カジサックとピース綾部とが明暗を分けた致命的な問題点

最近話題になっているキングコング梶原がyoutuberとしてデビューした話題。

 

2019年の年末までに、チャンネル登録者数が100万人行かなければ芸人引退。

 

という覚悟を決めて、youtubeを始めたようです。

 

まぁそんなニュースを見ても、ボクはさほど気にしてなかったわけですが、食わず嫌いというか、なんというか。

 

カジサックって言われても、さほど興味がありませんでした。ただ、見てみると、意外に面白い。

 

カジサックって案外オモロイ

 

ボク自身お笑いが大好きなので、南海キャンディーズ山ちゃんとの「同期の確執」なんかもかなり見応えがあったし、「犬猿の仲」って思いきや、絡んでる感じだと、意外に互いを認め合っていて。(互いに売れたからか?)

 

またノンスタイル石田との掛け合いもやっぱり芸人だな。という感じで、M–1の裏話だったり、レッドカーペットの裏側だったり、まさしく芸人だけが知り得る裏話を語っていました。

 

「案外面白い!」って思ったのはボクだけじゃないはず。

 

その証拠に、チャンネル登録者100万人という期間まで、まだ1年以上あるわけですが、2018年10月22日現在では、27万人にもチャンネル登録者数が登っています。

 

んで。

 

対して、アメリカに自分の夢を追い求めに行ったピース綾部。

 

ボクはかなり応援しているし、ピース綾部自体、嫌いではありませんが、よくニュースなんかで、「綾部は仕事がなく、アメリカに来た芸人と遊ぶ毎日」なんて記事が上がっていたりします。

 

両方とも、「好きなことで生きていく」を体現した二人。

 

でもそこは明暗を分かつ結果になっています。

 

ボクの中で、キングコング梶原のyoutuber名であるカジサックとアメリカに留学に行ったピースの綾部とは、両方とも「好きなことで生きていく」ことを目標し活動していますが、「似て非なるもの」だなって感じるんですよね。

 

例えていうなら、ピース綾部はモーニング娘。カジサックはakb48。そんな感じがします。

 

要するに「完成形」を売るのか、「プロセス」を売るのか。この違いなんだと思います。

 

そしてピース綾部がやっておくべきことっていうのは、「プロセス」を完成させることだったと思います。

 

ピース綾部が犯して致命的なミス

 

ピース綾部は、レッドカーペートを歩くという夢のために、アメリカに渡りました。

 

その夢を叶えるために、日本にあるレギュラー番組を全て捨て、単身アメリカに渡米しました。

 

この心意気は男として素直にかっこいい。全ての退路を断ち、夢を叶えるために、挑戦していく。

 

また、ピース綾部が渡米前に出た「ダウンタウンなう」で、松本人志が言っていた、「頑張れな!‥‥いや。頑張ろうな!」の一言に感動したうちの一人です。

 

ただ現実は、「仕事がなくなった」ということになり、英語もままならないので、俳優のオファーもない状態に。

 

そしてたまにアメリカに遊びに来る芸人と写真を撮り、インスタにあげる日々へ。

 

ここでカジサックとの明暗が分かれる形になった訳ですが、ボクが綾部がすべきことだったと思うのは、「プロセス」を完成させることだったと思います。

 

好きなことをして生きて行く為には完成形を売ってはいけない

 

「好きなことをして生きていく」

 

これって、ラーメンが好きだからラーメン屋を開業した。っていうのとは全く意味が違います。

 

そもそもラーメンが好きというのは、「ラーメンを食べるのが好き」という意味であり、「ラーメンを作ること」とは全くの別物だからです。

 

だから「好きなことをして生きていく」ためには、「完成形」を売っていてはいけないんです。

 

ラーメンという完成形を売るのではなく、「ラーメンを食べた」という経験を売ることこそが「好きなことをして生きていく」ための真髄ですし、その経験というのがいわゆるプロセスです。

 

カジサックの強い所

 

カジサックの場合、日本にある仕事をなくした訳ではありませんし、「100万人のチャンネル登録」という一つのゴールに対しての、「プロセス」を売っている訳です。

 

当然100万人いくまでの動画での広告収入を見込めることになりますし、芸人として本当に好きなお笑いを追求することができるし、まさしく「好きなことをして生きていく」を体現する形になっています。

 

もし仮に、ピースの綾部が、youtubeやブログなんかで「経験をマネタイズできるモデル」を作っていたとしたら、アメリカで英語の勉強や俳優業をやる傍ら、youtubeで仕事をして、お金を稼ぐこともできただろうし、ブログを更新して、広告収入を得ることもできただろうし、「好きなことをしていく」ことと、「お金を稼ぐこと」がセットになっていたことでしょう。

 

ピース綾部が〇〇な状態だったら

 

ただ、夢のために全てを捨てて、現在の収入源はよくわからない現状に。

 

これが「ピース綾部」だからできることですが、一般のボクらであれば、生活費がなくなり、バイトに明け暮れ、夢を追うどころの話ではなくなっていることでしょう。

 

つまり、「好きなことをして生きていく」というのは、ゴールに行くまでのプロセスを価値に変えることで、初めて成し得られる訳です。

 

間違っても、ラーメンが好きだから、ラーメン屋を開業した。

 

というのが「好きを仕事に」ということではない。ということなんですよね。

 

それよりも、ラーメンが好きだから、ラーメンブログを立ち上げ、ラーメンを食べることで、お金が稼げるようになった。

 

これこそが「好きなことをして生きて行く」ということです。

 

「ラーメンを食べる」というプロセスこそに、ポイントがある訳ですね。

 

まさにカジサックとピース綾部の明暗を分けたのはこの部分でした。

 

ボクがピース綾部の立場だったら、日本にいるときの知名度を利用して、ブログの固定読者に反映させたり英語を習いながらyoutubeで教えるビジネスモデルを考えたり、アメリカにいっても、お金を稼げるビジネスモデルを作ってから日本を旅立ったと思います。

 

実際にママドルで元モーニング娘。の辻希美なんかは、ブログだけの収入で月500万円以上あると、あるインタビューで答えていますから、日本にいるときの知名度をピース綾部が駆使すれば、かなり安定した収入源をブログから作れたでしょう。

 

(アメリカでの生活という話題性もありますし。)

 

最後に

 

もちろんボクは、ピース綾部のファンなので、これからの活躍に期待していますが、「好きを仕事にして行く」ということで、ラーメン好きがラーメン屋を開業した。

 

ということをやってしまったんじゃないかなと思います。

 

これからどうなるか。乞う期待。ですね。