退職とか転職とかをして給料が下がった。
今住んでいる家の家賃が払えるのか分からない。
生活費がかつかつで、貯金も出来ない。
給料がギリギリで遊ぶお金もない。
そう思って副業として週末にアルバイトをしようかと思っている人も結構多いと思います。
週末に副業としてアルバイトしたとして、時給が1000円だと仮定すると、週末の土日で16時間。
1ヶ月に8日間出たとして、8時間×8日(1ヶ月)なので64時間。
つまり1ヶ月に64000円が週末の副業によって稼げるお金です。
大体6〜7万円ぐらい副収入があれば、今の生活が潤う。
なんて考える人が大半なんですが、それよりも大事な物を失っていると思います。
何年続けるのか
週末に副業としてアルバイトをする事が悪い事ではないのは先に言っておきます。
ただ大事なのは、それを何年続けるんですか?と言う事。
というのは、僕の友人に一人尋常じゃないほど働く友達がいたんですね。
彼は、昼間正社員として営業マンの仕事をして、夜に鉄道整備のバイトをしました。
週末の副業ではないにしろ、平日はほぼ毎日夜勤のアルバイトが入るのでおそらく週末のアルバイトよりもキツい労働時間だと思います。
なんでそんなにまでして働くのかというと、彼には借金があったんですね。
昼間の営業マンと鉄道整備のアルバイトの副業と聞くと、何かカイジっぽいですが。
実際にものすごい時間働いていました。
彼の1週間のスケジュールを聞くと、朝7時から夜の17時まで営業として各家を回ります。
17時に仕事が終わると、事務作業などをして本業を終えるのが大体19時頃。
その後仮眠を取って、22時頃から夜勤のアルバイトに向かいます。
終わるのが大体4時か5時頃なので、その後更に仮眠を取って7時に出社。
これがほぼ毎日続き、本業と副業が両方休みの週は全くないという働き方でした。
営業の方は休みだけど、夜は副業のアルバイト。
夜の副業のアルバイトは休みだけど、営業は昼間ある。
そんな働き方で、1日も休みはない中、20時間弱1日中働き詰め。
そんな彼を僕は宇宙人だ。って思ってました。
僕には100%出来ない働き方です。
当然彼も疲弊して来て、相当にしんどそうでした。
もちろん誰かと遊ぶ事は出来ませんし、趣味に費やす時間もありません。
せいぜい出来るのが1週間のうちに1時間だけ、誰かとご飯を食べるぐらい。
睡眠時間もまとまった時間はなく、仮眠を3時間とか1時間とかバラバラに寝るだけ。
結局彼は心身ともに、壊してしまってボロボロの状態になってしまいました。
(借金は返せたようですが)
ただその後社会復帰する事が難しくなってしまって、実家に帰ってしまいました。
彼の様に「一時的にお金に困った。」
と言う事であれば、週末に副業としてアルバイトをして短期間で返すのならいいのかもしれません。
ただ、生活費が無い。
家賃を払えるかどうか不安。
趣味の為にお金がほしい。
これらの理由で週末にアルバイトをするのは、かなり危険だと思います。
「いつまで続けるんですか。」
結局アルバイトって言う類いはその場しのぎのお金しか稼げないと言う事なんです。
薬で言う所の麻酔ですね。
麻酔を打って薬が効いている頃は、痛みがありません。
ただ傷や病気が治ったと言う訳ではなくって、麻酔でごまかしていると言う事。
本当の病気は治っていないその場しのぎだと言う事です。
もちろんその場しのぎが大事な状況もあるので、そういった場合は週末の副業アルバイトは有効かもしれません。
僕の友人の例の様に一時的な借金の為とか。
急にお金が必要になったりとか。
ただ、仮に週末アルバイトを始めたとしてもお金に困った人生は変わらないし、その先お金に困らなくなる事はありません。
だからそのアルバイトを「いつまで続けるんですか」ってことが大事だと思うんですね。
それは痛み止め、麻酔の類いではないですか?
副業アルバイトをする事で解決する問題ですか?
一時的な物ですか?
