サンクコストの呪縛を完全に断ち切る3つの方法!

今回はタイトルにある通りなんですが、サンクコストの呪縛を断ち切るための3つの方法を紹介していこうと思います。

っていうのも、最近メルマガ読者の方から「惰性で続けていることを辞められません」っていうことだったり、「せどりやアフィリエイトなどのネットビジネスを数年間続けているのですが結果が出ません。もうやめた方がいいのでしょうか?」ってな引き際や断ち切るための方法を聞かれるんですね。

まあ、正直副業や自分のビジネスは自分自身で決める以外ないので、そこに関してはアドバイスの仕様もないですが、サンクコストの呪縛を断ち切る方法を知っておいて損はないので、伝えておこうかなと思います。

サンクコストの呪縛とは

では早速。

一応サンクコストの呪縛のことを知らない人もいると思うので、サンクコストの呪縛って何なのか?っていうことを少しだけ触れて先に進みたいと思います。

サンクコストの呪縛っていうのは、行動経済学や心理学なんかで使われる用語で。

人はお金や時間、労力を投下したものに大きな価値を感じ、それらのことををデメリットや損と知りながらも辞めることができずに呪縛に陥ることをサンクコストの呪縛と言います。

よく言われるサンクコストの呪縛の例としては、「投資で買った株が下がっているのに、損切りできずに塩漬けにしてしまい、ドンドン含み損が膨らんでいく」みたいな例をよく紹介されます。

端から見れば「下がっているなら売りなよ」だとか「もうその株は上がらないから、持っておいても損が広がるだけだよ」と冷静に判断できるのだが、コストを支払った本人は労力や時間、お金を投下しているので「もう捨てられない、辞められない、逃げられない」という風に呪縛のように取りつかれて冷静な判断が出来なくなってしまう。

これがいわゆるサンクコストの呪縛として、僕ら人間が陥る罠だということです。

サンクコストの呪縛を断ち切る3つの方法

当然先ほどの株の例なら「いやいや。売っちゃいないよ」って思うわけで、第三者は冷静に判断できるんですが、実際に時間やお金、労力を払っていると、本当に辞めづらいのがこのサンクコストの呪縛です。

実際に当事者になると、その呪縛がいかに強力なのかを痛感する。

「もったいない」

「もうちょっとやればうまくいく」

「ここでやめて、次の人がうまくいったらどうするの?」

そんな風にささやくわけなんで、容易にやめることは出来ないわけです。

当然僕自身もサンクコストの呪縛に陥ることはあるし、最近でいえば約4年ぐらい費やしたプロジェクトを0にしたこともありました。

正直4年間費やしたものだったので、0にすると4年間全く意味の無かったものになる。

だからこそ、めちゃくちゃ恐怖を感じたのを覚えています。

し、なかなか辞められずに、藁をもすがる気持ちで「こうしたらうまくいくんじゃないか?」ってずっと惰性で続けていたりもした。

正直1年もあれば、年商1000万円クラスビジネスはいくつか立ち上げられると思うので、4年間って言ったらどれだけの機会損失なのか、想像に難しくないわけです。

そんな汗水たらして取り組んできたものでしたが、「これは無理だ。損失の方が大きい」っていうことで見切りをつけて、まったく0ベースに戻しました。

要はサンクコストの呪縛を完璧に断ち切ったわけですね。

この時に使った方法っていうのを3つ紹介していきます。

正直、悪習慣だとか依存しているものだったりとか、ビジネス以外にも色々使えると思うので参考にしてみると良いんじゃないかなって思います。

徹底的に数字を見る

まず一つ目は徹底的に数字を見るということです。

先ほどの株式の例は実際に株価が下がっており、これから上がる気配が感じられないのに「なんとなく上がると思う」というその人自身の思い込みで持ち続けているのがダメだったわけです。

なぜ上がるといえるのか?

なぜ売らないことが合理的だといえるのか?

