今回はタイトルにある通り。
「脳の強化書」を読んだので、まだ読んでいない人に向けてわかりやすく要約していきながら、その感想とレビューをしていこうと思います。
この本の結論というか、大トロの部分を一番初めに伝えておくと。
「脳は筋肉と同じだから、正しい方法で刺激を与えてあげれば脳は成長していく」
これがこの本で一番伝えたい部分であり、結論になります。
では、「どうやったら刺激を与えられるのか」「どうすることが正しい鍛え方なのか」
ここら辺をこれから紐解いていくとともにレビューしていこうと思います。
脳はいくつになっても鍛えられる
まず冒頭に伝えておきたいのは、脳はいくつになってからも鍛えることができる、ということ。
よく聞くのが、「脳は子供の時に成長して、大人になれば衰退していく」ということをよく聞きますが、それは過去の話で。
過去の話というか、過去に凝り固まった誤りの価値観であり、最新の研究では「脳はいくつになっても成長していく」ということが分かっています。
この本でも取り上げられていますが、20~40歳までに大きく脳が進化していく、と書かれています。
そして実際に、ロンドンのタクシー運転手を対象にして行った研究でもその効果は実証されています。
詳しくは上記記事で解説していますが、簡単に説明すると。
「タクシー歴の長い運転手ほど、空間能力を司る脳の部位が活性化していた」
ということが分かっています。
歴が長いということは、それだけベテランであり、年を重ねていることが分かります。
そのうえで「より活性化されている」ということは、「年を取ってからも成長できていた」ということの何よりも証。
上記の研究などにより、最新の科学では「年を取ってからも脳は成長する」ということが言われているわけです。
おそらく「大人になると脳が劣化する」というのは、肉体と同じように脳を考えているからであり、スポーツ選手の選手生命と同じように脳を扱っていたことが由来と思われます。
なにわともあれ。
「20~40歳の間まで脳は成長し、それ以降の年齢であっても鍛えることで脳を強化することができる」
ということが、この脳の強化書の冒頭でも伝えられることです。
脳の鍛え方が重要
そのうえで、この本でも書いてある通り「筋肉と同じ」という風に理解することができます。
筋肉も使わなければ衰弱し、反単に使えば使うほど成長していく。
おじいちゃんでもムキムキの人はいますし、若くてもガリガリな人はいます。
これが脳の状態と似ていると本書では描かれますが、「筋トレと同じようなこと」が脳でも存在します。
それが「トレーニングの方法」、要するに鍛え方ですね。
筋トレでもそうですが、誤ったトレーニングをしていてもけがをするだけで、成長していきません。
また、プロテインを筆頭とする「栄養素」を取らないと筋肥大しないように、正しいトレーニングが脳を成長させるためにも重要だと語られます。
じゃあ一体どういうトレーニングが脳にはいいのか。
これも結論から上げると「様々な刺激を脳に与えること」が重要だといわれています。
脳を構成する要素
様々な刺激とは何か。
これを紐解くには、「脳を構成する要素」を知る必要があります。
脳は結構専門分野であり、難しい名称や単語が出てくるので、ここではそう言った言葉をなるべく使わず、簡単に説明すると。
脳には大きく分けて8つの器官があるといわれています。
サッカーでいえば「点を取るフォワード」、「相手から守るディフェンス」など、それぞれの役割に名前があります。
脳でも同じで、8つの役割が存在するんですね。
それがこちら。
- 思考系
- 理解系
- 視覚系
- 聴覚系
- 運動系
- 感情系
- 伝達系
- 記憶系
主にこの8つが役割として存在しているとされています。
分かりやすく見ていくと、
思考系
思考系というのは、物事を考えるときに使う脳の役割のことで。
よく聞くのが「前頭葉」なんて言葉を聞くことがあると思います。
前頭葉とは脳の前側にある部分ですが、これらがいわゆる物事を考えるときに使われる脳の部位だ、ということですね。
理解系
理解系というのは、物事を理解する時に使われる脳の部位のことで。
学校の授業や塾なんかだと、こうした理解系の器官が活性化されているわけです。
視覚系
視覚系というのは「目から入る情報を処理する時に使う脳の部位」ですね。
こちらもかなり重要な脳の役割です。
