今回はタイトルにある通りなんですが、橘玲氏の「幸福の資本論 あなたの未来を決める3つの資本と8つの人生パターン」を読んだので、まだ読んでいない人のためにざっくりと要約していきながら、本書を読んだ感想とレビューをしていこうと思います。
ちょっと本題からずれますが、橘玲氏の「バカと無知」っていう本がめちゃくちゃ面白くって。
科学的かつ抽象的な概念やモノといった事柄に対して、認識や具現化するのがこの人の本の面白いところで。
めちゃくちゃ勉強になったのを覚えています。
今回の幸福の資本論も全く同じで。
「幸福」っていう一見すると抽象的でふわふわしている物に対して、具体化させているのがこの本の面白さ、かつ重要なポイントだと思っていて。
具体化させることによって「幸せになるためにはどうしたらいいのか?」っていう手順が見えてくるんですよね。
それが本書のタイトルにある「8つの人生パターン」っていうものなわけですが、総じて「幸せ」という漠然としたものを「どう作っていくのか」っていう基本戦略や見える化することができるので、結構おすすめの本になっています。
概要
じゃあさっそく。
この幸福の資本論っていうのが、どういった本なのか。
まだ読んでいない人のためにざっくりと要約していくと。
幸福というのは、人それぞれによって価値観が違っており、幸せと感じるものも人によって違う。
言うなれば、スポーティーな車やラグジュアリーな車が好きな人がいれば、キャンピングカーのような生活に根付いた車が好きな人もいる。
ただ、新しい車を買ってすぐに壊れてしまったら、その時に大きなショックを受けるということは、ほぼすべての人に共通している。
これが本書のまず一つ目の主張です。
その上で、幸福というものがどう作られているのかっていうものを紐解いていくと、人生のインフラの上に、要望や欲求というものが積み重なっている、と。
要は、キャンピングカーが好きな人やラグジュアリーな車が好きな人と、色々な人がいる側面で、それらは「壊れない」という保証の元に幸福が積み重なっている、ということ。
この壊れないというのが、人生においてのインフラで置き換えたときに
- 自由
- 自己実現
- 共同体
という言葉に置き換えられると本書では語られています。
そしてこれらが人生のインフラとなって、それぞれ個人差のある幸福に変換されていくと。
この3つの人生のインフラは言い換えると、
- 金融資産
- 人的資本
- 社会資本
という3つの土台となって、幸福につながっていくと語られるんですね。
裏を返すと、この3つが無くなったとたんに、その幸福というのはもろく崩れ始める。
買ったばかりの車が壊れたときにショックを受けるのと同様に、いかなる幸福というのも、この3つの人生のインフラの上に成り立っている、という風に語られるわけです。
そしてこの3つのパロメーターをどのように構造しているか?によって、それぞれ幸福だと感じるポイントも変わってくるわけです。
例えば、金融資産だけを持っているが人的資本や社会資本がないという人の典型例としてトレーダーや投資家というものがあげられていますが、人的資本というのはいわゆる「労働力=仕事」という風に捉えることができ、社会資本というのはいわうる「人間関係=友達」と言い換えることができる。
四六時中トレードをしていて、お金=金融資産はあるが、友達はいないし、人的資本としての仕事をしているわけじゃない。
こういう例がトレーダーという職種による、人生のインフラパロメーターの内部構造になっていると感がることができるわけです。
一方で、友達はいっぱいいるが、仕事もしてなければ貯金もないという、大学生=キョロ充のようなタイプ。
これも社会資本という資本は持っているが、そのほかの人的資本や金融資本というものを持っていないタイプに分けることができるわけです。
これのどれがダメとか良いとかっていうことではなく、「自分自身はどんな資本を持っているのか?」というのを見極める=可視化するというのが一つのポイントなんですね。
そしてそれこそが、タイトルにもある8つの人生パターンという風に表現されているわけです。
ではなぜ、「自分自身はどんな資本を持っているのか?」を見極め、可視化することが大切なのか。
それは幸福の製造装置と本書では紹介されていますが、幸福というのはそれぞれ人が持っている、
