近代ではコンピューターの発達が凄いって言うのはみんな承知の事実。
グーグルは人間がいなくたって運転出来る技術を開発中だし、それに負けじと日産はアメリカのIT総本部シリコンバレーに開発の拠点を移す事を発表したのも、その吉兆です。
それに伴って、人間の仕事が全てコンピューターに打って変わるという論文さえアメリカでは発表されています。
実用化に向けてどれぐらい時間が掛かるのかは予想出来ませんが、近い将来「資格」って言うの物の必要価値がほとんど無くなのは、既にアメリカの大学教授達が口を揃えて言っています。
実際に元GoogleのCEOラリーペイジは「人工知能の急激な発達により、現在行われている仕事のほどんどをロボットが行い、近い将来、10人中9人は今とは違う仕事をしているだろう」と言う風に言っていますし。
またオックスフォード大学のマイケルオズボーン准教授が出した論文「雇用の未来-コンピューターによって仕事は失われるのか-」では、10〜20年で具体的に無くなる仕事が発表されています。
- 銀行の融資担当者
- スポーツの審判
- 不動産ブローカー
- レストラン案内係
- 保険の審査担当者
- 動物のブリーダー
- 電話オペレーター
- 給与,福利厚生担当者
- レジ係
- 娯楽施設の案内係,チケットもぎり係
- カジノディーラー
- ネイリスト
- クレジットカード承認調査員
- 集金人
- バラリーガル,弁護士助手
- ホテルの受付係
- 電話販売員
- 仕立て屋(手縫い)
- 時計修理工
- 税務申告者代行者
- 図書館員の補助員
- データ入力作業員
- 彫刻師
- 苦情の処理,調査担当者
- 簿記会計監査の事務員
- 検査,分類,見本,採取,測定作業員
- 映写技師
- カメラ撮影機器の修理工
- 金融機関のアナリスト
- メガネ,コンタクトレンズの技術者
- 殺虫剤の混合,散布の技術者
- 技師制作技術者
- 測量技術者,地図作製技術者
- 造園,用地管理作業員
- 建設機器のオペレーター
- 訪問販売員,路上新聞売り,露天商人
- 塗装工,壁紙張り職人
(「雇用の未来-コンピューターによって仕事は失われるのか-」論文より抜粋)
実際にこれらの仕事がコンピューターが取って代わり、人間が奪われて無くなる仕事と言う風に論文では言われてます。
まぁレジ係なんかは、スーパーでセルフレジなんて言うのも出て来ているし、チケットのもぎり役なんて言うのも将来無くなる仕事と言うのは納得出来ますし、ある程度予測出来ます。
ただこれを見て思うのは、塗装工、壁紙張り職人や技師制作技術者、造園,用地管理作業員などの技術系の仕事や、簿記会計監査の事務員、税務申告者代行者、給与,福利厚生担当者などの資格系の仕事も無くなる仕事の中に入っているって事。
これまでは技術系の資格を持っていたり、職人なんかは「手に職をつける」と言う言葉があるほど、食うに困らない職業でした。
資格を要する仕事も将来の給料の為、資格を取っておけば就職は間違いないと言われていた時代。
高度経済成長期の時に成金と言えば、職人系の親方でしたし、資格を持っていれば給料アップ間違い無しと言われていた時代です。
職人系の親方や資格を持っている人が給料が高いのが当たり前の時代だったのに、今後将来は資格を持っていても給料は上がらず、必要さえなくなると言うのがオックスフォード大学の准教授が出した論文では書かれています。
要するに仕事って2種類あると思っていて、
- 0から1を生み出す仕事
- 1を10にする仕事
そして将来は1を10にする仕事はコンピューターになって行くと言う事の評価だと思います。
つまりこれからは将来の為に資格や技術士をとっても必要が全くないと言う事です。
資格は不必要な時代に
将来の為を思って資格を取る人、年収を上げる為に必要だと勘違いして資格を取る人。
いろんな理由で資格を取ろうと必至になっている人がいますが、そのほとんどが無意味です。
