ORIGINALS:誰もが「人と違うこと」ができる時代を読んだ感想レビュー!

今回はタイトルにある通り。

アダムグラントさんが書いた「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」を読んだので、まだ読んでいない人のためにざっくりと要約していきながら、その感想をレビューしていこうと思います。

まず本書のORIGINALSを読んだ感想を結論から先に伝えておくと。

「起業や副業などのビジネスをしたい人やクリエイターなどのアイデアを創出したい人は一度読んでおくと心が落ち着くし、指針となる本だな」っていう風に感じましたね。

心が落ち着くっていうのは、これから具体的に説明しますが、「クリエイターやアーティストって知的労働者」なんですよね。

となると、成果物が毎日出るわけでもなく、良いアイデアが毎日振ってくるわけじゃない。

となると、知的労働者にありがちな心が疲弊する瞬間っていうのがあるわけですが、それを「良いとしている」のがこの本の特徴。

「先延ばししたほうがいい」というこの本のメッセージはその典型で、知的労働者には心休まる言葉が軒並み連なっています。

またアイデアを創出するうえで重要なポイントも「科学的な根拠」をもとに描かれているので、結構おすすめの1冊です。

オリジナルな人の2つの要素とは

ではさっそく、このORIGINALSをまだ読んでいない人のためにざっくりと要約していくと。

ORIGINALSという言葉とその該当する人の定義を解説する箇所から始まります。

この本では

  1. 独自性を持った人
  2. アイデアを実行する人

この2つをもってして初めてオリジナルな人になると伝えています。

まあこれは当たり前の話ですよね。

良いアイデアがあってもそれを実行しなかったら意味ないわけですから。

独自性を生み出す方法

そのうえで「独自性=良いアイデアを生み出す」為に重要なこととして「ブジャデ」が必要だと語られます。

このブジャデというのは、「デジャヴ」という言葉を反対から読んだ言葉です。

デジャヴというのは「見たことない状態や景色なはずなのに、どこか知っている懐かしい感覚」を表しますが、ヴジャデというのはその反対で。

要は「知っている情報の中から、知らない情報を導きだすこと」という意味。

独自性がある、良いアイデアというのは「既存の情報から未知の情報を引きずり出す」ことを意味するわけです。

これは僕的にドラマのドラゴン桜ですごく印象的なシーンがあって。

「天才というのは基本ができているから画期的な発想をすることが出来る。基本ができないのに空から良いアイデアが降ってくることはない」

そんな風に生徒たちに基本の大事さを教えるシーンがあります。

これはまさしくで、ヴジャデという言葉をうまく言い表した表現だと思います。

だからこそ、その分野における基本的な情報をきちんと勉強し、既知の範囲を広げること。

そのうえで、基本的な理論を理解した後「疑問」を持つことによって、「既知から未知へ広げる」ことがアイデアを出すうえで重要だというわけなんですね。

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ORIGINALSと近い本で「アイデアのつくり方」という本がありますが、この本でもまったく同じことが描かれていて。

画期的な理論や発明をした人は、すべて「基本からの応用」だということが分かっていて。

ダーウィンの進化論なんかもダーウィンだけじゃなく、当時の科学者は同じようなことを似たようなことを思いついた、と記されています。

このことからもまずは基本的な分野を学び、理解を深め、疑問を持つというヴジャデが重要だということが見えてきますね。

アイデアを形にする

そして2つ目のアイデアを形にするということですが、これは言い換えると「リスクを管理する」ということにつながります。

リスクが大きすぎるといいアイデアが生み出されてもそれを実行に移せない。

逆にリスクがまったくなければ、アイデアを形にすることが出来る。

いいアイデアを生み出す人や独自性を持っている人というのは、同時に「リスク管理」がめちゃ上手いですね。

このORIGINALSという本にも描かれますが、優秀な経営者や今の大企業なんかでも「副業からトライした」ということが描かれますし、優秀な経営者ほど「リスクが嫌い」という傾向があることを提示しています。

副業に関して言えば、Facebookのマークザッカーバーグも大学の在学中にFacebookを作っています。

さらにベンチャー企業を3000社を調べた研究では、およそ4分の3の企業が事業拡大の時期が早すぎたため、うまくいかなかった傾向にあることが分かっていて。

それは需要や市場規模などが間に合わず、リスクを取りすぎたことが原因だったことが明らかになった研究も紹介していて、「リスク管理の重要性」を都度解説しています。

特にこのORIGINALSでは「先駆者ではなく、2番手や3番手で十分」という風に言っているのが印象的。

それは先駆者であれば前例がないため失敗する確率が高い、かつ2番手でも隙間を縫い独自性を生み出せばうまくいくので「2番手や3番手でいい」という風に言うんですね。

なので、ここら辺は「度胸がない人が成功する」ということをきっぱりと言ってくれるので、結構心が勇気づけられる人も多いと思います。

また、このリスクに関しては、ORIGINALSの後半にも描かれますが、「リスクをなるべく減らす」という視点が重要で、成功する人は「恐れ知らずの度胸がある人」では決してないというのが、凡人に勇気を与える言葉だったりもします。

