今回はタイトルにある通りなんですが、Chatter「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法を読んだので、まだ読んでいない人のためのどんな本なのか?っていうことをざっくりと要約していきながら、感想とレビューをしていこうと思います。
先にレビューとして感想を伝えていくと、かなりおすすめの本です。
マジで一回かって読んでみたらいいかなって思います。
個人的に、あんまりここまでオススメすることってないですし、オススメすることによってアフィリエイトリンクに誘導するっていうことも全くしませんが、かなりおすすめできる本ですね。
概要
じゃあさっそく。
Chatter「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法という本をまだ読んでいない人のためにざっくりとどんな本なのか?っていうことを要約していくと。
ミシガン大学などで教鞭をとったこともある心理学者のイーサンクロス氏が書いたのが今回のChatterという本です。
あのアダムグラント氏も絶賛の声を送っているのが今回の著書なんですよね。
でもそれぐらい面白いなっていう感じの本ではあるんですが、今回のこのChatterっていうのが、どういった本なのかざっくり伝えおくと、「独り言を制するための方法」が書かれている本です。
ひとりごとっていうのは、基本的に僕ら人間は1日1万回のひとりごとを脳内で繰り返しているとよく言われます。
そしてそのひとりごとというのは、おおよそがネガティブな思考と感情によって支配されていることが大半です。
それは僕ら人間が生き抜く上で、ネガティブな元となる「不安や危険」といったものとうまく向き合うために、注意力が向けられる対象がネガティブな感情や思考だったわけですが、現代においてほとんど命の危険や不安というものがなくなった今。
余計で不要なネガティブな思考や感情が渦巻くようになってしまっていると著者は主張します。
ここで僕らの日常を思い出しておくと、確かに言われている通りで。
基本的に頭の中を駆け回るひとりごとっていうのは、「本当にできるんだろうか」だったり、「うまくいかないんじゃないか?」っていうことだったり、はたまた漠然と「将来このまま生きていっていいのか」っていうネガティブなものだったりします。
もちろんこれらのネガティブな思考や感情というものは完全悪な存在ではないですが、それらの思考が感情を増幅さえ、結果的に精神的に多くのストレスをもたらす過度”心配”を生み出してしまっているわけですね。
じゃあ、このひとりごとをもし止めることができたら?
そう考えるとこの本の意義っていうものが見えてくると思います。
そしてネガティブな思考や感情を増幅させるひとりごとを止める、あるいは利用する方法というのが科学的な見地と実験によって見えてきた具体的なテクニックとして26の方法が紹介されているっていう感じなんですね。
僕ら人間は環境によって大きな影響を受けることが分かっています。
例えばですけど、松岡修造さんと一緒のシェアハウスで毎日過ごしていたら、どんなにネガティブで暗い性格だったとしても、何か一つぐらいチャレンジしてみる行動と思いません?
「この仕事うまくいくかなぁ?」って不安になったとき、24時間となりにアンミカがいたら、「絶対あなたなら大丈夫!」って声をかけてもらって、不安が自信に変わったりすると思いません。
こんな感じで、自分自身のひとりごとを制するっていうことは、デスノートのリュークだったり、ヒカルの碁のサイのように、身近に”アンミカ”や”松岡修造”を置いておけると同義なんですよね。
もちろんこれは極論で、必ずしもネガティブな性格の人が無理やりポジティブになろうとする必要はありません。
そうじゃなく、「不安とどう向き合うか?」っていうことや、「どうストレスと向き合うか?」っていうことが分かるのが最も大切なことで。
上記例はあくまで例えですが、それぐらいひとりごとが僕らに影響を与える割合が大きいということ。
その対処法を知っておくことによって、自分自身が自分自身を一番励ます最良のパートナーになりえるっていうことなんですよね。
だからこそ、ひとりごとや内なる声、内省という言葉が出てきたりしますが、これらに耳を傾け、必要以上にネガティブな感情と思考を繰り返すことなく、対象法を知っておくということが大切になってくるわけですね。
感想とレビュー
