BRAVIAのcmを見て「もうテレビを買う人はいなくなるな」と感じた話。

先日のブラビアのcmを見ました。

このcmの中で僕は「テレビの概念がまるっきり変わったなー」っていう風に思いましたね。

マジで凄い時代です。

あとブラビアのブランディングやマーケティングはまさに、家電業界の中で随一なんじゃないか?と思えるぐらいのフットワークの軽さだと思いました。

(家電業界ってフットワークが重い企業が多いので。)

BRAVIAのcmで時代が変わったと思った

「テレビの概念が変わった」

そう思わせられた、先日見たブラビアのcmというのが、「テレビを見るのかそれともインターネットを見るのか。どちらを見てもブラビアのテレビは美しい。」

そんなようなcmでした。

ホリエモンの語る「多動力」で言えば、インターネットの台頭により、ビジネスは水平分業型モデルになってる。

そう語っています。垂直統合型モデル

要するにインターネットによって職業の壁がなくなり、横のつながりが今の仕事では大事になってくると。

テレビのライバルは他の多チャンネルではなくて、恋人とのLINEであったりSNSでのやりとりであったり。

そういう形でインターネトの台頭により、垂直統合型モデルから水平分業型のビジネスモデルになったこそ、ライバルっていうのは多岐にわたるようになった。

そんなふうに多動力では言ってるわけです。

でも、テレビ各局は、テレビはテレビ。インターネットはインターネットとコンテンツを分けて考えていて、多動力でいうところに一昔前のビジネスモデル「垂直統合型モデル」に一番固執しているビジネスモデルでした。

だからこそ、テレビの視聴率は落ち、視聴者はyoutubeやsns、インターネット番組などに移行しているのにも関わらず、さほど打開策を打っていないわけです。

 

これまでのテレビ

そんなテレビ局といわばセットの「家電テレビ」

これまでのテレビっていうのは、要するにテレビ局のコンテンツを見せるためのものが「テレビ」というような概念だったわけです。

ですから「東芝が出すテレビ」「ソニーが出すテレビ」

そういったテレビっていうのは、テレビ局のテレビを映しますよ。きれいに見れますよ。って言うようなアプローチの仕方をしていたずっと続けていた。

要するに、「テレビとテレビ局がセット」になってプロモーションしていたということ。

 

ただ先日見たブラビアのcmっていうのは、「テレビ局とテレビ」っていうのがセットではなくて、「テレビで見るインターネットコンテンツ」と「テレビで見るテレビ局コンテンツ」

それぞれブラビアのテレビではきれいに見えますよ。っていう風にに言ってたわけですね。

要するに、垂直統合型モデルから、水平分業型モデルに移行したことを、察知して「ターゲットを変えた」ということが、このブラビアのcmからわかってくるわけです。

これは「テレビ局とテレビ」がセットって言う事ではもうなくなっていて。

スマートフォンで見るインターネットコンテンツ。

テレビで見るテレビ局コンテンツ。

と言う枠組みを一気に超え、「テレビでネットもテレビ局も両方きれいに見えますよ」って言う風にプロモーションしていたのが、先日見たブラビアのテレビのcmでした。

 

ネットの力の強さを認めた

要するに、ここから分かるのがインターネットのコンテンツ、「YouTube」であったり「SNS」であったり。

そういった要するに「ネットの力」っていうのを、テレビと言う古い固定概念で固まった業界ですら、もはや無視できなくなったっていうことが分かるわけです。

大企業が新しい文化であるインターネットと言う力を無視できなくなっている。

そのネットの力を認めざるをえなくなったって言うのが、ここから分かるわけですね。

テレビを見るよりyoutubeを見ていた方が楽しい。

テレビを見るより恋人とラインしていたの方が楽しい。

テレビを見るよりsnsで友人たちと交流していた方が楽しい。

インターネットが登場し、スマホが普及した今、テレビ局のライバルはフジテレビ、日テレ、TBSという枠組みではなく、LINEであり、SNSであり、youtube なんだと多動力では言っている。