聴覚系
聴覚系とは字のごとくですが、耳から入った情報を処理する時に使う脳の部位のこと。
運動系
運動系というのは、体を動かす時に活性化する脳の部位のこと
感情系
感情系というのは、喜怒哀楽などの感情を司る器官のこと。
伝達系
よく脳は「電気信号」でシグナルを送り、それを身体はキャッチして「動く」という仕組みを聞いたことがあるかと思いますが、そうした信号などを送る役割があるのが伝達系。
記憶系
これは記憶する時に使う脳の部位のことを表していて。
「海馬」なんかは聞いたことがある人も多いと思いますが、記憶などを司っているもののことを言います。
それぞれの部位を刺激する
とまあ、ここまででいろいろな脳の役割を紹介してきたわけですが、話の本題に戻って。
先ほど脳を鍛えるには「様々な刺激を与えること」が重要だと伝えました。
じゃあ「様々な刺激とは何か」ということが、次なる疑問だったわけですが、様々な刺激というのは「様々な脳の役割に新しい刺激を与える」ということを意味していたんですね。
脳を鍛える方法
実際の例で分かりやすく伝えてみると。
例えば、仕事ではデスクワークが多く、「思考系」を主に使って仕事をしているとします。
そうなると、「運動系」などの脳の部位は使えていないことになる。
脳は「様々な刺激を受けること」によって成長することは先ほども伝えました。
とすれば、運動を始めてみて、新しい習慣を取り入れる。
そうすることで、脳の中の運動系が活性化され、脳を強化することにつながる。
はたまた。
力仕事でなかなか「頭を使えていない」ということであれば、理解系や思考系が足りていないことになる。
そうであれば、「読書」をするなどを習慣に取り入れ、理解系や思考系を活性化させる。
こんな感じで、様々な刺激を取り入れるというのは、「使っていない脳の部位を使う」ということであり、使っていない脳の部位は「脳の役割」を理解すれば、自分の私生活から導ける、ということなんですね。
感想レビュー
だからこそ、脳の役割を8つ紹介してきたわけですが、実際に脳の強化書の中ではより具体的な方法や「これが足りていないから、これで補う」というように具体的なテクニックなどが紹介されています。
なので、気になる方は実際に手に取って読んでみるのがいいかと思います。
そのうえで、実際に読んだ感想やレビューなどをしていこうと思いますが、この本は上記で伝えている通りの内容で、かなりわかりやすく描かれています。
なんで、脳のことがまったくわからないという人でも、難しい単語や本が苦手、という人でも結構読みやすくなってる。
んで。
この本を手に取った人が一番すごいのは、仕事や人生などにおいて「脳が最重要だ」ということを理解していることなんですね。
昔は「頭と心」とは別々に考える人たちがいました。
まあ今でもなくはないですが、もう当たり前の事実として、その感情も「脳」が司っているのは、当たり前の話です。
そして生産性や集中力、仕事におけるパフォーマンスなんかも当然「脳」の仕事。
だから、心臓が止まっても人は生き行けるけれど、「脳が死んだら、人は死ぬ」ということが存在するわけです。
何が言いたいかというと、それだけ脳が重要だということ。
感情も脳が司っているということは、「脳を鍛える=メンタル」などを鍛えると「恋愛」なんかがスムーズにいくし、つらいことがあっても乗り越える手段が思いつく。
またお金に困っていれば、仕事のパフォーマンスや起業するための発想力なんかも補うことができる。
脳には無限の可能性があるからこそ、こういった脳の強化書などの本を読み、脳の構造から活性化する方法までを知る必要があるんですね。
その重要性を知っている人は、ぜひ手に取ってほしいなって思いますね。
ただ、この本に限らず「脳」というところに焦点を当てたこと自体、素晴らしいなって感じます。
そして最後に。
この本を読んだのなら、併せて知っておきたいのが「習慣化」の方法です。
様々な刺激を与えることが、一過性のものになってしまっていては、もったいないですし、それらを習慣化することがあれば、ほぼ自動的に脳は成長していきます。
だから合わせて習慣化のテクニックを知っておくことは、鬼に金棒なわけですが、「複利で伸びるたった一つの習慣」という本がおすすめで。
この本の内容や感想も伝えた記事があるので、興味があればぜひ読んでみてください。