と言う事をもう一度週末アルバイトをする前に説いてほしいと思うんです。
僕の友人みたいになってほしく無いので。
(本当に痛々しくて見てられないほどでしたから)
決して時給は上がらない
また週末だけアルバイトを副業でやる。
と言う事を僕はよく思わないのは、時給と言う概念です。
仮に副業アルバイトを1年続けて、時給1000円なのが、1年後2000円とか、3000円とかになるのならいいでしょう。
だけど時給が倍になるアルバイトがどこにありますかね。
キャバクラとか?風俗とか?
大半のアルバイトは時給が上がったとしても50円とか100円とか。
この時給が低いって言うのは、要するに自分に対する価値の対価です。
アルバイトとして働いてくれる変わりに1時間1000円であなたの時間を買うよ。と言う事。
「時給が上がらない」と言うのは一見すると稼げないとか、そんな理由の様に聞こえますが、そうではなくって、自分の価値を低く見積もってしまっている事が一番の問題です。
あなたの時間的価値が1000円しか無いと言う風に自分で認めてしまっていると言う事。
僕は「いやいや、本来の人間の価値はもっと高いし、本来の人間のポテンシャルはもっともっと高価だ」ってずっと思っているんです。
だからこそ、時給が上がらないと言うのは、お金が稼げない以上に問題だなと思っているんですね。
自分の価値を低くしてしまっている事ですから。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、人間誰しもが尊い存在ですし、唯一無二の存在です。
週末とはいえアルバイトと言うのは、時給という言葉にかまかけた買収です。
もっともっと人間は高価な物なんだ。
だからこそ時給と言う概念で図るのなら、見合った対価を要求するべきだと思うんですね。
だけど副業アルバイトなら尚更時給は上がらない。
アルバイトが悪いと言う風に言っている訳ではなく、もう一度自分自身に説いてほしい。と言う事なんですね。
週末にアルバイトをすると能力が著しく低下する
また、週末などをアルバイトをして過ごすと、自分の能力は著しく低下します。
これはなぜかというと、人は「自分の想像通りになる」という脳科学から説明できます。
このことを脳科学なんかでは、「セルフイメージ」と言うわけですが、人はセルフイメージ通りにしかなり得ないと言われて居ます。
例えば、アメリカの宝くじに当選した人のほとんどは「破産している」と言うデータがあります。
アメリカの宝くじは、日本とは規模の違うほどの金額で、何世代もの人が一生働かなくても暮らせるほどの金額を手にすることができます。
でも、一生かけても使えないほどの金額を手にしてるのにも関わらず、ほとんどの人が破産しているのです。
その原因は「そんなお金を持つほどの能力は自分にはない」
というセルフイメージの格差が破産まで追い込んでしまうのです。
なぜ人は暑くなったら汗をかくのか?
ではなぜ、セルフイメージの格差が破産まで追い込んでしまうのか。
それは、ホメオスタシスという機能が人間には備わっているからです。
ホメオスタシスとは、簡単にいうと、体を常に正常にしておく機能のこと。
暑かったら、勝手に汗をかいて体温を正常にもどすようにしますが、これはホメオスタシスの機能です。
これは何も汗だけに限らず、その人体全てに影響しており、宝くじが当たったのに破産してしまう人にも共通することです。
「こんなにお金を持ったことがない」
「徐々に生活水準があがる」
「湯水のごとく使い始める」
「宝くじ以外で収入源がないので、お金はどんどん減っていく」
「宝くじを使い果たす」
「生活水準を下げれず自己破産」
こう見てみると、暑かったら汗をかくように、急に手にしたお金を、お金がなかったときに戻すようにして、無くしていくホメオスタシスが働いていることがわかるかと思います。
セルフイメージが低いからこそ、低い時の頃に戻すようにして、ホメオスタシスが働く。
そんなことが言えるわけです。
これは逆のことにも言えます。
よくお金持ちが、事業に失敗しお金をなくした。なんてことが起こりますが、多くの経営者が、再度会社を起こし、またお金持ちになっていきます。
これは、セルフイメージが高いからこそ、うまくいかなくなったとき(低くなった時)に、高い位置のセルフイメージまで戻してくれるというホメオスタシスの機能です。
