今回はタイトルにある通り。
「意思決定」だとか「選択肢」に関して、面白いコトを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から言ってしまえば、選択肢を「3つ以上」持つことによって、失敗する確率をグンと下げられることがわかっているので、もし仮に。
「転職しようと思っている」だとか、「新しく独立しようと思っている」
そう言った大きな転機や意思決定をしようとしている人は、ちょっと立ち止まって「第3の選択肢はないのか?」というコトを考えてみるといいと思います。
一流企業の社長や役員を徹底的に調べた結果
ではまず根拠から。
これはオハイオ州立大学が行った研究が元になっていて。
「The Identification of Solution Ideas during Organizational Decision Making」
この論文がその根拠となっている訳ですが、オハイオ州立大学では一流企業のceoやcoo、つまり社長や役員と言った「意思決定」をする人たちを集めてあるコトを行いました。
それが「意思決定と失敗との確率」を調べるというもの。
具体的には、ピックアップしたceoやcooといった人たちが、これまで行ってきた大きな意思決定に対して168件集め。
その168件行った選択の意思決定のうち「失敗したのか」「成功したのか」を割り出していき、どういった違いが意思決定による成功と失敗とを分けたのかを分析していきました。
この168件がどういった選択だったのかというと、
- 企業買収
- 新規事業
- ヘッドハンティング
こういったものが名を連ね。
名だたる意思決定が168件の中に含まれていました。
ただ。
これらは一流企業の社長だから行っている意思決定だと思われますが、当然僕らの日常にこれらは当てはまります。
規模は小さくなってしまいますが、意味だけを汲み取ってみると。
企業買収は「大きな買い物」による意思決定と捉えることができるし。
新規事業は「副業」なんかが考えられる。
そしてヘッドハンティングは「転職」なんかが考えられて。
規模は小さいながらに、成功や失敗の命運として考えれば、通ずるところはある訳です。
そしてこの研究で行われた168軒の意思決定を見ていく中で、どういったポイントが「成功と失敗とを分けるのか」という部分が見えてきました。
失敗と成功の意思決定を分ける要素
それが「選択肢の多さ」が成功と比例していることが判明していて。
具体的には、一流企業のceoであろうと、「やるかやらないか」の2択の選択肢を持っている人が割合的にはかなり多く。
71%の人が、2個以下の選択肢の中から吟味していることがわかりました。
その上で、その71%の割合人たちがした「2択の選択肢」から選ばれた意思決定というのは、「失敗率が52%」であることがわかっています。
つまり、2個以下の選択肢で物事を判断した時、48%半分以下の成功率だということが、この研究により判明したんですね。
一方で。
29%の人たちのceoやcooといったビジネス上大きな選択を求められる立場の人たちは、3つ以上の選択肢を用意した中から、吟味し、意思決定をすることがわかっていて。
その失敗率は32%であったことがわかっています。
つまり、3つ以上の選択肢の中から意思決定をすることによって、68%も成功率があったことが判明した、ということなんですね。
となると、選択肢を2つから3つにするだけで、成功する確率を20%も高めることにつながり。
失敗する割合は3分の1程度に抑えることができる、ということなんですね。
日頃から3つ目の選択位を考える癖をつける
そして次に。
このオハイオ州立大学の論文を僕らの日常生活にどうやって応用していけばいいのか、ということですが。
先ほど伝えた通り、意思決定の規模はかなり大きく。
数百億円の単位でる企業買収や新規事業に関しての意思決定を調べて行ったものですが、当然僕らの日常でも応用が可能です。
それは先ほども伝えた通り、
- 企業買収→買い物
- 新規事業→副業
- ヘッドハンティング→転職
こういった日常生活と似ている部分があるためですね。
こういった細かなことにおいても「3つ以上の選択肢」を持つことによって、失敗する確率が3分の1程度に抑えられ、成功確率は68%にまで押し上げられる可能性っがある訳です。
ですから、ポイントとなるのは「3つ目以上の選択肢を考える」ということが、ポイントとなってくる。
そこで簡単に3つ目の選択肢を生み出す方法として考えられるのは、「aもbもやらないとしたら?」というコトを考えるということ。
多くの人が(一流企業の社長でさえも)やるかやらないか、の2択で物事を考えています。
そうなると、「やる」「やらない」の2つしか選択肢がないため、成功確率は48%となってしまう。
そこで「やるやらない、どちらもしない選択肢は?」
こう考えると瞬時に3つ目の選択肢を生み出すことにつながります。
3つ目の選択肢を意識するだけで、選択肢は増えますが、それでも出ない場合は「aとbどちらもやらないとしたら?」と考えると、自ずと3つ目の選択肢は生まれる訳ですね。
とまあ、こういった応用方法も考えられなくはないですが、実は「選択肢が多い方がいいということを知らなかった」という人が大半だと思いますので、これから意思決定をする時には「3つ目以降は何があるだろうか」
そう考えるだけで、十分応用できると思いますので、2つの選択肢だけで満足しないようにすると失敗する確率をグンと下げられるのでおすすめです。
まとめ
長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
意思決定において。
失敗する確率を減らしたいのであれば、選択肢を3つ以上にすること。
それはオハイオ州立大学が一流企業の社長や役員など、重要な意思決定を求められるポストの人たちの168件の意思決定の成功と失敗をわけ、調査して行った結果判明した。
だから、僕らも意思決定をするときは、やるかやらないか、などの2択で考えるのではなく。
3つ以上の選択肢で考えることが重要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。