今回もタイトルにある通り、
悩みの解決法に関することで、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
多分最近見たり聞いたりした論文の中では、群を抜いて面白いものでした。
タイトルにもある通りなんですが、悩みを解決したり、解消したりしたいのであれば、「ボーっと」してください。
それが悩み解消法です。
根拠
まあ、ボーッとして。って言われても絶対にピンとこないはず。
僕も始め聞いた時は同じでした。
当然「科学的に正しい解消法」なので、エビデンスもきちっとあります。
これは2001年にワシントン大学のレイクル教授が発表した論文が元になっていて。
この論文では、「ボーッとしている時は脳を15倍も使っている」という風に言っています。
「え?ボーッとしている時の方が脳って力を使っているの?」って僕は思いました。
その根拠を聞いた時「なるほど!」と思ったので、わかりやすく解説していくと。
脳っていうのは、体のようにエネルギーを貯めておくことができません。
お腹だとか、腕だとか、背中だとか。
体っていうのは、エネルギーを貯めておくことができ、それがいわゆる脂肪となって蓄積されます。
脳も体の一部なので、当然エネルギーがないと動かないわけですが、その脳のエネルギーはどうやって送られていくのかというと、「血液」です。
要するに、脳は体のように脂肪を蓄えることがないため、随時「血」によってエネルギーが供給され、「頭」を働かせているわけです。
そして。
僕らが「脳が働いている」と思う時っていうのは、「集中して物事に取り組んでいる時」と連想します。
当然MRIなんかで脳の活動を見てみると、「記憶力」を必要とするシーンなんかでは、その脳の部分が活性化していますし。
「クリエイティブ」を必要とするシーンなんかでは、クリエイティビティの脳の部分が活性化したりしているのが、目でみて取れます。
まあよく「右脳と左脳に分かれてる」ってことはよく聞くと思いますし、左脳は論理的思考力を司ってる部分で、右脳はアイデアや発想力を司ってる、なんて言われるあれですね。
もっと細かく脳機能は分けられているわけですが、右脳と左脳ってイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれないですね。
しかし、このワシントン大学の研究では「活発に活動している時というのは、それ以外の部位は休んでいる」と発表し、実はそれほど働いていない(それ以外の部位は)という風に伝えています。
つまり、意外や意外。
僕らが脳を使っていると思っていた「集中して物事に取り組んでいる時」というのは、脳の全体がフル稼働して、バンバン働いているのではなく「特定の部位」だけが活発に働き、それ以外は休んでいるということが、この研究で言われている部分。
(ちなみに「飽きる」ってことが僕らには頻繁に起こります。だから飽きを防ぐには、頻繁に使う脳の部位を変えることが重要だという風に言われていますね。)
その一方で。
僕らが「ボーッと」して、何も考えていない時っていうのは、脳が休んでいる時のように感じますが、実はそうではなく。
特定の脳の部位を使っていないため、どこもサボるところがなく、逆に満遍なく脳が活動しているので「15倍」もの脳を使っているということを、このワシントン大学のレイクル教授が証明したのでした。
つまり、どういうことかというと、脳を使って「悩み」を解決したり、解消したりしたいのであれば、脳のあらゆる機能を使って解決しなければ悩みは解決できないため、脳を「ボーッとさせ、働かせる」ことによって、様々な問題を脳が活発になることで解決できる。ということ。
よく科学者や研究者がいいアイデアを思いつくのは「散歩中」だったり、「シャワー中」だったりすると言われています。
「シャワー中が最もクリエイティビティが高まる」としている論文も以前聞いたことがありますし。
この理由っていうのは、ボーッとしているタイミングで、それだけ脳が活発に動いているため、「様々な脳の機能」を使えることによって、今まで思いつかなかった発想やアイデアが浮かぶからということなんですね。
だから天才科学者や研究者は、頻繁にボーッと何も考えない時間を作る人が多く、科学的根拠がそこにあるということが一つ証明されたわけです。