ってな感じで、Chatter「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法っていう本がどんな本なのか?っていうことをざっくりと解説してきたわけですが、ここからはこの本を読んだ感想とそのレビューをしていくと。
冒頭にも伝えた通りですが、基本的にはめちゃくちゃオススメです。
ひとりごとの効果や脳内での繰り返される内なる声の影響力をすでに知っている人にとっては、めちゃくちゃいい実践本となるでしょうね。
やっぱり個人的には、”科学的なエビデンス”をもって紹介されているところもポイントが高くって。
まあこのブログを読んでいる人は、なぜ”科学的なエビデンス”を僕が重要視しているのか?っていうことは知っていると思いますが、改めて伝えておくと。
いわゆる成功本や自己啓発本って、一つのサンプルでしかないんですよね。
一つのサンプルでしかないってことは、それは極論である可能性も十分に秘めているわけで、再現性が低い可能性を十分に秘めてしまっている。
厄介なのは、それにプラスして「これしか成功する方法はない」と他の方法を否定したりする本もあったりするわけです。
その本を読んだ人からすると、それらに該当しなければうまくいかないことを暗示している。
(例を挙げれば、20代に死ぬほど努力しないと30代で成功はあり得ないという本があったとすると、それを読んだ30代の人はもう成功できないということになってしまう、など)
でも科学的なエビデンスってどういうことかっていうと、「効果がある可能性が高い」ということを示唆しているんですよね。
データや数値を計算し、多くの人にとって効果が高かったということを算出し、論文にまとめる。
だから、僕ら一般人が試して、効果がある可能性が高いというのが科学的なエビデンスの重要性で合って、一つのサンプルから出してきた方法論とは、はるかに再現性が違うんですよね。
これがこの本を押せるポイントの一つ。
さらに言ってしまうと、僕はこの本を読む前から、いくつも実践していることが多くこのチャッターでは描かれていて。
僕は実践をしながら”これは効果がある”っていう風に思っていたからやっていたわけですが、この本一冊で僕の失敗した経験も勉強できるのかって思ったらちょっとショックだったりもしたわけです。
それこそ、第三者の視点から物事を考えるっていうことに関しては、僕はずっと瞑想をやってますから、その瞑想時によく考えることで、クセづけて来た思考法です。
これは嫌なことがあったときにすごく役に立っていて。
「あ~俺今嫌なこと起きて、ちょっとストレス感じてるなぁ~。おぉ!今イライラのボルテージがまた少し上がったぞ」ってな感じで実況するようにしてから、自己コントロールがだいぶうまくなった気がしています。
それはやっぱり瞑想のおかげで、いうなれば第三者支点で物事を客観的にみられる視点を養っていたからこそ、ひとりごとをコントロール出来たんだと思います。
後直近でいうと、先日ちょっと嫌なことがあったんですよね。
で。
それに対して、本書でも紹介されていますけど、「自分自身の一人称のことを、名前でいう」という方法をやってみたんですよね。
僕自身を自分の名前で言って「佐藤さぁ。今ちょっと嫌なことがあって不安に思ってるよねぇ」って。
そうすると、めちゃくちゃ他人事のように感じられて、本書で描かれている時間的な距離や感情的な距離をうまくとることができるようになったんですよね。
で、そうやって、距離を置くことによって嫌なことっていう事実じゃなくって、嫌なことから引きおこる”不安の感情”が多いことに気づくことができたんですよね。
結局嫌なことの事実っていうのは、すでに前から知っていたことで合って、それに対して対応はすでにしているし行動もしている。
改めて、事実としてそれらを知らされただけであって、別に事実や現状に変わりはないのだから、やるべきことも変わらない。
そんな風に思って、めちゃくちゃ頭の中がクリアになったんですよね。
後ここでは紹介しきれないですが、感情的な距離を取るっていう意味での紙に書きだすっていうのも、めちゃくちゃクリアにしてくれますし、26のうちどれかは自分に合ったものが見つかると思うんですよね。
全部をやる必要はなくって、その場その場において対応すればいいので、かなり広い人に応用が利くところもこの本の優秀な部分だと思います。
あんまり僕自身お勧めすることは少ないんですが、その中でもこのChatter「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法という本はオススメ出来るなって思いましたね。
一冊は持っておいて損はない本だと思います。
ぜひ参考にどうぞ。