後回しをしてしまう癖を今すぐ無くす方法!

今回はタイトルにある通り。

「後回し」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

結論から先に伝えておくと、後回しや先送り、先延ばしといった一見すると「癖」のように思える現象にはきちんと心理学的な名前がついていて、「単純緊急性効果」という名前があります。

この単純緊急性効果という名前が心理学でついていることからもわかる通り、後回しというのは、ある種「人類の課題」であると同時に、「普通の人であれば持ち合わせているもの」ということが分かるわけです。

ですから、後回しにしてしまう=自分は怠け者だ、というように攻めてしまわないで、「仕組み」で対応することが重要です。

そんな後回しや先送りしてしまう癖に関して、解説していきます。

人間は後回しにする生き物

まずは心理学で有名ない研究を紹介しておくと。

2018年に行われた研究で、被験者を集めて、2つのタスクのいづれかをやってもらうように指示しました。

1つ目のタスクは、「5分の締め切りでタスクをこなしてもらい、それが終われば10ドルを報酬として渡す」とした仕事。

2つ目のタスクは「50分の締め切りでタスクをこなしてもらい、それが終われば25ドルを報酬として渡す」とした仕事。

この両方のタスクを提示して、被験者にいづれかのタスクを行ってもらいました。

この実験というのは、5分か50分かという時間に対しての「緊急度」と5ドルと25ドルという報酬に対しての「重要度」のどちらを人間は選択するのか?といったことを調べた研究なんですね。

その結果わかったのは、「5分で10ドルをもらう」というタスクを選択する被験者が多い傾向にあり、僕ら人間というのは重要度が高いものよりも、「締め切り」というものに弱い、ということが判明したのでした。

これがいわゆる単純緊急性効果と呼ばれるものです。

重要度が高いものより緊急度の高いものを選びがち

これをもっとわかりやすく紐解いていくと。

よくビジネス上で使われるマトリクスとして4つの仕事のグループ分けを使用したりします。

  1. 緊急かつ、重要度が高い
  2. 緊急だが、重要度は低い
  3. 緊急ではないが、重要度が高い
  4. 緊急ではないうえ、重要度も低い

主にこういった枠組みで形どられることが多いです。

そのうえで、「4緊急ではないうえ、重要度も低い」というタスクにおいては鳥からずに、「1,3,2」の順番で仕事をこなしていくことが、よくビジネス書なんかでも取り上げられることだったりもします。

ただし問題なのは、2と3。

  • 緊急だが、重要度は低い
  • 緊急ではないが、重要度が高い

この2つにおいては、先ほどの研究でも伝えた通りで、「重要度」よりも「緊急度」を優先してしまうので、大切なことを後回しで「すぐに終わるもの」から手を付けていってしまうのが人間なんですね。

メールの返信や簡単な書類作成。

ビジネス上であればこういった手軽にできるもので、結構労力が必要なタスクに関しては重い腰が上がらない。

僕のブログでいうのであれば、重要度が一番高いケースでいえば「ブログ執筆」が、一番重要度が高い。

でも、本を読む、いわゆる「インプット」のほうが楽なので、そっちばっかりやってしまう。

重要度が高いものを後回しにして、楽な方や締め切りが近いものから取り組んでしまい、そこで達成感だけを感じて、結局重要な所には手を付けられずじまい。

結構耳が痛い話ですが、でもいわゆる先延ばしの癖というのは、人間元来そなわっているものだということなんですね。

後回しを改善するには

じゃあどうしたら後回し=単純緊急性効果を改善することが出来るのか。

これは先ほども伝えた通りで、マトリクスを作成し

  1. 緊急かつ、重要度が高い
  2. 緊急だが、重要度は低い
  3. 緊急ではないが、重要度が高い
  4. 緊急ではないうえ、重要度も低い

この4つの分類から「重要度が高いもの」を選別して、後回ししないような仕組みを組み立てるもの1つの手。

結構ここら辺は効果がありますが、でも「後回しの癖」って、もう少し手前の気軽なものへの応用に使いたいって感じがするんですよね。

ダイエットだとか、やりたいことだとか、趣味だとか。

それらにこういったビジネス上のマトリクスを利用するって結構重い感じもする。

そんな「気軽に後回しの癖を治したい」という人におすすめなのは、「人は先延ばしや後回しの癖がある」ということを知っておくだけも効果はある、っていうことなんですよね。

というのも、いわゆる単純緊急性効果っていうのは「1種のバイアス」です。

バイアスっていうのは、「思い込み」に近い意味がありますが、「変な思い込みに陥ってる」ってことを知れば、それを解くことにつながります。

夢を見た時に、「これ夢だ」って気づいけたら、夢を自由に動かせる的な感じ。

だからこそ、「今バイアスに陥ってるな=後回しにしようとしてるな」って気づくだけでも効果があるんですよね。

「先延ばししようとしていない?後回しにしていない?」

そうやって自問するだけでも、この単純緊急性効果を緩和する(=バイアスを解く)ことにつながるので、気軽に改善したい人にはお勧めできる方法ですね。

まとめ

ちょっと長くなってしまったので、最後にまとめておくと。

先延ばしや後回しをする癖というのは、人間が持ち合わせているバイアスの1つであり、単純緊急性効果という心理学の用語からある通り、ある種「当たり前」のこと。

だからこそ、性格や自分自身を責めてはいけず、バイアスを解くことが必要となる。

バイアスを解くには、常に「後回しに使用としていないか?」と自問することが大切で、マトリクスなどを使用したりして改善していくとよい。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。