今回はタイトルにあるとおり。
「想像力」を高める方法に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
その方法っていうのが、「熟成させる」っていう方法。
アイデアや問題解決において、すぐに答えを求めるのではなく、いったん問題を脇に置いて熟成させた方が、出てくるアイデアが出てくることがわかっています。
想像力の重要性
まず根拠を伝える前に、アイデアや想像力の重要性について伝えさせてね。
この記事でも伝えていますが、アイデアや発想ってどこか、発明家だけが必要とする能力のように感じている人もいるかと思います。
でも僕はそうじゃなくって。
あらゆる人が、「想像力」を必要とすべきだと思う。
それは想像力って聞くとぼやけてしまうけど「問題解決力」と聞くと、頷けると思います。
発想と聞くと、「発明品」を思い浮かべてしまうかも知れないし、発明品となれば大半の人にとって関係ない分野。
だけど「問題」とか「課題」は生きていれば、絶対に立ちはだかる壁で。
その壁を乗り越えるためには「アイデアや想像性」が求められる。
だからこそ、想像力っていうのは言い換えれば「問題解決力」につながるし、誰もが「想像力」を求めるべきだと思うんですね。
時間を置いた方が、想像力が高まる
前置きはこのぐらいにして。
続いて「想像力を高めるためには、熟成させた方がいい根拠」について、解説していこうと思います。
これは学生を対象にして行われた研究で、被験者を2つのグループに分けていきます。
その2つのグループそれぞれに「キャンパス内にあるコンビニがなくなったとしたら、次はどんなビジネスをしますか?」という質問を投げていきました。
1つ目のグループは、特に何もしなかったグループで。
特に何もしなかったグループの中の回答として多かったのは、「コンビニを継続させるアイデア」が多い傾向にありました。
スーパーを立てる、コンビニが便利だから、今一度コンビニを作る。
そういった代わり映えのないアイデアが出ていたのに対して、もう1つのグループは「特殊な倉庫」や「個別指導センター」といった、「前のコンビニ」とは全く違った視点から数々のアイデアが出ていることがわかりました。
そんな斬新をバシバシ出していったグループがどんなことをしていたのかというと。
「一旦時間をおく」ということをしたグループでした。
具体的には、「キャンパス内にあるコンビニが無くなったとしたら、どんなビジネスをしますか?」ということを聞いた上で、いったん別のことをやってもらいます。
別のことというのは、パソコンのゲームであったりと、全く関係のないものでした。
そんなゲームをやってもらった後に、アイデアを出してもらったグループは、既存の「コンビニ」とは全く違った斬新なアイデアを出す割合が高いことがわかっています。
しかもこの想像性というのは、研究者が独自に判断しただけではなく。
この研究の面白い部分でもありますが、「第三者による判定」も行っており。
この第三者による判定においても、一旦時間を置いたグループの方が、28%も創造性が高いという結果を下しています。
つまりアイデアや想像力というのは、一旦時間をおく=熟成させた方が、いいアイデアが出る可能性が高い、ということがこの研究で判明したんですね。
2つの注意点
ただこの研究。
2つ注意点があって。
まず1つ目が「意図的に時間をおく」ことが重要になってくるんですね。
どういうことかというと、斬新なアイデアが出たグループっていうのは、「課題」を与えてからゲームをさせて、時間をおく。という方法を取っていました。
ただ一方で、もう一つのグループでは「ゲームをさせてから、課題を与えてアイデアを考えてもらう」という方法を取ってみたところ。
さほど斬新なアイデアが出ませんでした。
つまり「課題を与えてから、一定の時間をおく」ということが重要で。
意図的に先延ばしにする必要がある、っていうことなんです。
ですから、「ゲームをしてたら、想像力が高まる」っていうことだったり。
時間をおけば、問題解決してる、ということでもないことは注意しておかないといけない部分。
これらの記事が参考になりますが、ゲームにおいては別の研究でのいい報告があったりするので、その面ではプラスに働くことは考えられますが、「想像性」とはちょっと違うので、ここでは割愛しておきます。
「時間をおく」のと「現実逃避」は全く違うってことですね。
そしてもう1つの注意点は、モチベーションを持っている、ということが前提だということ。
モチベーションがないと、その課題を解決しようということには至らないので、モチベーションがない場合は、現実逃避になってしまう可能性があったりします。
なので、現実逃避にならないためにも、モチベーションがある状態が注意点の2つ目です。
さらに想像力を高める方法
んでね。
この方法を受けて、僕はこの過去記事のことを思い出しました。
この記事の中にも書いていますが、もっともアイデアが出やすい時や、研究者が発想する時に多い時間帯が「シャワー中」だという研究が出ていたりします。
シャワーを浴びているリラックスタイムが一番アイデアが出やすい、いい時間帯なんですね。
この「時間をおく」というのと、「シャワーを浴びる」というのを組み合わせることによって、よりいいアイデアを出すことを期待できるわけです。
だから僕的にお勧めの方法としては。
「解決したい問題を浮き彫りにさせる」
↓
「シャワーを浴びる」
この順番が一番いいんじゃないかなと思います。
実際上記の研究では、「キャンパス内のコンビニがなくなったら、次にどんなビジネスをしますか?」という風に質問をしました。
次に「ゲーム」を行ってもらった上で、改善策のアイデアを提案してもらったわけですが、課題は「コンビニの次のビジネスは何か?」ということ。
そして「時間をおく」ということにゲームを採用したわけですが、ここをシャワーにする。
そうすることによって、よりアイデアが出やすい状態に持っていくことが期待できるので、「課題を浮き彫りにさせる」+「シャワーを浴びる」という組み合わせはかなり相性がいいんじゃないかなと思いますね。
もちろん研究同様に「ゲームをする」ことでも、効果は期待できると思いますので、それは好きな方を選択するのがいいんじゃないかなと思います。
まとめ
長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
学生を対象にして、行った研究において「いいアイデア」を出すためには、「時間をおく」ことが重要だということが判明した。
それは時間をおいて(ゲームをプレイしてもらう)アイデアを出したグループと、そのままアイデアを出してもらったグループとでは、28%もアイデアの質が変わったため。
ただその際に「時間をおく」と「現実逃避」は違うことは認識しておく必要がある。
それは「課題を意図的に時間を置いたグループ」と「何も考えず時間を置いたグループ」とでは、斬新なアイデアは確認されなかったため。
また、時間をおくということの方法として、「ゲーム」も考えられるのが、「シャワー」を浴びることもかなり期待ができる方法。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。