今回はタイトルにある通り。
「腰痛」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
僕自身も以前まで悩んでいたのが、腰痛なので気になって調べていったら、どうやら腰痛の原因は「仕事によるストレスである」ことが多いと判明しており。
姿勢や歪みが原因ではない、という風にある研究では発表しています。
根拠
これの根拠となるのは、ヨーロッパの権威ある腰痛ガイドラインなどを提唱している、バックペインユーロップという団体が数々研究を行なっており。
その中で、19572人を対象にして行なったメタ分析をもとにしています。
そのうち18件の研究によると、仕事でのストレスと腰痛との相関関係が見られたとのことで。
ストレスとは具体的には、4つのポイントから仕事と腰痛との相関関係が見られました。
1つ目が、仕事の量。
2つ目が、コントロールレベル
3つ目が、ソーシャルサポート
4つ目が、報酬
この4つの相関関係が、19572人のメタ分析を行うことで見えてきたわけですが、1つ1つ見ていくと。
仕事の量というのは、その名の通りで。
量多いか少ないか、という部分ですが、これに関しては仕事の量が多くなるごとに、腰痛となる人の割合が「1、3人分」高まるということがわかっています。
また次にコントロールレベルというのは、いわゆる「仕事の自由度、裁量度合い」ということで、休憩を自分で決めたり、仕事のスケジュールを自分で管理したり。
タスクなどのどう進めていくのかを決める「コントロール」を表しており。
このコントロールレベルが低いと、腰痛となる確率が0.81上がるということがわかっています。
また、次のソーシャルサポートというのは、いわゆる「上司や同僚からの助け」を意味していて。
上司や同僚を含め、仲間からサポートを十分に受けられているか?というのが、このソーシャルサポートということになるわけですが、このサポートレベルが低い人ほど腰痛となる割合が、0.75から0.78高まることも判明しています。
そして最後の「報酬」に関してですが、特段報酬が上がろうが、腰痛が緩和されることはなく、報酬と腰痛とは相関関係がみられませんでした。
さらに言うと。
このバックペインユーロップは、結構激しいことも言っているそうで。
腰痛に関して、物理的に原因がある(椎間板ヘルニアなど)人の5%を除き、85%の人は「これだ!」という明確な理由はわかっていない。
また、腰痛に効き目があるとする針治療やマッサージ、lumbar supportといった類のものは効果がない、とさえいっています。
マッサージに関しては、筋肉を刺激されることにより、脳内からドーパミンやアドレナリンが放出されることで、一時的に「痛みを感じなくなる」ことが原因で。
根本的な原因解決にはつながっていないとしています。
結構僕的には刺激的なアンサーばっかりで。
常識を覆すような内容を、客観的データと研究から発表しているのが、このバックペインヨーロップ。
理由
この腰痛に関しての「85%は明確な理由はわかっていない」とし、仕事上の様々なストレスが腰痛を招く可能性が高いとする理由として、研究者はこうコメントしています。
「仕事でのコントロールレベルが高くなるほど、腰痛との相関性は低くなった。また一方でサポートレベルが高くなると、腰痛である割合が減る傾向にあった」
これはつまり、仕事を自分の意思で自由に進められる人ほど、腰痛を感じる人は少なくなり。
また一方で、周りから助けをもらえる人は、腰痛の割合が軽減している、ということをコメントしているわけです。
当然、上司からむちゃな命令を言われ、自分の裁量で仕事を進められなければストレスを感じますし。
わからないタスクが引き起こった際に、周りに助けを求められず、自分一人で解決しなければいけない状態であれば、ストレスを感じます。
要するに、このストレスレベルが高いか低いかによって、腰痛の割合が比例していく、ということをこのメタ分析の研究で伝えているわけですね。
そのストレスレベルを図るための項目が、上記で伝えた
- 仕事の量
- コントロールレベル
- ソーシャルサポート
- 報酬
この4つだった、ということです。
応用方法
ただこの研究。
結構ストレスレベルを図る調査が完璧ではなかったりと、多少追研究の余地があったりして。
鵜呑みにしてしまうのは、ちょっと違うかと思います。
また先ほども伝えた通り、腰痛の5%は椎間板ヘルニアなどの物理的な原因もあったりするので、本当に腰痛が酷い場合は、病院に行ってみるのをお勧めします。
また、もちろん仕事上のストレスはないに越したほうがいいので、ストレスを和らげる方法を取るのも大事ですが、僕の個人的な経験を話すと。
僕自身も結構な腰痛持ちでした。
そして、その上でその時から個人事業主という形で仕事をしていたので、仕事の量はサラリーマンの時より軽減していたし。
コントロールレベルも、サラリーマンと比べ圧倒的に高いレベルにあったと思います。
その分、ソーシャルサポートはありませんでしたが、多分ストレスはサラリーマンの頃に比べ、圧倒的に低い状態でした。
ただ、仕事によるストレスは圧倒的皆無なはずなのに、「腰痛」はあった。
この研究では、「85%の腰痛は明確な原因がわからない」としていますが、その時僕が思ったのは「座り仕事をする時間が激増していた」ことにあると思っていました。
そこから、スタンディングデスクを導入し、座る時間を減らしたところ、かなり腰痛が改善されました。
ですから、長時間座り仕事だという人へは、ぜひスタンディングデスクだったり、座らない時間を確保してもらう、っていうことをお勧めしたいのと同時に。
科学っていうのは絶対ではないし、仕事のストレスはないに越したことはないが、仕事のストレスを無くしたからといって腰痛が完治するわけではない、ってことは覚えておいてほしいです。
本当に辛い場合は、病院に行くのがベストかと思います。
まとめ
ちょっと長くなったのでまとめておくと。
腰痛の原因は、仕事のストレスと相関がある可能性が高い。
その根拠は、仕事の量、コントロールレベル、ソーシャルサポート、これらのポイントと腰痛との相関性が見られたため。
ただ気をつけなければいけないのは、物理的な原因が腰痛を招いている可能性があるため、本当にきつければ、病院に行くことをお勧めする。
逆に、病院なんかにいってもあまり改善が見られなかった場合、試してみる価値はあるのかも。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。