今回はタイトルにある通り。
「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティンを見たので、まだ読んでいない人のためにわかりやすく、そしてざっくりと要約していきながら、その感想とレビューを書いていこうと思います。
まず結論から行ってしまうと、「朝1時間ですべてが変わる」という風に言われていますが、それ以上に大切な朝活があると僕は思っているので、参考にはなるが、実践はしないっていうのが僕の感想の結論です。
その理由も併せて書いていこうと思います。
朝1時間のモーニングルーティン要約
「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティンとタイトルにもある通りで、1時間に「何をすべきか?」といったところが、本書で描かれるメインディッシュになってきます。
この部分の結論を先に伝えておくと、初めの30分にタスクを分類し分解する、ということ。
そして残りの30分で種まきの実践をする、ということが描かれています。
- タスク分類,分解
- 実践
めちゃくちゃ簡単に言うと、この2つのフェーズが「朝の1時間」であり、これらを習慣にしルーティン化することによって「すべてが変わる」という風に言っているわけですね。
タスクを分ける
じゃあそもそも。
タスク分類と分解というのはどういうものかというと、こちらも結論から行ってしまうと、「緊急度は低いが、重要度が高いものを見つける」ことがゴールになります。
まずタスク分類として、2本軸からなるマトリクスを作っていく。
2本軸というのは、「重要度」と「緊急度」
この2つの軸をノートに書いていくと、4つの枠ができてくる。
その4つというのが、
- 緊急度高い、重要度高い
- 緊急度高い、重要度低い
- 緊急度低い、重要度高い
- 緊急度低い、重要度低い
この4つがマトリクスの枠として生まれます。
そして「緊急度が高い、重要度が高い」というのは、当然仕事として最重要項目としてやらなければいけない。
ただ、ここは後半の30分でも描かれますが、昨今の社会ではなかなか自分にとっての時間を確保することができず、緊急度が高い仕事にタスクを奪われている。
そのため未来に対する「種まき」の時間を確保できず、毎日を消費しているに過ぎない。
だからこそ、朝の30分を確保してでも、「緊急度は低いが、重要度が高い」ことを使って未来の自分に対して投資をすることが大切。
という風に語られるんですね。
先ほどの4項目でいえば、
3番の「緊急度は低いが、重要度が高い」
このマトリクスに入るタスクを見抜く。
これが「分類」に当たる作業です。
タスクを分解する
その次に、「タスク分解」というフェーズがありますが、これはシンプルに「緊急度は低いが、重要度が高いタスク」を、具体的な作業に落とし込むのが分解です。
具体的な目安として30分で終わらせられる程度に、仕事を細かく分解することが重要だと描かれます。
これは感想レビューの項目でも詳しく触れますが、この「30分で終わる」というのは、いい目安だと感じています。
ただ、ちょっとした見方をすると少し危険でもあったりするので、感想レビューのところで詳しく話します。
未来の自分への投資時間にする
そうしたら最後に、タスクを分類し分解した「緊急度は低いが、重要度が高いタスク」に取り掛かるのが、残りの30分です。
- タスク分類,分解
- 実践
この2つを合わせて計1時間が「すべてを変える1時間のモーニングルーティン」ということだったので、意外に覚えることは少ない。
あとは個人のタスクに合わせて実践するだけですからね。
そして実際に「緊急度は低いが、重要度が高い」という項目におすすめしている2つのタスクがあって。
それが読書と「自分の強みのブラッシュアップ」
これらがおすすめとしています。
読書は言わずもがなですが、「自分の強みのブラッシュアップ」というのは、自分の強みに対して深い考察をすることで。
あえてダメ出しをすることや、もっと強みを生かすには?といった自己分析を意味しています。
現代社会ではなかなか未来の自分への投資時間を確保できず、日々の業務(緊急度が高く、重要度も高い)に追われているため、朝の1時間を活用してそれらを行うことで、未来の自分がより一層楽になる、というのが本書の伝えたいメインディッシュなんですね。
朝1時間ですべてが変わるモーニングルーティンの感想レビュー
とまあ、ここまでまだこの「朝1時間ですべてが変わるモーニングルーティン」を読んだことのない人に向けて、ざっくりと分かりやすく要約してきました。
当然本書ではもっと詳しく深いところまで解説しているので、ここまでで気になる部分があるのであれば、手に取って読んでみるといいと思います。
ただ個人的には冒頭にも伝えた通り、あまりお勧めはせず、「読まなくてもいいかなぁ」というのが僕の感想です。
というのも、冒頭でも伝えましたが、「朝」という時間において、もっとやるべきことが存在する、というのが持論で。
この記事にも書いていますが、朝の「運動」という要素のほうが得られるメリットが大きい。
そう感じています。
脳の成長要素でありBDNFをはじめとして、ドーパミンやアドレナリンなど脳内ホルモンが放出するため、朝からより活力を持って1日を活動できる。
それが科学的に証明されている。しかもそれは激しい運動ではなく、散歩程度の運動でも証明されている効果です。
残念ながら、これらの「すべてが変わる」というのは、作者本人の体験談でありサンプル数は1です。
もちろんこの方法を否定するわけじゃありませんが、科学的根拠を持つには「サンプル数」が圧倒的に少ない。
やらないよりやった方がいいとは思いますが、「それ以上に朝活において重要なことがある」といったのは、これが理由。
なので、この本の方を持つわけじゃありませんが、この本を生かすのであれば、前日の夜に「タスク分類と分解」を終わらせて置き、朝起きてから2~30分運動した後「種まき(未来の自分への投資時間)」に充てるのはかなりいいと思います。
それが読書なのであれば、脳内ホルモンが出ている状態なので、知識が吸収出来やすい状態でもありますし、「緊急度は低いが、重要度が高い」ものに目を向けるという視点は異論ありませんので。
また30分という時間区切りに関してですが、これも「集中力が保たれる時間」としてかなり適切なことが分かっていて。
おおよそ人間の集中力はどれだけ鍛えていても30前後が限界だとされています。
なので、「30分集中して実践する」というのは、かなりいい捉え方だと思いますね。
そうして見てみると、この本を買って読む価値がありそうですが、言いたいことっていうのは、「朝30分軽いウォーキングをした後、読書をする」ということなので、理解できたという方ならそこまで手に取る必要はなさそうです。
(本書に価値がないということではない)
朝1時間ですべてが変わる(この際はタスク分類分解と実践)というのは、少し言いすぎな気がしますが。
ぜひ参考にどうぞ。