前回の記事:「センス0の奴が上野の森美術館へ行ってみた結果www」
このリベンジとして、今一度世界遺産の国立西洋美術館に行って来ました。
一応前回記事のおさらいをしておくと、特に予習なしに国立西洋美術館へ行ってみると、月曜日は休館日ということで、渋々上野の森美術館へ行った訳でした。
なので、「リベンジ」を含めて、4日後に今一度国立西洋美術館へ行ったのでした。
世界遺産の国立西洋美術館へ行ってみた結果w
天気はあいにくの雨。
金曜日ってことで、結構人もいる。
上野駅の公園口からすぐ近くなのは、前回行って知っていたので、すぐさま国立西洋美術館に向かいます。
これが世界遺産の国立西洋美術館。
徒歩5分もしないうちに到着。
どうやらボクが行った今の期間は、「ミケランジェロと理想の身体」がやっている様子。
中に入って左手に見えるのがこの像。
美術館の中へ入って右手に見えるのがこの像。
こんな像も見えたりして、西洋感たっぷりw
チケット1600円で買って、いざ国立西洋美術館へ。
補足ですが、「ミケランジェロと理想の身体」をみずに、国立西洋美術館だけの作品を見るのには500円で入れます。
+1100円で、今やっているイベント「ミケランジェロと理想の身体」が見れるので、コースが選べる感じでした。
(期間によってイベントは変わるっぽいっすね。)
いざ国立西洋美術館の中へ
まず今イベントがやっている「ミケランジェロと理想の身体」コーナーへ。
ここでは撮影が出来なかったのですが、唯一取れたコレ。
数々の彫刻があったり、銅像があったりするんですが、ボクの第一印象。
「皆マッチョじゃね??」
トレーニング器具や食事なんかが、あまり普及していない時代なはずなのに、ギリシャ彫刻の人達は、皆たくましく筋骨隆々な身体なんですよね。
でも意外に、女の人の彫刻はぷにぷにの身体の人が多くって、そのギャップにびっくり。
ただ、初めて見た彫刻に、徐々にテンションが上がって行きます。
「これ教科書で見たことある!!!」
なんて像や彫刻なんかもあったりして、ここでしか見れない作品を堪能してました。
国立西洋美術館の貯蔵品コーナーへ
期間限定の「ミケランジェロと理想の身体」のコーナーを見終わった後。
どうやら作品を借りて来て、期間限定のイベントをやっているコーナーと、国立西洋美術館が貯蔵している作品のコーナーとの2種類に分けられていることを、ここで初めて知ります。
チケットを買う際に、500円と1600円の値段に分けられてる理由を、窓口で聞いたんですが、「これが理由かぁ〜!!」ってここで初めて気付くww
んで。
いざ、国立西洋美術館が貯蔵しているコーナーへ。
多分ここからが、世界遺産の国立西洋美術館の本番でした。
どわーっと広がる彫刻や絵画。
ここで初めて「考える人」をみました。
「うわっ!!教科書で見た考える人だ!!」
そんな想いにも胸を馳せていました。
最初は彫刻品が展示されているんですが、奥へ行くと絵画が展示されているコーナーへ。
んで、色んな絵画を見ているときに、ある発見をしました。
絵画の横に「撮影禁止」のマークが貼られた絵画があったんです。
「なんでこの絵だけ、撮影禁止のマークがあるんだろう?」「ってか。この絵だけ撮影禁止ってことは、他は撮っていいのかな?」
ボクは勝手に、「美術館品は撮影しては行けない」そう思っていたし、上野の森美術館では、撮影禁止って出てたので、撮らずに真剣に美術館を見ていました。
なので、係員さんに、「これだけ撮影禁止ってマークがあるのですが、他の絵画は写真にとっても良いんですか?」そう聞いてみると、
「もちろん大丈夫ですよ!」と解答が。
どうやら、国立西洋美術館が買って保存している物は、写真撮影オッケーで、借りている物は撮影が禁止の様でした。
で、撮影禁止マークがあった絵画は、借りて来た物だから撮影禁止になっているとのこと。
(期間限定イベントの「ミケランジェロと理想の身体」で撮影禁止だったのは、多分借り物だから)
そのことに美術館に入って少し立って気付いたので、少し戻って写真を撮ることにしました。
国立西洋美術館でボクが気に入った作品
彫刻や絵画。
その他にも国立西洋美術館には、指輪や版画など、色んな美術品があります。
なので、紹介しきれないほど膨大な美術品がある訳ですが、ボクが国立西洋美術館に行って個人的に気になった絵画を紹介して行きます。
どこで見たことのある様なキリストの磔の絵。
