昨日右足の豆が剥けました。
「いきなりなんじゃそりゃ」
当然そう思うと思います。
とうとうちゃんこまが壊れた。
そう思う人もいるかも。笑
でもこの豆って言うのが僕の中でかなり感慨深い想い出があるんですね。
僕がサラリーマンだった時代、営業マンとして、ずーっと訪問販売をして来ました。
訪問販売を経験した方なら分かると思うんですが、営業のやり方の中で、一番難しいセールスの方法です。
そして一番苦難が待っている営業方法でもあります。
初日からお客さんに怒鳴られ心が折れた
訪問販売初日。
やっとの思いで覚えたロープレを言えるかどきどきしながら初めての家を訪問しました。
最初はインターフォン越しでのやり取りで、当然家から出て来てもらわないと話すら出来ません。
研修のときに、散々ロープレを重ね、様々なシュミレーションをこなしましたが、初めての実践で帰って来た言葉はインターフォン越しに「死ね」と言う言葉でした。
俺って何か悪いことしたのかな。
無理矢理にでも買ってほしい訳じゃなくって、必要だったら教えてあげたかった。
それだけだったのに。
無情にも返って来た言葉は「死ね」と言う一言でした。
一時期悪徳な訪問販売が増え、老人たちを騙して、押し売りする悪党達が増えたので、訪問販売の印象が悪い事は認めます。
だけど、こっちとしても人間だし、悪い事をしようとしている訳じゃない。
なんでそんな風に言われなくちゃ行けないんだろう。
その時の1件目から、訪問するのが怖くなり、当然1件も獲得する事が出来ず、公園で時間が過ぎるのだけをただただ待ちました。
それが僕の訪問販売での1日目だったんですね。
契約を取って来れない事は、会社にとっては悪でしか無く、そのまま会社に帰ると当然の如く怒号が飛び交い、本日の2度目の死ねと言う言葉を浴びました。
あぁ。
これが働くってことなんだなと。
これに耐えてこそ、社会人として一人前になるんだな。
そう思わざるを得ませんでした。
インターフォンを押すのが怖かった
時間が経っても状況は変わらず、訪問する事が怖くて怖くて仕方なく、インターフォンすら押せない日が次の日も次の日も続きました。
意を決して、インターフォンを押した3日目の日、何も話していないのに、訪問販売と分かるや否や「警察呼ぶぞ」といきなり怒鳴られ、ゴミを見るかのような目であしらわれました。
もう営業も、社会人として働く事も、何もかも向いていないんだな。
本気でそう思いました。
何より、人と会うのが怖くて怖くて仕方なくて。
全員が敵に見えて仕方ないのです。
更に契約の取れない営業マンは人間以下というよくわからない差別があったので、会社からは13時間以上労働させられ、会社に帰って来てからもずーっと大声を上げてロープレをさせられる毎日でした。
何か変えたい。
このままサラリーマンや営業と言う仕事を辞める前に、何か残したい。
当時は、副業と言う存在や、ネットでビジネスが出来るなんて事を1ミリも思っていなかったので、会社で結果を残す事が唯一大人として生きる道だと思っていたので、最後の気力を振り絞り、
「どうやったら結果を残せるのか」
「どうやったら会社を見返せるのか」
色々と試行錯誤しました。
その時からですかね。
僕が本を熟読し始める様になったのは。
僕は本を読むようになって人生が変わった
なんでかなあってよく考えるんですけど、たぶん本の中に一つの答えを探していたんだと思います。
「とりあえず今は本当に苦しい」
営業で仕事を取れないのもそうだし、色々といわれれてメンタルがボロボロになっている自分も苦しい。
どうすればいいのかわからないし、相談できる人もいない。
そんな中で僕が答えを求めたのが本だったということだったと思うんですよね。
んでね。
よく本を読んでいない人が勘違いしてしまうのは、本を読んで人生が変わるって思ってしまうことなんですよね。
でも厳密には違っていて。
「読書した内容を実践して初めて人生が変わる」っていうことなんですよね。
営業を始めた最初はそれが全く分からなかったし、どこか「読書をして勉強をしているのだから、大丈夫」なんて思ってたりもしました。
だから、訪問販売をしている営業中、インターフォンを押すのが嫌すぎて、公園で読書をしていたりもしました。
なんか普通にサボるのはダメな気がしたんですが、「営業成績を上げるために本を読んでいる」という大義名分があれば許される気がしていたんですよね。
でも、1冊の本を読んだからといったって、すぐに売れるようになるわけじゃないし、すぐに心が強くなるわけでもなかった。
ただ。
そんなときに、本の一文で「成功するには、失敗の数を倍にすること」という風な一文を読んだんですよね。
その時にブワッと、バラバラのピースが一つにつながった感覚になっていって。
「俺は今現実逃避するために本を読んでいないか?」って思えたんですよね。
「書いてあることを実践しない限り、うまくはいかないし、この現状が好転することもない。なにかすごいノウハウに出会えて、その出会えたことで一瞬にして人生が変わるなんて甘い幻想を持っていた。でもそうじゃなくって、行動することでしか人生は変わらない」
そう思えたんですよね。
それはくしくも「読書」から学んだことでした。
今日は関東圏では、めちゃくちゃ風が強かったですが、外回りの営業マンに取って、こんな風はどうってことありませんでした。
台風が来た時も、関東で雪が積もった時も、風邪で39度熱が出ている時も、
毎日毎日、拒絶される恐怖と戦いながらインターフォンをならし続けました。
バインダーがびしょびしょになって、お客さんに渡す紙が、風で全部吹き飛ぶ事もありました。
足が激痛で、歩けなくなる時もありました。
「誰か僕の存在に気付いて」
このメッセージを受け取ってほしかったから。
その結果、会社内ではトップセールスマンとなり、全国でもトップクラスの成績を納められる様になったんですね。
その時に、足を棒にして歩いて出来たまめが、今日ちょうど剥けたんですね。
だからふと、当時の事を思い出しました。
当然その会社のやり方が正しいなんて今でも思いません。
またサラリーマンに戻る気もサラサラありません。
(戻る必要も無いですし)
訪問販売の営業時代があるからこそ、今につながっている
ただあの時、すぐ諦めず、少し頑張ってよかったな。
今楽を出来ているのは、当時地獄のような日々を送っているからと痛感しています。。
そう足のまめから思わせてくれました。
だからと言って逃げる事が悪い事だと思わないし、
戦争中に撤退する兵隊に向かって大佐が言った言葉
「我らは後退するのではない」
「後ろに向かって前進するのだ」
この言葉は大好きです。
ただ当時の僕と環境が違うのは、副業と言う存在を知らなかったと言う事。
副業の存在を知らなかった当時は、会社員として生きる以外は死ぬしか無い。
そう思っていました。
でも今、僕たちは、会社員、サラリーマンとして生きる事が絶対条件ではありません。
自由に人生を選択出来ます。
そしてその副業のやり方もお伝えしています。
もう少し早く、ネットビジネスを知っていたら、あんな辛い思いしなくて済んだかなぁ。
でも、副業といえど当然最初からうまくはいかない。
その苦しい時を乗り越えられたのは、あの地獄の営業時代があったからって今になっては思いますし、その日々に感謝ですね。
なんて当時の事を思いながら、足のまめを取った今日の出来事でした。笑