間違った方法を続けていても、成功する事はありません。
そしてもっと大切なのは、間違っているということに気付くことができるか。
ということ。
ボクはこの時、歯医者に行くまで、「自分の歯の磨き方」が間違っているなんてみじんにも思っていませんでした。
どっちかといえば、両親の教育から、「丁寧に磨いている」とさえ思っていました。
でも、現実は違った。
歯医者に居るからといつもと比べて2倍ぐらい丁寧に磨いたはずなのに、歯医者の人には、「全然磨けていない」と言われてしまった。
ここで気付けたからよかった物の、万が一虫歯を無視して、この時指摘される事がなければ、ボクはずっと間違った歯の磨き方をしていることでしょう。
だから、成功する人というのは、まず第一に結果が出なければ、自分のやり方が違っているということに気付く事。
そして、今までやり方を捨て、正しいと思えるやり方をキチンと身に付ける事。
この自己否定と、方向転換が優れいているからこそ、成功するんだと思います。
実際にボクは、このときにきちんとした歯の磨き方を教わって以来、一度も歯医者には行った事がありません。
友人との会話
また昨日友人たちと話している時に、「頑固なやつ」の会話になりました。
間違いに気づこうとしない。気付いたとしてもそれを直そうとしない。
そんな頑固なやつがいたりしますが、なぜ間違いに気づいても直さないのか。
甚だ疑問でしかない。
そもそも、コレまでの価値観や既存のやり方ではうまくいかなかったから、今の自分がある。
そう考えたら、今のままの考え方ではやり方、価値観で行っても結局うまくいかないことは目に見えて分かっているはず。
物事の万里や想像はすべて同じで「創造と破壊」です。
うまくいっていないのであれば、今までの価値観ややり方を「破壊」し、新しいやり方を「創造」しなければいけない。
というかむしろ、今まで何も正しいベクトルがなかったノウハウややり方でなぜ失敗もなく成功できるのかの方が、甚だ疑問。
その間違いに気づけるのであれば、一度今までのやり方を自分を否定してまでも破壊しなくちゃ新しいやり方は創造できない。
そんな話を友人としました。
歯磨きの仕方を取っても、新しい正しい磨き方というのは、同時に「古いやり方の破壊」を意味します。
そして何か新しい物事を受け入れるというのは、往往にして「自己否定」から始まり、破壊してできること。
だから頑固ものはあまりうまくいかないのです。
終わりに
「歯の磨き方1つとっても、成功するかどうかって分かるなぁ」
そんな風に今朝、歯を磨きながら、「アレ以来、磨き方ってずっと一緒だよなぁ〜」って。
なぜか想い出にふけって、ずっと昔の事を想い出していました。
それでは。