不変のマーケティングを読んでみて思った3つの感想。

先日不変のマーケティングを読んでいました。これは間違いなくいいですね。ダイレクトレスポンスマーケティングをやってるんだったらも必読って言っていいぐらいな本だと思いましたね。

 

不変のマーケティングはネットで応用出来るだけじゃない。

 

そもそもダイレクトレスポンスマーケティングってのはお客さんと直につながるダイレクトにレスポンスするっていうものから始まって。

でこれがどういう媒体を返してきたかってチラシとかが一番最初に流行ったんですよね。

それが今になってはネットとかでまお客と繋がるようになって、またダイレクトレスポンスマーケティングっていうものの繋がり方っていうのが変わってきたというところ。

 

なんですけど、じゃあこの不変のマーケティングは、どこをベースにしてるかっていうのは一番元祖となるのチラシの媒体からマスターとしたっていうところがスタートになってるんですよね。

ていうのは裏を返せばめちゃめちゃ元祖の部分を様子に不変なものを解説しているのが不変のマーケティング。

チラシでも使えたそのチラシから応用する部分をネットにも行かせるって言うところで別にこのネットのビジネスに決まったものではなくってダイレクトレスポンスマーケティング全般に言えるマーケティングを伝えてるって言うところがまずベースになってるんですよね。

 

だからチラシだから使えるコピーであったりとか、紙媒体だから使えるマーケティングだったりとかということを伝えてるわけではなくて根本的な、「人へ訴える為には」を考えたダイレクトレスポンスマーケティングについて語ってるのが、この本っていう感じなんですよね。

 

不変のマーケティングがビジネスマンには必読だ、と感じた部分

 

この不変のマーケティングがダイレクトレスポンスマーケティングをしている方にとって必読っていう風に言ったのは、この作者の神田昌典さんが自分でやった、うまくいったノウハウをただ単に解説してるって言うことではなくて。

神田さんに寄せられた読者の方に対してしたアドバイス。言い換えればクライアントですよね。がうまくいった方法っていうのはこの不変のマーケティングで解説してるんですよね/

 

一人だけうまくいったことを解説するっていう本は、今結構多いと思うし、「この方法で僕は成功できました」とか。

「この方法で売上を何倍にしました」みたいな本の書き方って、かなりあると思うんですけど。

 

不変のマーケティングに出てるノウハウっていうのは、「○○してみたらどうでしょう」「こういう風にしたらいかがでしょう。」

みたいに神田昌典さんが教えて、んで神田さんアドバイスを受けたクライアントがどうなっていったのか。

その実例も込みで、裏打ちされてるので、面白い。

 

たった一人の実践者、たった一人の成功者、って言うことではないというところが。そもそも根本として不変のマーケティングは面白いなっていう風にまず思った感想ですね。

 

 

で、それぞれ第1章感情マーケティングの基本概念を紹介。

第2章神田のマーケティング必殺技。

第3章売上アップの突破口を探る。

第4章お客様をファンにして口コミを起こす方法。

第5章私が犯した罪と罰。

っていう形で第5章に分かれて解説してるんですけど、この章の中でボクが面白いと思ったのが。

 

第1章、第2章、第3章で、まあ色々なダイレクトレスポンスマーケティングに通ずるノウハウをこの不変のマーケティングでは解説してるんですけど、もの解説したひとつひとつに必ずと言っていいほど実例が出てるんですよね。だからかなり分かりやすい。

 

例えば、「第3章売上アップの突破口を探る」っていうところで、神田さんにカメラの相談をしている方が題材として出てくるんだけど。

その人は写真の現像を生業にしてる人で。でも今なかなか写真を現像してもらえない現状。

 

その人が言っているのは携帯のカメラ機能が付いて、なかなか今写真を現像しようって言う人が居ない。っていうことに悩んでた。

じゃあ、そんな人に神田さんはどうしたかって言うと、「写真家を育てる」って言う視点に変えた訳です。

 

そうすることによって写真家を育てるっていうコミュニティが、ひとつビジネスモデルになり、そしてそこのコミュニティの人たちが撮った写真を現像するっていう本来のビジネスモデルマネタイズにもつながる。

空に一緒に写真を撮りに行こうっていうツアーを主催したり、カメラ機材の需要も出てくる。

 

ほんとは下降線ぎみのビジネスモデルで、携帯に成り代わって写真がなかなか現像してもらえないっていう風な街の写真屋さん多いと思うんだけど、新しいビジネスモデルに生まれ変わらせた。

というのが「第3章の売上アップの突破口を探る」っていうところで出てくるわけです。

 

こういった実例。

どういう風な悩みがあって、それをどういう風に解決してきたっていうような具体的な実例っていうのが、この不変のマーケティングのそれぞれのノウハウを紹介する度に、絶対出てくるから、すごい分かりやすいていうのが率直な感想でしたね。

 