将来の年収を上げる為に取る資格であるなら尚更です。
先ほどの論文にある通り、資格を有する仕事のほとんどがコンピューターに取って代わるので、無くなる仕事の為に将来を費やしていると言う事。
「いやいやそんな先の将来考えないよ」
と言う人もいるかもしれませんが、「雇用の未来」の論文で書かれている無くなる仕事は2020年を想定したもの。
100年後とか、200年後とかそんな先の話ではありません。
僕の友人にもサラリーマンの年収を上げる為に、えっせえっせとユーキャンの資格講座を通信して資格を取ろうとしている人がいますが、「年収を上げるため」なら必要ない事だと思います。
本当に勉強したくて資格の勉強をするのなら良いと思います。
ただ友人は資格を取れば年収が上がると思って、資格習得に時間を費やしているので、不必要だなと。
仮にあなたが経営者だった場合、今から紙媒体の産業に参入するのと同じです。
仮にあなたが経営者だった場合、今からガラケー市場に参入するのと同じです。
今からウォークマンを作るのも、雑誌を創刊するのも全く同じです。
これらの産業が悪い訳ではなくって(僕自身ガラケーは好きですし)、時代の流れからすると成熟し切って、これから衰退する業種ということです。
将来年収アップの為に資格を取ると言うのもこれらと全く同じです。
将来必要なくなる物が年収アップに繋がるとは思えませんし、資格を取る必要になり得るとも思えません。
たまに見かけますが「資格を取るのが趣味」と言う方は別に良いと思います。
それが趣味ですから。
何度も言う様にここで言う資格を取る理由と言うのは、「年収を上げる為の資格」で、近い将来必要なくなる資格をとっても年収は上がらないと言う事ですね。
年収を上げる為には
誰にでもできる仕事は今後コンピューターの発達で無くなって行く。
じゃあ今後無くならない仕事は?
そして年収を上げる方法は?
この方法は1つだけだと思っていて、「自ら価値を提供出来る人間」がこれから活躍する時代だと思いますね。
2種類ある仕事とは
- 0を1にする仕事。
- 1を10にする仕事。
の2つでした。
この1を10にする仕事と言うのは要するに人間を補助する仕事と言えると思います。
「雇用する未来」の論文で言う所の「ウェイター」や「チケットもぎり」、「ディーラー」ですね。
ウェイターは料理を運ぶ補助だし、チケットもぎりはライブやコンサートの運営をスムーズに運ぶ補助的な役割。
ただコンピューターに変われば、人間を補助する必要は無くなるので取って代わられると言う事。
だから1から10にする仕事は不必要になると言う事なんです。
今後無くならない仕事は?そして年収を上げるには?
これからの時代は0から1を作り出して行く。
何か価値を提供する人間になる必要があると言う事なんです。
「いやいや価値を新しく提供するなんて自分には出来ないよ」
なんて思う方もいるかもしれません。
ただ今では個人で価値を提供出来るビジネスが簡単に出来る時代です。
副業からでも取り組めるし、在宅でも出来る訳ですし。
リアルビジネスよりも圧倒的に低い投資で始める事が出来ます。
パソコン1台あればビジネスは完結出来ますし。
将来の為を思って資格を取って年収を上げる。
資格を取って自分の価値を高め年収を上げる。
自分の食いっ逸れが無い様に必要な資格を取る。
一昔前なら堅実な方法だったと思います。
だけど終身雇用も無くなり、今までのやり方が堅実な方法じゃなくなった時代です。
サラリーマンが資格をとっても給料が上がるのは近い将来無いでしょう。
近々無くなる可能性が高い仕事で給料が上がる事が期待出来ないのと一緒です。
それならば自分でビジネスを始めたり、副業を始めた方が遥かに堅実で、価値を提供する人材になる可能性は高いです。
衰退産業に参入するべく、資格を取るのも自由だと思いますが、給料には直結しないでしょう。
それならば自分でビジネスを始めて、自分自身の価値を高めて行った方が遥かに、貴重な人材になれると思いますね。