今回はタイトルにある通り。
心理学をもとにデータと数字で実証された、本当に効果のあるアファーメーションのやり方を知ったのでそれをシェアしておこうと思います。
よく自己啓発なんかで言われるアファーメーションっていうのは、「まだ見ぬ未来のことを想像して、自分を鼓舞する」だったり。
「成功した未来の自分が今の自分にエールを送る」だったり。
はたまた「がんばれがんばれ、俺はできる」と唱えることを強要されたり。
いろんなアファーメーションの方法がとりだたされていますが、これらは残念なことにどこにも科学的根拠はなく、ほとんどが間違ったやり方。
そうではなく、本当に効果のあるアファーメーションとは「セルフアファーム」と呼ばれる方法で、これが心理学の根拠に基づいた科学的に正しいアファーメーションだとされています。
根拠
本当に効果のあるアファーメーションのその根拠とは?ということを説明することが、セルフアファームとそのやり方について解説していくにもつながるので解説していくと。
これはブリティッシュコロンビア大学が発表した論文が元になっていて。
この論文では、ニュージャージ州で難民やホームレスの方に向けて「炊き出し」を受けている方約150名を対象にして研究を行いました。
この約150名の方の「生活レベル」を調査し、「問題解決能力」や「IQ」などを割り出した後、2つのグループに分けます。
1つ目が、セルフアファームを行なったグループ。
2つ目が、特に何もしなかったグループ。
最初に、個々人の生活レベルやIQ、問題解決能力を調べることで、その人の素のポテンシャルを知ると同時に、セルフアファームを行なったグループと何もしなかったグループとを比較することで、150人にどんな影響があるのかを調べて行ったわけです。
その結果、1つ目のセルフアファームを行なったグループは特に何もしなかったグループ突比べ、IQのポイントが平均して10ポイントも高まっていることが判明しました。
この10ポイントという数字ですが、IQとは一般的に100が標準レベルだとされており、IQが120にもなれば、東大に入る学生など、いわゆる天才と言われたりします。
このIQが20変わるだけで、平凡な人から天才と変わるぐらいなので、20ポイントがどれだけ大きいかは想像に難しくないかと思います。
(ポイントが直結してIQに換算されるのかは考察の余地がありますが。)
またIQのポイントが上がっただけではなく、炊き出しに参加していた=お金に困っていて、その生活から抜け出したいと思っていた難民者やホームレスの人は、セルフアファームを行なってから、実際に行動し生活を変えようと試み始めたものが多くいました。
具体的には、政府の難民救済の措置に関して調べてみたり。
日本でいう生活保護などの支援が受けられないか、問い合わせしてみたり。
はたまた、生活レベルが低い今の状況から抜け出せないかと、勉強を始めたり。
具体的に「行動」までもが、このセルフアファームを行なってから変わっていったのでした。
理由
ではなぜ。
このセルフアファームを行うことで、IQのポイントが10ポイントも上がり、窮困した生活から抜け出そうと行動を起こすようになったのか。
これは、いろいろな研究から言われていますが、お金に迫られると「IQが下がる」という風に言われています。
理由としては、お金に迫られることで、常に頭の中では「お金の問題」がちらついており、本来使える脳の部位が「お金」に迫られることで活動しなくなるため、IQが下がっていくとされています。
要するに、問題とリソースとがバッティングを起こしてしまい「思考停止」してしまうことが原因だということ。
甘いものを食べたいけど、ダイエットしたい。
これは「ダイエット」と「甘いもの」とは目的がバッティングしてしまっている。
その上で甘いものを食べてしまえば、「ダイエット」という目的は達成できなくなる。
これの「お金バージョン」が、上記の研究対象となっていた「炊き出し参加者」には怒っていたわけですね。
似たような事例で「時間飢饉」という考え方があります。
この時間飢饉というのは、「時間がない時間がない」と焦る気持ちが、本当に時間を奪っていくという考え方で、最近の科学ではいろんな研究で証明されていたりします。
これも「時間が欲しい」と「時間がない」というバッティングから、引き起こっている問題。
「【予定の立て方】タスクは早めに終わらせるvs遅めに終わらせるに結論が出た話。」
またこの記事で紹介しているフロリダ州立大学の研究なんかでも、時間に追われると「時間漢学を短く感じ、合理的な判断ができなくなり、作業効率が落ちる」ということがわかっています。
つまり何が言いたいのかというと。
ブリティッシュコロンビア大学の研究で集まった約150名の被験者たちは「お金」に困窮していたことにより、考える力が失われIQが下がったことにより、自己肯定感が低くなってしまい、貧困生活から抜け出せなかった。
しかし、セルフアファームによって自己肯定感を育むことで、IQが高まり考える力が生まれ、問題解決能力が高まったことによって、「どうやったら抜け出せるのか?」「どうすればいいのか?」という実際のアクションに移すまでに変わった。
ということが、セルフアファームによって得られた効果だった、ということなんですね。
そのため、政府に問い合わせたり、国の救難措置に関して調べたり。
はたまた「勉強」を始めるようになったりして行ったわけでした。
セルフアファームのやり方
そして最後に。
このセルフアファームのやり方を解説しておくと。
このブリティッシュコロンビア大学で行われたセルフアファームというのは、やり方はすごく簡単で。
「今まで達成してきたことを口に出して言う」
これがセルフアファームのやり方です。
よくあるアファーメーションなんかは、「未来の自分からのはげましをもらう」だとか。