効果
悩みも同様で。
生きていれば、いろいろな悩みを抱えることがありますが、その多くは「解決策」が思いつかないことによるものです。
つまり、「脳が思考停止」していることで、解決するに至っていないわけです。
体を動かすのは全て脳の機能によるもので、脳が発した信号によって体を動かし、困難を乗り越えていくわけですから、「頭で考える」ことが悩みを解決する第一歩なのです。
そう考えると、「15倍も脳を使える」ことになると、普段思いつかなかった考えや解決法、解消法などが浮かんでくることも想定できますし。
ふとした瞬間に「なんだ。こうすればいいんじゃん」と解決方法が浮かんできたりすることがありますが、それはボーッとしたおかげかと言えるのかもしれません。
またもっと言えば。
この記事でも伝えているリヨン大学の「スワヒリ語」を記憶してもらう研究では、昼寝をした方が記憶力が2倍も高まった、という研究を紹介しています。
記憶力が高まる理由として、この「何も考えない」ってことが、脳の整理をすることにつながり、インプットした記憶を脳に定着させる効果があるため、としていますが、「何も考えない」ってことは、今回の件と同じことが言えるのかなと思いました。
実際にやってみた結果
んでね。
このワシントン大学のレイクル教授が発表した論文を知ってから、だいぶ時間が経ちました。
その中で、自分で色々と試してみて、分かってきたことがあるので、実体験を伝えていこうと思います。
先に結論から言うと、ワシントン大学のレイクル教授のぼーっとすることが悩みを解決するって言うのは、かなり効果があると思いましたね。
なので、今でもちょっと悩んだり、物事を解決しようとしたときに、応用したりしています。
効果を実感したとき
正直最初はボーッとすることで、何か物事が解決するってあんまりピンときてなかったんですよね。
そんなある時に、ちょっと煮詰まってしまった時があって、気分転換に全く頭を使わないゲームをやったんですよね。
例えて言うなら、テトリス的な奴で、ほとんど頭を使わずに、ながらで出来るゲームをイメージしてもらえれば良いのかなって。
そのときに、はっと閃いて「なんでこんなこと今まで気づかなかったんだろう」って思ったんですよね。
「頭って同じ部分を使うだけだと煮詰めるから、別の場所を使う、あるいは全く使わないってことが、物事の解決につながる」
そうやって思えたんですよね。
昼寝は最高
まず初めに、ぼくなりのボーッとする方法として活用しているのは、昼寝です。
やってみると難しいんですが、何もしないでボーッとするって意外に難しいんですよね。
スマホを見てしまったり、手遊びをしてしまったり。
現代において、何もしないって言うのは、意外に難しいもの。
そこで、強制的に何も考えない時間を設けると言う意味でも、昼寝をぼくは取り入れています。
その中で、あるときにプログラムのコードでめちゃくちゃ悩んでいる時があったんですよね。
考えても全くわからなかったんですが、間に昼寝を挟んでみたところ、20分後起きてすぐにハッと閃いたんですよね。
そして見事実装できて、悩みを解決することができたんですよね。
だから、昼寝っていうのは、かなり効果的なんだと思います。
瞑想
あとボーッとするときに使っている手段としては、瞑想もよく使っています。
まぁこれは閃きとか、問題解決のためにやっていたわけじゃなくって、メンタルや精神面のためにやっていたんですが、閃きとかアイデア出しにもかなり効果的だとは思いましたね。
アイデア出しのためにわざわざ瞑想をやる必要は無いかもですが、メンタルケアと閃きを両立したいのなら、いいのかなって思いますね。
終わりに
僕の生活なんかを思い返してみても、スマホが普及したことで「ボーッとする」時間はほとんどなかったなぁと思います。
手持ち無沙汰になれば、すぐスマホを開くし。
暇になればニュースアプリを見る。
時にはテレビ見ている時も、スマホを開いていて、気づいたら「ボーッとする」ことが一切なくなっている事に気づきました。
なので、これからは「意図的に」ボーッとする時間を作っていこうって思いましたね。
何かに集中して、飽きたらボーッとする。
そんなサイクルを習慣の中に組み込もうかと思います。