今回はタイトルにある通り。
「人のせい」にする人ほど、年収が低い傾向にあることを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
根拠
これは心理学の中でも、金融心理学者というジャンルにおける調査が元になっていて。
その金融心理学者のブラードコロン教授が調査した研究が元になっています。
(※参考資料)
この研究では、アメリカで上位2.5%の収入を占める人、351人を対象にして、主に2つの調査を行ってもらいました。
ちなみに、351人の被験者の平均年収は2300万円を超えていて、かなり裕福な層でした。
まず1つ目が、心理学会の中で、最も信ぴょう性が高いとされている心理テストを行なってもらい、お金持ちが有する性格や特性を調べていきました。
もう1つが、アンケート調査を行い、この両面から「年収上位2.5%の人は、どういった考え方をしているのか?」ということを調べて行ったのが、この研究でした。
その結果わかったのは、普通の人と比べて、上位2.5%の人たちは「嫌なこと」や「よくないこと」が起こった際の考え方や捉え方が、大きく違う傾向にあることが、この研究からわかった一つのことでした。
これがいわゆる「統制の所在」と呼ばれるもので、要するに「嫌なことや良くないことが起こった時、それの責任は誰にあるのか?」という考えが大きく違ったのでした。
普通の人は、嫌なことが起こった時、「これは会社のせいだ」や「これは上司のせいだ」と言ったように、外部に責任をおく、いわゆる「人のせい」にしがちだったのに対して。
上位2.5%のお金持ちというのは、嫌なことや良くないことが起こった時に「これは自分の責任だ」と人のせいにしない傾向が顕著に強いことが、この351人の高所得者を調べた研究により明らかになったことでした。
つまり「人のせい」にする人ほど、お金持ちになることから遠ざかることを意味し、お金を稼ぎたいのであれば、統制の所在を「自分」という内側に向けなければいけない。
ということがこの研究からわかったことだということでした。
理由
ではなぜ「人のせい」にする人ほど、年収が低くなる傾向にあるのか。
まあこれは誰しもがイメージしていることと同じことが原因で、改めて説明する必要はないかと思いますが(人のせいにして成功しているやつなんて見たことないですし。)、僕なりの視点でお伝えしておくと。
よく一般的に言われるのは、「人のせいにしている」というのは、原因が外部にあるわけですから、「変えることができないもの」となります。
そうなると、変えられない部分に原因があるので、何も行動しなくなってしまうし、できなくなってしまう。
例えるなら、「給料が安いのは会社のせいだ」と言ってしまうのであれば、原因は会社にあるわけですから、会社を変えるか、給料体系のシステムを変えるように自分が社長になるほかないわけです。
要するに、「外部が変わらなければ、自分の現状や嫌なことは変えることができない」ということ。
一方で、原因を自分に向ければ、「変える対象が自分」になるわけですから、いくらでも可能性が見えてくる。
会社を転職するという選択肢も生まれるし、資格を取って給料を上げるという選択肢も生まれる。
はたまた副業を始めるという選択もあるかもしれない。
原因が「外部」に向くことによって、可能性がなくなるため、「動かない」ケースと原因を内部に向けることで、可能性を生み出し「動く」ケースとでは、雲泥の差が開いてくるわけです。
ですから、上記の研究でも、年収が高い人ほど人のせいにせず、原因は自分にあると考える人が多かったと考えることができます。
また、これは最近僕がすごく思うことですが、自分の体1つ満足にコントロールできないわけです。
もちろん手足は簡単に動かせますが、そういう意味じゃなく「自制心」や「自己コントロール」と言ったことは、自分の体ですら思い通りに動かせない。欲望に勝てない。
ダイエットしようと思っているのに、甘いものやケーキを食べてしまう。
筋トレしようと思っているのに、だらけてジムに行かない。
そんな「自分という人間一人もコントロールできないのに、その人の集合体である会社や社会、国をコントロールすることなんて、不可能に近い」
そう思います。
自分はコントロールできるが、相手はコントロールできない。
その答えとなるのが、まさしくこれで。
自分という一人の人間さえ、完璧にコントロールしきれないのに、相手や会社、国なんかを一人の人間が動かすのは不可能に近い。それに比べ「自分という一人の人間」であれば、自己コントロール力を高めたり、自制心を働かせれば、なんとか動かせるしコントロールできる。
だからこそ、人のせいにして原因を外部に持っていくのではなく、原因を自分という内部に持っていくことが重要なんだなと思います。
まとめ
結局この研究を見たなかで、言いたいことはたった一つで。
「人のせいにせず、内部に原因を向けよう」ということ。
そっちの方が、はるかに人生楽だと思いますし、これがアメリカで年収上位2.5%の人たちが共通して考えを持っていたことでした。
ぜひ参考にどうぞ。