じゃあ、「家電メーカー」はどういう風にアプローチしていけばいいか。

そこでブラビアが打ち出したのは「テレビを見るだけがテレビじゃない。」

「もう1つのスマホデバイスのようにテレビを使って欲しい」

だからこそ、テレビでテレビを見るんではなくて、テレビでインターネットも見れますよ。って言うようなセールスの仕方、広告の仕方を打ち出しているCMだったわけで、時代の変革をボクは感じました。

 

新しい商品を売る時は価値観を変えろ

これは非常に面白くて。

商品を売るときに、まずその商品が持つ「固定概念を打ち壊す」これが大切になります。

新しい新商品であったり、ベンチャーサービスっていうのは、今までにないからこそどういう風にその価値を届けるのかが大切になってくる。

そして新商品や新サービスを売る時に大切なのは、「新しい概念」つまり「価値観を変える」っていうことが、商品で売るべき時にとるべき作戦です。

その証拠に、僕自身がiPhoneを買い換える時に全く同じ体験をしました。

それまで僕はずっとiphone5sを使っていたわけですが、サイズ感もちょうどよく問題なく「携帯」として扱えるので、変えるつもりは一切ありませんでした。

僕は携帯を変えようって言うつもりは一切なかったんだけど、ある時気付かされたんです。

「この小さいデバイスはもはやパソコンを凌駕する存在なんだ」

そう思えたときにiPhoneを新しいものに変えようと思い立ったんですね。

それは僕自身がインターネット上で仕事していて、パソコンを開いて仕事をしている。

けれど、スマホだけで完結することがもしかしたらできるかもしれない。

パソコンさえ必要なくなるんじゃないか。

そう思って実際にiphone5sからiphone xsに変えました。

スマホ1台で全ての仕事を完結させて、スマホだけで稼ぐまでの道のり」この記事でその時のことを詳しく書いてます。

携帯電話と言う延長線上に、「新しい機能が備わってますよ」「Face IDついてますよ」って言うことを、どれだけ押されたとしても僕は買い換えようとは思いませんでした。

携帯という概念ではなくて、「仕事さえも全てこのデバイスでできる」って言う概念に変わった瞬間に、新型iphoneが全く別代物に見えて来たんです。

要するに、僕はiPhoneと言うものに「新しい価値を見出した」という訳でした。

ですから、既存の商品も当然ですが、新しい商品であったりで、今までにないベンチャーサービスを届けるときには、「価値観を変える必要がある」

そう考えるとテレビをテレビとして使わない方法を示したブラビアのcmっていうのは、まさに見事だと思います。

 

終わりに

「テレビはテレビを見るもの」と言う概念はもう終わってるんですよね。

画質がどんどん向上していこうが、僕が携帯電話を新しく買い替えようと思わなかったのと同じ様に、「よりきれいになりました」「より高画質なりました」って言われても、正直違いなんてわからない。

そんなことをいくら言われたとしても、もうテレビの機能以上のものをみんな求めてないんですよね。

じゃあどうするかっていうところで、ブラビアのcmでは「インターネットもテレビもこのテレビ1台できれいに見れます」とを訴えたわけです。

「スマートフォンでインターネットの動画を見る。それもいいですが、きれいに見るにはこのテレビです」

要するにテレビの概念を新しく再構築した。

それは正しいマーケティングの原点であり、価値を再構築したと言う意味では、素晴らしい戦略だったなっていう風に思います。

そして、なおかつ固定概念が固まって古い形態であるテレビ局って言うものが、ネットと言う力を見過ごせなくなってきたことを如実に表した

そんな意味合いもあって、時代の変革期に今あるんだなって言うのをこのcmを見て思いましたね。

テレビを「テレビ局の放送」を見るために買う人はいなくなるでしょうね。

面白いcmでした。