- 金融資産
- 人的資本
- 社会資本
これらの資本を幸福の製造装置というブラックボックスに入れ、幸福というものに変換しているためです。
金融資本を持っている人は、資本が増えることに喜びを感じ、幸福を得ている。
友達が多い人は、友人と遊び、戯れているときに、幸福を得ている。
要するに、これら3つの資本の量と質によって、幸福を感じる燃料となっているというわけですね。
だからこそ、社会資本しかない人が、友達から仲間外れにされたときに、幸福の製造装置に入れる燃料が無くなってしまうため、一気に不幸せが訪れる結果になったりするわけです。
学生なんかは当然「金融資本」なんかはないので、学業という人的資本か友達という社会資本しかないわけですが、勉強が好きっていう人はなかなかいないでしょう。
ともすると、友達という社会資本が幸福の製造装置に入れられる燃料のすべてだったりするわけです。
ただそれがいじめにあったり、些細なきっかけで友達を失ったりする。
その時に、死んでしまったり、極度のショックを受けてしまうのは、社会資本しか幸福の製造装置に入れられるものがないためなわけですね。
このように幸せという漠然としたもの、抽象的な事象を具体化させ、「なぜ幸せを感じるのか?」というメカニズムや理論を知っていくと、「どうすれば私は幸せになれるのか?」ということが見えてくるわけです。
感想とレビュー
じゃあどうすれば幸せになれるのか。
それは先ほども伝えた通り、幸福の製造装置に入れられる資本の量と質を上げること。
そのための方法が、パターンごとによって本書では解説されています。
なので気になる人はぜひ手に取って読んでほしいと思います。
んで。
ここまでが簡単にこの幸せの資本論っていう本を要約してきた内容なわけですが、ここからこの本を読んだ感想とレビューを伝えていくと。
冒頭にも伝えた通りで、ここまでこのブログを読んでもらった人はわかると思いますが、幸福という漠然としたものが、論理的な公式や関数に従っているという、可視化できていることが見えていたと思います。
著者の橘玲氏の本ってやっぱりその部分が面白いなって思っていて。
バカと無知でもそうなんですが、バカと無知って本は「人間の取扱説明書」っていう枠組みの本で、なぜバカはバカだと気づけないのか?っていうことが描かれていたりする本です。
結構毒々しくって、毒舌な部分も結構面白いんですが、漠然と「バカッて存在はしているけど、なぜバカであるのか?なぜ無知であることに気づけないのか?」って言われると全然漠然としたものですよね。
でもそれが、「なるほど」と呼んだ瞬間には思わせてくれる。
それは裏を返すと「自分もバカの一部であるのではないか?」という戒めになったりもする。
「人間ってこんな愚かなんだ」って、僕らは人間だからこそ知っていた気になっていたものを、実は知らないことだらけだったんだって気づかせてくれる本がバカと無知だったりするんですね。
今回の幸福の資本論も、人生のインフラから始まり「リア充」だとか「ソロ充」とかって言葉が出てきてて、なんとなく理解はしていましたが、それらは「社会資本があるからなんだ」だとか「人的資本だけしかないから、ソロ充なんだ」だとか。
すでに既知な出来事や事象を、うまくつなげて理解を深めてくれるっていう共通点がある気がしたんですよね。
しかもそれは科学的な根拠や背景を元に開設されているから、信頼も置ける。
よくある本で、ラベリングしなおして新しいことを提唱しているようで、まったく真新しくないことを言っているっていうよくわからん本も存在していたりするわけですが、そういう焼き増しっていう感じもしない。
その部分に関しても、橘玲氏は頭がいいなって思いますし、同時にこの本を読む価値なのかなっていう風に思います。
自分なりの幸福パターンに沿って、3つの資本の最大化を図れば、幸福になれる可能性は上がるし、逆にいきなり不幸せになる確率を下げれる。
橘玲氏の本に共通する「抽象的なものを具現化する」っていうのは、言い換えると対策がとれる、変更可能な変数に置き換えるっていうことができるようになる重要なポイントだと思うので、かなり読んでいてためになる本だなっていう感じがします。
バカと無知と比べると結構実用書感が強いので、実践向きだなとも思うので、気になる人は読んでみることをおすすめします。
ぜひ参考にどうぞ。