行動力が無く、だらけてしまう。
そんな人が、思考を変えれば、すぐに行動出来る様な人間になる。
そのように勘違いしている人が居ます。
間違いないのは、思考を変えても行動出来る様にはなりません。
童話でウサギと亀の話があります。
ウサギと亀がレースをして、サボって寝てしまったウサギがのろまな亀に負けてしまったと言う話。
これは誰しもが知っている話ですが、童話と言うのは、大切な教訓を含んでいるケースが大半です。
でなければ、後世まで言い伝えられる事はあり得ませんから。
じゃあウサギと亀の話で、言い伝えられている教訓とは何か。
歩き続けた事?
諦めなかった事?
これらも、もちろん大切ですし、ウサギと亀の話の大事な教訓です。
ただもっと大切なことは、「今すぐに」行動したと言う事。
亀がのろまな上、歩くと言う行動をすぐにしなければ、早いウサギには勝つ事は出来なかったでしょう。
すぐに行動せず、ウサギに圧倒的な差をつけられれば、そもそもレース自体諦めたかもしれません。
また、差がついても、慢心する事無く、歩く事を行動し続けた。
だから本来、遅い亀が勝てた訳ですね。
逆に言えば、ウサギがすぐに行動する性格ならどうだったのか。
すぐに歩く事をスタートし、多少休憩しても、すぐスタートをし直せば、亀に負ける事はなかった。
ウサギと亀の童話を聞くと、亀の素晴らしさを見がちですが、負けた原因を両方の視点から見る事が大切です。
この両者に共通する事は、今直ぐに行動に起こすことで結果がまるっきり違う物になったと言う事。
ここまで聞くと、行動することが大切なのは、誰もが知っている事。
そう言う人が居ますが、今すぐ行動する事が大事と言う至極当たり前の本質を、分かっていない人が大半です。
人間と言うのは、2段階の考え方が存在します。
一つ目が直感的思考。
二つ目が論理的思考。
例えば、今日中にやらなければ行けない書類仕事が有ったとします。
まず最初に「今日中にやらなきゃ」と瞬時に思うのが、1段階目の直感的思考です。
その次に、2段階目の論理的思考で物事を考え始めるのですが、この論理的思考が厄介なんです。
1つ目の直感的思考は、物事の本質を的確についた考え方です。
「掃除しなきゃ」
「今日中の書類をやらなきゃ」
「取引先に連絡しなきゃ」
一番始めに浮かぶ直感的思考は、物事の本質の部分の考え方。
成功者は良く「直感を信じろ。」なんて言いますが、物事の本質を理解した思考回路だから、成功者は直感を信じる訳です。
しかし、論理的思考は、
「掃除はいつやっても変わらない」
「明日に書類をやっても間に合う」
「取引先も忘れているだろう」
と自分を現状維持にとどめる為、自分を変えずに他人に、何かを変えてもらう為の思考に変わります。
言い訳を考えたり、出来ない理由を考えたりするのが、論理的思考です。
なぜ論理的な思考をするのかと言うと、人間が生き延びる為には、昨日出来た事を続ける事が一番死なない可能性が高いから。
動物に備わった、生命維持装置の役割です。
ただ間違いないのは、今までの現状を続けても、決して人生は変わりません。
仮にダイエットしたいけど、昨日と同じ食事を食べていては、それまで痩せていないのに、急に痩せる訳ありません。
仮にマッチョになりたいのに、トレーニングもせず、筋肉がつく訳がありません。
現状を続けていても、決して物事は変わりません。
副業から月2000円稼げているから、その次は5万、10万と稼げる様になると勘違いしている人もいますが、それもあり得ません。
2000円を稼げる方法の延長線上に5万、10万、20万と稼げる方法は無いからです。
直感的に正しい意識を持っても、論理的思考が常に邪魔してくるので、なかなか行動出来ない人が多い訳です。
「旅行行きたい。」
「映画を存分に見たい。」
「おいしいご飯を食べたい。」
この様に直感的に思っても、論理的思考が必ず邪魔をします。
直感的思考と、論理的思考の順序があるのに、その本質も知らず、「行動する事は大切」と知っていた所で、
「どう行動するの?」
これが分からない状態では、行動する事も出来ないですよね。
だから、行動する事は大切と知っている「風」な人の大半は行動出来ない訳です。
結果、本質を理解してないので、行動出来ず、結果も出ないサイクル。
一般の多くの人は、勘違いして解釈している人が多いんです。
現状に満足があれば、それはそれで良いと思いますが。
そこで僕の友人で、社会人サッカーを一緒にやっている友人が居ます。
一応全国優勝する高校から、特別推薦をもらった実力があるので、その友人にサッカーを教えていました。
その友人は、僕が教えた事を、論理的思考をする前に、今すぐ行動するのです。
正直、その友人は小学生の時までキーパーをやっただけなので、下から2番目ぐらいに下手だったのですが、教えた事をすぐに行動に移した結果、今では上から3本の指に入るぐらいにサッカーのレベルが上達しました。
年齢が行っても、成長には全く関係ない訳です。
その即時行動力には、僕もびっくりしましたが、彼の経歴を見れば、その理由も一目瞭然。
彼は東京の大学院に合格するも、学びたい分野があると、東大を蹴って別の大学院に進んだ、今や一流のマーケッター。
すぐに行動する事の大切さを誰よりも理解して居たんです。
行動の大切さではありません。
「今すぐ」行動することの大切さです。
すぐに行動するには、論理的な思考が邪魔してくる前に、直感的思考の段階で、行動に移す事が必須です。
考える前に動くってことですね。
これが唯一、現状維持の考えをする論理的思考を打ち破る方法です。
実際に僕がネットビジネスを教えている人で成功している人は、今すぐ行動する早さが尋常じゃありません。
この人間の思考回路の理論を話した事は無いのですが、肌で分かっている人が、やっぱり成果を上げています。
そして尋常じゃなく、行動するスピードが速いです。
そりゃ成功するべくして、成功したよね。と。
巷に転がる、「行動する事が大切」と言う事は間違いありません。
ただそう言っている人の大半は、本質を理解せず、
【どうやったら今直ぐに行動出来るのか】
人間の思考の仕組みが分かっていません。
だからあまり聞いても意味が無いな、とって思います。
行動する事が大切なんて、誰しもが知っている事。
大事なのは、どうすれば今すぐ行動出来るのか。です。
是非、今までの現状の生活を促す、論理的思考に負けず、直感の段階で、今すぐ行動する事を心がけて下さい。
それが成功する為の近道ですから。