アイデアは質より量

では続いて。

独自性とは「ヴジャデ」であり、今ある知識から疑問を持ち、既知から未知を知る、考えることだという土台は理解できたと思います。

そのうえで、独自性を生み出していくポイントを次に解説していくと。

ここの大きなテーマは「アイデアは質よりも量だ」というポイントが大きなテーマです。

本書のORIGINALSで引用されているのが、心理学者のディーンサイモントン教授の研究が引用されていて。

実は後世に名前を残した天才たちは「創作物がかなり多い傾向にある」ということが分かっていて、アイデアの質は量との相関関係にあることが分かっています。

本書でも挙げられている例をピックアップすると、

  1. モーツァルト:600曲以上の作曲
  2. ベートーベン:650曲以上の作曲
  3. バッハ:1000曲以上の作曲
  4. アインシュタイン:248以上の論文や出版物
  5. エジソン:1093以上の特許

歴史的な人物でそれぞれ作品を1つは知っているという人であっても、これだけの作品を世に出しています。

アインシュタインでいえば特殊相対性理論や一般相対性理論という2つの論文が有名ですが、200を超えるものを提出していますし、中でもそれが顕著なのが「ピカソ」です。

画家のピカソは

  • 1800点以上の絵画
  • 1200点以上の彫刻
  • 2800点以上の陶芸
  • 12000点を超えるデッサン

これらを後世に残しています。

これだけのアイデアを形にし、独自性を生み出してきたため、後世に残る数店のものを世に排出することが出来たわけです。

また、有名な作品とは裏腹に、マイナーな作品もあるわけですが、実は「メジャーな作品が作られた時期ほど、マイナー作品が多い」という相関性もわかっていて。

良い創作物が生み出される時期というのは「作品を多く作っている時期」と被ることが多いことも判明しています。

要は「量より質」というのは独自性において間違いで、「質より量」であることが良いアイデアを生み出すうえでは重要だということ。

だからこそ、着想したアイデアを最初から「これはだめだ」と投げるのはあまりよくなく、何でも試してみるという心構えが重要になってくるわけですね。

さらに独自性を高めるためには、あえて「先延ばし」しろ!

  1. ヴジャデ
  2. 質より量

この2つの独自性を生み出す方法として解説してきましたが、さらに独自性を高める方法として「先延ばし」の有効性をORIGINALSでは提唱しています。

要は、クリエイティブなことや創造性が高いものはあえて「先延ばしする」ことによって、よりいいアイデアになる、ということですね。

実際にこれは実証されていることで、科学的に正しいことが分かっています。

(当然ORIGINALSの著者であるアダムグラントさんは研究者なので、周知の事実ですし、本書でも取り上げられていたりします。だからこそこの先延ばしの重要性を描いたわけですが。)

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詳しくは上記記事でも解説していますが、やはりこの研究なんかを見てみても「時間を置いたグループ」のほうが、良いアイデアが出やすいことを証明しています。

生産性という部分においては先延ばしはNGだったりしますが、独自性やクリエイティビティなどはあえて時間を置くと、さらに熟成され良いアイデアとなることが分かっています。

感想レビュー:独自性をビジネス展開したい人は読むべき本

ということで簡単ではありますが、このアダムグラントさんが書いた「ORIGINALS:誰もが人と違うことができる時代」を要約してきました。

んで。

ここからこの本の感想やレビューをしていこうと思いますが、冒頭にも伝えた通りで、結構おすすめの本です。

僕は何度も「アイデアの重要性」を伝えていますが、その重要性を熟知している人であれば、一度手に取って読んでみるのをお勧めします。

体感でいうと、「アイデアのつくり方」という本もめちゃくちゃいい本なんですが、それよりも複雑で理論的です。

複雑というのは、「わかりづらい」という意味ではなく、きちんと理論的に話が構成されていて、エビデンスもしっかりしているので、「内容が濃い」という意味。

なので、読書好きはこのORIGINALSがおすすめですし、あまり読書が好きじゃない、という人はアイデアのつくり方がおすすめ。

(アイデアのつくり方はめちゃくちゃ薄い本ですしね。)

んで。

冒頭で伝えた「心休まる」っていうのは、「質よりも量」や「ヴジャデ」というアイデアを作るうえでの基礎を伝えてくれているので、迷わないって意味でも「癒し」になると思っていて。

やっぱりアイデアを生み出すとか創作物を作るって、神からの啓示を待っていたり、ミスチルみたいに「曲が上から降ってくる」のを待っている人が多いんですよね。

そんなの誰もがイエスキリストやミスチルの桜井さんになれないのと同様で、体系化されていない感覚での話だから「マネ」ができないんですよね。

ただこのORIGINALSのいいところは「誰もが人と違うことができる時代」と銘打っている通り、独自性というこれまで感覚的な解説しかされていなかったことを「科学的に体系化した」ということがすごいところで。

それによって迷わなくなったということが、知的労働者にとってはすごく癒しになる部分だと思いました。

後は「リスクを嫌っていい」だとか、「1番じゃなくていい」というのは、ビビり症な自分にはすごくうれしくて、ファーストペンギンやイノベーターという人達は「度胸がある=成功する人」という認識があったので、そこも癒しになった部分。

さらに言えば、アインシュタインやバッハ、ピカソなどの歴史的偉人の作品数なんかもめちゃくちゃ参考になって、「これだけの人が案だけの数作っているんだから、凡人が量を作らずして何になるんだ」っていうのはいい刺激をもらえる部分です。

総じて、体系化された独自性の高め方とリスクへの向き合い方など、アイデアをビジネス転換することを想定して書かれた本だなって印象なので、副業なんかをやりたい人は是非一読しておくといい本だと思いましたね。

ぜひ参考にどうぞ。