今回はタイトルにある通り。
「やる気スイッチ」の入れ方に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
昔のcmで「やる気スイッチ君のはどこにあるんだろう?」的なcmがはやりましたが、勉強でも仕事でも「やろう!」と思ってもなかなか手につかない時ってあると思います。
ただ。
そのやる気スイッチを簡単にスマホ1台で入れる方法をある研究が証明してくれたので、その研究を紹介しておこうと思います。
結論から先に行ってしまうと「お笑い動画」を見ることによって、やる気スイッチを入れることができ、さらにはアスリートやスポーツ選手の「ゾーン」の状態に近い脳の構造になることが分かっています。
ぜひやる気スイッチを入れたい場合は、お笑い動画を見てからはじめてみてください。
根拠
まずは根拠から。
これは2014年にロマリンダ大学が行った研究がもとになっていて。
この論文では、31人の被験者を集め、様々な映像を見せていきます。
- 面白い
- 苦痛
- 精神的につらい
これらの種類の映像を被験者に見てもらい、被験者の脳波をチェックしていきました。
すると面白いことが判明して。
面白い動画を見る被験者の脳波をチェックしていくと、ガンマ波と呼ばれる種類の脳波が被験者から確認されました。
このガンマ波というのは、いわゆる「瞑想」や「ゾーン」といった、超集中をしているときに確認される脳波の1つで。
脳全体を活用し、フルで使っているときに見られる脳波で、共鳴している状態だということです。
このガンマ波というのが、お笑いの動画を見ている被験者にも同様に確認された、ロマリンダ大学のリーバーク准教授は報告しています。
さらに、ロマリンダ大学ではこのガンマ波が出ている状態とは、
- 高い満足度
- 深い思考力
- 集中力
これらに関係し、笑いはこれらを改善することに関係がある、という風に研究者はコメントしています。
つまり、お笑い動画を見ることにより、ガンマ波が放出され、その結果やる気がでて集中できる、ということなんですね。
なぜ笑うと集中できるのか
では続いて。
なぜ笑うと集中できるのか。
この「笑う」という行為がやる気やモチベーションの回復といったことに影響を与えている、というのは別の研究でも証明されています。
上記記事で紹介していますが、ニューサウスウェールズ大学の論文でも同様のことが報告されていて。
上記の研究では、単純作業を被験者に行ってもらう中で、間に
- ドキュメンタリー動画
- お笑い動画
この2つを見てもらい、ミスや集中度の高さを測定していったわけですが、お笑い動画を見たグループのほうが、集中力も高く、ミスも少なかったことが報告されています。
この研究から見てみても、「笑う」ということが、脳に対して大きな影響をもたらしていることが見て取れるわけです。
さらにガンマ波ですが、先ほどこの時の脳の状態は「脳全体を使っている」と伝えました。
上記記事でも解説していますが、ワシントン大学の研究では「ぼーっとしている状態」というのは、クリエイティビティが高く、創造性や発想力も高まると報告しています。
これはなぜかというと、ぼーっとしている状態というのは、実は「何も考えていない」ということではなく、「脳全体を使っている状態」なので、創造性や発想力が高まるためです。
だから、ぼーっとするのが、悩みや問題解決をする際には有効的だとされているわけですが、面白い動画を見て笑うことで「脳全体を使いガンマ波が出る」というのと近いものがあるわけですね。
よく科学者が一番アイデアが出る場所というので、「シャワーを浴びているとき」という研究がありますが、それもこれも「ぼーっとしている状態=脳全体」を使って、いろいろな情報を処理しているため、アイデアが生まれてくるわけです。
この記事でシャワーとアイデアに関してまとめているので、気になる方は是非一読してみてください。
つまり何が言えるのかというと。
普段脳は一部しか使っておらず、脳全体を使うというのは、すごい効力を発揮するということ。
面白い動画を見て笑うことにより、その状態になる。
だから、集中でき、高い思考力を発揮することができる、ということにつながるわけですね。
やる気スイッチを瞬時に方法
なので、日常生活にこの論文を取り入れるとすると。
何か勉強や仕事の前に「笑える動画」を見ることが、やる気スイッチを入れる方法につながるということですね。
シンプルにこれだけでも応用できると思います。
んで。
僕的におすすめなのは、勉強や仕事の合間に「お笑い動画を見る」ということ。
これも併せて挟んでおくのがいいですね。
これは先ほど紹介したニューサウスウェールズ大学の論文を僕は知っていたので、単純作業だとか、本を読んでいて、「疲れたな」って感じた時に取り入れていた方法でした。
やっぱこの「笑う」っていう感情を挟むと、結構気持ち的に楽になったり、切り替えがうまくいく感覚があるんですよね。
なので、これはおすすめで。
んで。
今回のロマリンダ大学の論文をさらに入れ込んでくと、「仕事前」や「勉強前」、いわば「出勤前」や「通学前」にお笑いの動画を見ると、さらにやる気スイッチを入れることにつながります。
分かりやすく言い換えれば、仕事前にお笑いの動画を見て、仕事の休憩中にもお笑いの動画を見る。
こうすることで、やる気スイッチを入れ、そのモチベーションを継続or復活させることができる、つながるわけですね。
これがおすすめの応用方法。
特におすすめなのは、論文から紐解くと朝は20分ぐらいのお笑い動画がおすすめで。
休憩中は5分程度でいいので、お笑いの動画を見る。
5分程度だとすると、漫才やコントなんかをYouTubeから探してみると、手間もなく気軽に休憩中見れると思います。
20分ぐらいのお笑いだと、深夜番組の録画だったり、コント番組がみれるので、ある程度長いスパンのものがいいかと思います。
ポイントとなるのは、こまめに「笑う」というもの。
それは動画じゃなくても、同期や後輩と話して笑うことでもいいので、こまめに笑いを挟むようにするといいと思います。
まとめ
ちょっと長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
笑うという行為はやる気スイッチを入れることにつながる。
笑った時とその時の脳波を調べた際に、スポーツ選手のゾーンや修行僧の瞑想状態と似た脳波が確認されたため。
この脳波というのが、主にガンマ波というものの脳波であり、このガンマ波というものは脳全体を使った時に確認される脳波である。
そして脳全体を使うというのは、思考力や集中力を高め、発想力や想像力を上げることにつながる。
つまり脳全体を使うというのは、高い集中力と思考力を生み出してくれ、その状態と似た状態を「笑う」ということで生み出すことができる。
そのため、日常生活においては、「仕事前や勉強前」に20分程度笑う時間を作り、休憩中は5分程度の笑う時間を確保するのがおすすめ。
漫才やコントなど、5~20分に適した笑いの動画を見つけたり、友人や動機と談笑したりして、適度に笑いあえる状況を作るといい。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。