ここら辺にきちんと向き合うことが必要になる。

そのために徹底的に数字で判断するということを実行していました。

僕自身4年間続けたプロジェクトでしたが、何度も何度もトライしていて、そのことに対する労力や時間をものすごくかけていた。

だからこそ愛着さえもわいていたわけですが、冷静に数字をチェックして分析していくと、どうしても「勝ち筋」が見えなかったわけです。

その時に「どうせこのまま進んでも泥沼にはまるだけだ」って数字を見続けたからこそ、冷静に判断することができました。

サンクコストの呪縛にハマりがちな人は「思い込み」や「迷信」などに陥る傾向にあります。

そうならない冷静で客観的に判断するためにも「数字」というものを使って、物事を見るのが大切になってくると思いますね。

徹底的にやりきる

そして2つ目は徹底的にやりきるっていうことです。

僕自身、4年間続けたプロジェクトに対して、先ほど”数字で判断する”ときに、もうやめようとスパッと割り切れました。

なぜ割り切れたのか?今振り返ると徹底的にやりつくしたといえるからなんですよね。

だからこそ全く未練がなかった。

これが仮に、中途半端に続けていたとしたら、そうはいかない。

それは「まだ本気を出していない。本気を出したらうまくいく可能性がある」っていう、可能性を少しでも残しちゃうからで、可能性があれば未練が出るのも当たり前。

多分冒頭で紹介したメルマガ読者の方からの質問の「アフィリエイトを数年間やっても結果が出ないのでやめたほうがいいですか?」っていう質問も中途半端に取り組んできただけなんだと思います。

中途半端に取り組んできたら、中途半端にやめられなくなる。

それであれば、本気で取り組み、ダメならスパッと辞める。

スパッと辞めるために出し尽くすっていうことが、自分のメンタルと折り合いをつけるときに本当に大切なポイントだと思いますね。

違う受け皿を用意する

そして3つ目ですが、本気でやったからこそスパッと辞めれる。

ただ、この時問題になるのが「燃え尽き症候群」です。

要は「これまで費やした時間がぽっかり空き、何に手を付ければいいのかわからなくなる」

こうした燃え尽き症候群が一番怖いし、僕自身も痛感しましたね。

「これまで取り組んできた時間、何に充てよう」みたいな。

やっぱりこの虚無感っていうのは結構しんどいもんなんですよね。

だから僕自身は、燃え尽き症候群にならないためにも「違う受け皿を用意」しました。

面白そうなことから、次に取り組むものを片っ端から用意していったんですよね。

ただ辞めるんじゃなくって、辞めた後に取り組み、熱意や情熱を充てられるものを探しておく。

この違う受け皿を用意しておくと、情熱や時間のベクトルを移動させるだけなので、めちゃくちゃいい保険になったと思いますね。

まとめ

ちょっと長くなったのでまとめておくと。

サンクコストの呪縛を断ち切る3つの方法は

  1. 徹底的に数字を見る
  2. 徹底的にやりきる
  3. 違う受け皿を用意する

徹底的にやり切り、数字を見て冷静に判断し、撤退するときは違う受け皿に情熱を注ぐ。

僕はこうすることで4年間続けたプロジェクトをスパッと割り切り、次に進んで今新しいプロジェクトを立ち上げて進んでいます。

もう未練とかは全くないし、本当にいい経験だったと思えていますね。

4年ほどの時間が一番痛いですが、費用としても数百万円ぐらいはなくなっていっています。

それでももう何とも思わない。

それは上記の3つのポイントを達成できていたからだと思います。

やりきってダメだったら、潔くあきらめもつくし。

数字で客観的に判断したら、自分の甘い思い込みも断ち切ることができる。

そして次に進むべき道があるなら、そっちに進んでいけばいい。

3つの方法は、バラバラなものじゃなく、1つの道につながっている物なので、どれもなくちゃいけない。

本人にとって本当に大きな問題がサンクコストの呪縛で、はたから見るとわからないつらさがありますが、ぜひ参考にしてみてください。