はたまた「俺はできる」ということを口出して連呼する、というようなやり方が言われたりします。
でもこれって、要するに「嘘のこと」に他なりません。
未来の自分からの励ましも、本当に起こった出来事ではなく、妄想のレベルです。
また根拠もなく「俺はできる」と連呼したところで、スキルや能力が見合わなければ、できるはずもない。
要するに、「妄想」の枠を出ないのが、自己啓発のアファーメーションに多いやり方。
その方でアファーメーションをやったところで、僕らの脳はバカじゃないので「それって嘘じゃん」と本性を見抜かれてしまい、そのマイナスギャップから「こんなことしたって意味ない」と逆にネガティブな結果をもたらしてしまうわけです。
一方でセルフアファームというのは、「今までに達成してきたことを口に出して言う」というやり方から分かる通り、思い出すのは全て「事実」です。
そこには「空想」もなければ「妄想」もない。
無理してポジティブにならされることもなければ、ただ昔の「事実」を思い出してるに過ぎません。
ただそのと事により、自分自身に嘘をついているわけでもないため、素直に自己肯定感が白熊れていく。
だからこそ、脳も素直にその事実を耳から受け入れることができる。
一切の嘘をつかない。
それが本当に正しいアファーメーションだということなんですね。
嘘は自分がすぐに気づきますし、「俺はできる!!」と言えばいうほど、脳というのは頭がいいので、「俺はできると言っている俺っていうのは、不安だからこれだけ「できる!!」言っているんだな。」って本当のことに気づきます。
そうなったらもう最後で、この催眠は効かなくなってしまう。
だからこそ、一切嘘をつかないことが、本当に効果のあるアファーメーションだということなんですね。
実際やってみた結果
んで。
僕自身毎日毎日このセルフアファーメーションをやっているわけじゃないんですけど、ちょっとやる気が出なかったり、メンタル的につらくなったり。
後は、新しいことにチャレンジするときによくセルフアファーメーションをやっています。
その結果どうなったかっていうと、個人的にこのセルフアファーメーションはかなり効くなっていう感じはしてます。
従来のアファーメーション
その比較としてこのセルフアファーメーションが聞くということを知る前は、自己啓発系でよく言われる「俺はできる。未来の俺はこうなっている」というやり方を社会人なり立ての時はやっていたんですよね。
でも僕自身がかなり疑り深いのか、この従来式のやり方はあまり効果がなかったように感じます。
絶対的に「そうはいってもさ。。。」「成功するなんてそんなのわかんなくない」と、頭の中で絶対的にツッコミが入っていたんですよね。
だから、脳内の反発がすごかった。
反発がすごかったから、いくら自己暗示的に「俺ならできる」って言っても、余計不安が増すだけだったんですよね。
なんか「俺ならできる」って言っているってことは「できないって不安に思っているから自己暗示してるんじゃない?」と脳内で反発がより強くなっているのを感じてました。
今までやってきたことは反発できない
ただその一方でセルフアファーメーションっていうのは、ブリティッシュコロンビア大学の研究でもある通り「今まで達成してきたことを言う」ので、嘘でも偽りでもないんですよね。
だから、脳内の反発やツッコミというのは起きようがない。
これが僕の中でかなり革命的な出来事でした。
自己啓発的な自己暗示っていうのは、「未来のことを想像する」だったり「まだ見ぬ力」などを見つけ肯定していくことに重きが置かれる。
でも、ブリティッシュコロンビア大学のセルフアファーメーションは、「今までの歴史や経験」を見つけ肯定していく。
ここには希望的観測と、客観的事実とが明確に分かれているんですよね。
小さい頃にリレーの選手だった、ガリガリだった自分がベンチプレスを100キロあげた。
こうした経験は間違いなく自分の経験としてあるので、脳内で反発ができない。
これが大きな違いで、セルフアファーメーションが従来の自己暗示よりも大きな結果と効果が出た理由だと思いました。
フィードバックを得ることの重要性を痛感
そしてもう1つ大きなポイントは「セルフアファーメーションはフィードバックを得ることにつながる」ということ。
これはかなり大きなポイントだったと思います。
というのも、僕らのモチベーションというのは「自分自身の成長」が大きく影響していることが知られています。
上記記事でも解説していますが、自分自身の成長を感じることが一番強いモチベーションとやる気をもたらすことが知られています。
ただ一方で「成長を感じづらい分野」というのが存在するのも事実。
だからこそ「フィードバック」を通じて、「成長している」という実感を得ることが、精神的にかなり重要なんですね。
このセルフアファーメーションをやることによって、必然的に「過去に成功したこと」や「達成してきたこと」を思い起こすので、自然とフィードバックを得ることにつながっています。
すると、自分自身が一歩一歩成長している実感がわいてくるので、さらにモチベーションにまでつながる。
この2つの意味で、今回のブリティッシュコロンビア大学のセルフアファーメーションは、かなり有効な方法なんだなと思いましたね。
もうすでに習慣化していますが、僕個人としてはこれからも続けていこうと思いますね。
まとめ
最後にまとめておくと。
心理学で実証され、科学的に本当に効果のあるアファーメーションは「セルフアファーム」
セルフアファームのやり方は、「今までの自分が達成してきたこと、成し遂げてきたことなどを口に出して言う」
まとめておくとこんな感じ。
ぜひ科学的に信ぴょう性のない、ヘンテコなアファーメーションをやるのではなく、科学的に証明されたセルフアファームを試してみてください。