凄腕のマーケッターほど、「実例」ほど役に立つ教科書はないと、心得ている訳ですけど、その実例がふんだんに盛り込まれているって感じですね。

 

ネットからリアルビジネスへ。まさしく不変だ。

で。

次に不変のマーケティングで面白いなーって感想を感じたところが、ネットからリアルに展開しているっていうところ。

 

ま、ネットってある種、移り変わりが激しいし、流行り廃りっていうのはあるから今使えても、今後使えるかわからない。っていうところが、すごい気になったりする部分では確かにある。

だけどこの不変のマーケティングに書いてある事っていうのは、ネットでも使えてさらにそこから飛躍してリアルに展開しているていうところがすごく面白いなって感じた部分ですね。

 

神田昌典さんは結構ネットでのマーケティングっていう色が強いなっていう勝手なイメージがあるんですけど、誤解している人が結構多いのがネットで使ってるマーケティングはリアルには使えないんじゃないかってかなり誤解してる人も多いと思うんです。

ですけど、それをものの見事に打ち砕くようにリアルに展開している。

ネットのマーケティング、不変のマーケティングで培った知識、スキルっていうのをリアルビジネスに展開して実績を上げている。

 

さっきの写真屋さんの例もそうだし、ネットのスキルや技術っていうのは、リアルビジネスでも十分に応用可能なんだなって、思わせてくれる内容でした。

 

マーケティングの真髄をこの本では感じられた。

最後に面白いなって感じる感想部分は、結構不変のマーケティングに限らずこういったノウハウ本とかマーケティングに関する書籍が出ると、結構多くの人が言うのが「皆が同じノウハウを真似したら絶対に稼げなくなりませんか」っていう人が多いです。

この不変のマーケティングは別に稼ぐノウハウっていうことがメインじゃないんで、そこまで言うことではないですけど、こういったノウハウ本とかマーケティング本とかっていうのが出ると必ず言われるのが「みんなが同じことしたら絶対に稼げなくなりますよね」っていうこと。

 

ま、これに関しては不変のマーケティングの中の第1章の冒頭にも伝えている通りで、「まぁだいたいノウハウを聞いて実践する人は100人のうち30人ぐらい。その中で本当に理解して行動する人はその30人の中でも1人ぐらい。だから100人に1人ぐらいしか本当にやってないんだよ」っていうところは、この不変のマーケティングの冒頭のところにも言ってること。

まぁ、コレに間違いはないんですけど、ボクが思うそのマーケティングで本当に大切なことで、なおかつ同じノウハウをみんながやったら稼げなくなりませんかって言う疑問に対するアンサーがこの不変のマーケティングの最後にはあったと思うんですよね。

 

それが「第5章私が犯した罪と罰」っていうところで出てくるんですけど。

この章では神田昌典さんが今までにやってきたものを少し違う解釈で伝えてしまったので、誤解を与えてしまい訂正するっていう章。

 

そしてこの章の中で、「パクリをしてしまう人がいた」って神田さんが言う場面があります。

「全く同じ文言で広告を打ったけど、全く効果が無かった」

なんて言う風に神田さんに対して、文句を言ったそうでした。

 

で、この「第5章私が犯した罪と罰」の章で神田さんが伝えたメッセージが「マーケティングとは差別化なんだ」って。

そんな一文が出てくるんですよね

まさしくマーケティングってそういうことなんだなって。

 

この文句を言った人みたいに「パクれば上手くいく」って言うのがマーケティングでは全くありません。

他者とどう差別化を図るか。そして差別化をどう認知してもらうか。

それこそがマーケティングの神髄です。

 

 

例えば、今でこそ大人気商品になった「フリクションペン」

ボールペンがこするだけで消える。って言うことで大ヒットした訳です。

 

でも、あのフリクションペンが、ボールペンよりも前に出ていたとしたら、あそこまでヒットはしなかったでしょう。

 

まず先にボールペンという物が存在して、「書いた物は消えない」という概念が生まれた。

その中で「書いても消えるボールペン」という物への需要が生まれた訳です。

だから、消えるボールペンはあそこまでヒットした。

つまり、差別化だった訳です。

 

文言や広告文を丸々パクって上手くいかないなんて当たり前。

それはパクった所で、差別化も糞もなく、二番煎じでしかないから。

 

「じゃあ、どうやって他者との差別化を図り、価値を感じてもらうような広告文や見出しを考えだしているか」

これを知ることが大切で、神田さんはそれを伝えて来た訳です。

だから、色んなビジネスモデルで成功している。

 

そしてそのマーケティングの神髄を解説しているのが、この不変のマーケティングでした。

 

うん。非常に面白い本でしたし、ビジネスマンや経営者は必読だな。って感想です。

 

 

終わりに

 

やっぱマーケティング関連の書籍って面白いっすね。

 

その中でも、ネットでのビジネスをしている方へは、ダイレクトレスポンスマーケティングは身近な存在なので、この不変のマーケティングは必読だと思いましたね。