成功している人のマネをするって本当に効果あるのか。

今回はタイトルにある通り。

「成功している人のマネをする」ということに関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

よく言われますよね。

「成功している人を良く観察して真似ろ。そうすれば成功に近づく」だとか。

はたまた、よく武道の世界では「守離破」という言葉のように、まずは師匠のいうことを聞き、それを自分なりにアレンジして、独自の道に離れていく。

そんな言葉もよく使われたりします。

この「成功した人を真似る」ということは果たして本当に効果があるのか。

この部分に対して解説していこうと思います。

成功したければパクれ

ではもったいぶらずに先に結論から伝えておくと、成功した人を真似ることは成功に近づくのかどうか、というポイントですが結論は「成功に近づく」ということが最近の研究によって分かっています。

なので、なるべくうまくいっている人や成功している人、もしくは自分がなりたい理想の人の良い部分を丸パクリして、自分の習慣に落とし込んであげるとよりブレイクスルー出来るかと思います。

これはペンシルベニア大学の心理学者ケイティミルクマン教授が行った研究がもとになっていて。

「How to Change: The Science of Getting from Where You Are to Where You Want to Be」

上記の書籍などにも出てくる研究ですが、簡単に研究内容を解説すると。

まず被験者を集めペアを作ってもらいます。

その上で、それぞれの被験者の「ライフハック」をヒアリングしていきました。

ライフハックというのはいわゆる「習慣」だったり「生活様式」のようなもので、それぞれの被験者は「自分に足りない部分」を相手のライフハックから真似るように指示されました。

これは要するに、「自分は運動が苦手だ」という人が、運動得意な相手から「なるべく頭を使って運動するようにしている」というアドバイスがあった場合、自分もそのように取り組んでみる、というように真似ていってもらいました。

その後、観察研究を行い「相手の習慣ややり方を真似たことによりどう変化したのか」ということを調べていったわけですが、面白いことが判明しました。

「私は運動が苦手だ」と感じていた被験者が、運動が得意である相手のマネをしたところ、運動量が増加していたことがペンシルベニア大学の研究により明らかになりました。

また運動だけではなく、「勉強が苦手だ」という風に感じていた被験者も、勉強が得意な人のやり方をそのままマネしたところ、勉強量が増加していることも明らかになりました。

つまり、冒頭にもあった「成功している人を真似ることは効果があるのか」という問いに対しては、効果があるということがケイティ教授の研究により明らかになった、ということなんですね。

また面白いのは、一流の人や大成功している人のやり方を真似なければならないということではなく、「人よりも少しうまくいっている人」の方法を真似ても効果があった、ということで。

ペアになった被験者は、プロのスポーツ選手でもなければ、大学の博士でもありません。

「少し運動が出来る」「少し勉強が出来る」

そうした人たちのライフハックをマネしただけで効果が出たわけでした。

これがこの研究の面白いポイントでもあるかと思います。

なぜ成功している人を真似ると上手くいくのか

では次に。

なぜ被験者たちは「勉強量」と「運動量」ともに増加する形になったのか。

これは「社会規範」が原因ではないかとされています。

社会規範というのは、簡単に言えば「みんながやっているから自分もやらないといけない」という心理現象のこと。

誰かに強制されたわけではないが、みんなやっているわけだから、自分もやっておいた方が良いだろう。

そんな風に感じたことあるかと思います。

例えば、20代や30代になったら「家庭をもって家族を作らないといけない」と考える。

別に独身であっても犯罪であるわけではないし、結婚するしないは個人の自由です。

ただなんとなく「しなくちゃいけないのかな」と感じてしまう心理現象。

これはまさに「みんながやっているから、そうなんだろう」と考える社会規範が原因だとされているわけです。

要するに「みんながやっているから」という心理現象には「行動を促進させる効果がある」というのが、今回紹介したペンシルベニア大学の研究の胆の部分なんですね。

「みんながやっているからやらなくちゃいけない」という、この社会規範の力を「ポジティブに応用できないか」ということで「人のことを真似る」ということがどういう結果になるのか、ということをケイティ教授は調べていったわけです。

そして結果はすでに伝えた通りで、「運動量や勉強量が増加した」ということが証明された。

つまり「皆がやっているから私もやろう」と思えることによって、勉強する量が増えたり、運動する量が増えた、ということが言えるわけです。

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「着る服によって行動が変わる」という研究があったりしますが、これも社会規範と少し近い概念ですね。

まとめると、何かを変えたいだとか、成功したいという場合や、成功している人の上手くいっている部分をそのまま真似てみることをお勧めします。

ぜひ参考にどうぞ。