左「悲しみの聖母」
右「荊冠のキリスト」
「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」
三連祭壇画:「キリスト磔刑」
「十字架のキリスト」
「最後の審判」
多分国立西洋美術館の中でトップクラスに、見ていた絵がこの最後の審判でした。
なんかすげえ心奪われたんですよね。
この「最後の審判」
よく見ると下に書かれている人は衣類がか細い。
上に書かれている人は衣類がしっかりしている。
多分上は富裕層。下は貧困層。
今もなお「収入の格差」「貧富の差」が問題視されていますが、それをこの時代から表していて。
で、尚かつ審判者=一番光を浴びている人が何も衣服を着ていない。
そんな「最後の審判」を国立西洋美術館の中でトップクラスに見入ってしまいました。
まだまだ続きます。
「ゴリアテの首を持つダヴィデ」
「悲しみの聖母」
「聖トマス」
「墓に運ばれるキリスト」
新収蔵作品とのことで、2017年に購入した作品もあったりして、昔国立西洋美術館に行った人でも、新収蔵って形で、作品が増えて行くので、また見に行く楽しみにありそうでした。
「花の中の子供」
なんかコレだけ絵のタッチがコレまでの絵画と違ったので、気になった作品。
「吟遊詩人に扮した自画像」
「帽子の女」
なんか奇麗。
「絵画」
なんか独特過ぎ。
「美しい尾の牝牛」
「男と女」
ちなみにコレはピカソの絵。
いかにもって感じですが、国立西洋美術館の中でボクが一番好きな絵でした。
多分この絵画に一番時間を奪われたと思います。
男女が抱き合っている絵。
でも左の女性の顔にもう一つ表情があって。
右の男性の2つある顔は、2つとも全く表情が違くって。
女性の顔から広がる「緑色」は何を表しているんだろう。とか。
男性の下半身が全く反応していない様子。だとか。
男性は謎の黒い部分を自分で触っていたり。だとか。
まさしくアートって感じられる作品で、このピカソの絵「男と女」の前に20分以上いて、考え込んでいました。
知識とセンス。
共に0な自分からすれば、この絵は「子供が書いたんだよ」って言われれば信じたであろうこの絵のタッチ。
でも、「ピカソが書いた」ってなれば、どこか「何かしらの意味がある。これがアートなんだ」って思わせられる。
凡人には理解出来ない境地ですw
「ナンバー8,1951 黒い流れ」
(これはピカソじゃないですw)
まだまだ紹介しきれないほどの絵画が、この国立西洋美術館にはあって。
2時間ぐらい掛けて回りましたが、じっくり見たい方にとってはもう少し時間にゆとりを持った方が、ゆっくり見れる。そのぐらい美術品に溢れた美術館でした。
国立西洋美術館に行ってみた感想
世界遺産である国立西洋美術館は、実業家の松方幸次郎が、独自に集めたコレクションが展示されているもの。
いわば「趣味が世界遺産」に繋がったようなもので、「突き通せば、何にだってなるもんだなぁ」なんて思いました。
んで。
ボクは前回記事で書いた、上野の森美術館が、美術館のデビュー場所。
国立西洋美術館がこの上野の森美術館と違う所は、上野の森美術館が「アート」だとしたら、国立西洋美術館は「美術館」って感じがしました。
上野の森美術館も、もちろん美術館に間違いないんだけど、得られる物としては「感受性」な気がしたんですよね。
で、国立西洋美術館で得られる物は、「歴史的背景」だった気がします。
だからアートと美術館の違いなのかなって。
国立西洋美術館では、西洋っぽさを感じられる彫刻だったり、キリストの聖書だったり。
そんな歴史的な人物が描かれた作品が多くって、歴史的な背景を感じられる絵画が多い。
多分、西洋の歴史だったり、文化だったりを知っていたら、もっと楽しめたんだと思います。
また、西洋の文化を学びたいってことだったり、西洋の歴史を知りたいってことだったら、国立西洋美術館の方が良いなって気がしました。
(上野には美術館が豊富にあるんで。どこの美術館へ行くか迷ったときの基準。)
歴史的な物も学べるし、「コレ教科書で見た!」みたいな展示物もあるし。
どちらにも良さがあるなって感じでした。
行っておいて間違いないですね。
終わりに
国立西洋美術館に行った後。
まだ、もう1件ぐらい美術館を回れたので、次は国立科学博物館へ行きました。
これはこれで、最高に面白い博物館でした。
詳しくは次回記事にしようと思います。
追記記事を更新しました。