つまり、「自分の想像通りになる」=「人はセルフイメージ通りにしかなり得ない」ということが言えるんですね。
なぜ、週末にアルバイトをすると能力が著しく落ちるのか。
人はセルフイメージ、つまり自分が想像している通りにしかなり得ない。
ということを理解してもらえたところで、話を本題に戻して。
では、なぜ週末にアルバイトをすると、自分の能力が著しく落ちるのか。
というところですが、原因は簡単で、「アルバイトをし続けるとセルフイメージが下がってしまうから」です。
これは何も「アルバイト」が悪いのではなく、会社員というアルバイト以上のお金をもらいながらもアルバイトをしているという状況が悪いんですね。
アルバイトとは、前出とした通り、「あなたの時間を1000円で買います。」という雇用契約です。
表現の仕方を気にせず、言い換えれば、「あなたの価値は1000円です」と言われているようなものです。
でも、多くのサラリーマンは、普通にアルバイトをするよりも給料はもらっているはず。
だから、セルフイメージは「1000円以上の価値」ということになっています。
でも、アルバイトをすることによって、再度「あなたの価値は1000円です」と言われると、「俺の価値は1000円以下か」と、潜在意識に叩き込まれ、無意識にセルフイメージを下げるんですね。
人はセルフイメージ通りにしかなり得ない。
だからこそ、セルフイメージを下げるアルバイトをすると、能力が著しく下げてしまうということにつながるわけです。
睡眠不足がもたらす恐ろしい恐怖
また当然副業としてアルバイトをするとなると、本業+副業ということで、睡眠不足を招きます。
上記で解説した友人なんかは、おおよそ3時間睡眠という風に言っていますし、寝れないなんてことが当たり前の毎日なっていくわけです。
先ほども伝えた通り、それが学生の試験機関のように「一時的なもの」で終わるのならいいんでしょうが、「いつ終わるのか」が分からない、もしくは「半永久的に」続くのであれば、それはずっと睡眠時間を削り続けることを意味するわけです。
んでね。
多くの人は睡眠不足が続くと「眠くなる」という風に、至極当たり前の感想や体験しか思っていないわけですが、実は睡眠不足が続くと、人体に対してものすごく大きな影響をもたらします。
それを知ってほしいんですよね。
感情が読み取れなくなる
上記記事で詳しく解説していますが、カリフォルニア大学の研究では、睡眠不足の被験者に様々な表情が写っている写真を見せました。
怒っている顔、不安そうな顔、悲しそうな顔。
こうした表情が移されている人たちの写真を見てもらい、「写真に写っている人はどんなことを考えているのか」と被験者に対して質問していったところ、睡眠が不足している人は「感情を読み取る能力が欠如している」ということが判明しました。
当然働いていればコミュニケーションも必要になりますし、家族がいれば話もする。
ただ、このコミュニケーションというのは「相手がどう思っているのか?」を顔なり表情なりで、感情を見極めて行っているわけです。
睡眠不足となり、感情を読み取れなくなれば、クライアントの話を理解できなかったり、奥さんと些細なことで喧嘩をしてしまったり。
本来大切にすべき家族や本業を破壊しかねません。
睡眠不足というのは感情が読み取れなくなるリスクがある、ということをまずは理解しておいた方がいいかと思います。
ミスが10倍になる
またこれもアメリカのウィスコンシン大学が行った研究ですが、睡眠不足により通常よりもミスが10倍ほど増えるという研究があったりします。
またさらに深刻な睡眠不足の人は、人によってエラー率15倍という結果も出ていたりもします。
簡単に考えれば、エラー率15倍は通常の仕事の15倍もの時間がかかってしまうことと考えらるので、10分で終わる仕事が150分かかる。
つまり10分で終わる仕事を、2時間半で終わらせてしまう可能性さえあるわけです。
それなら、副業をやめてしまって睡眠をきちっととり、本業を頑張った方がはるかに効率的にさえなってしまうわけですね。
ストレスが30%も上がる
また睡眠不足が続くと、ストレスが約30%も上がることが分かっています。
睡眠不足が続いてストレスがたまるということではなくって。
睡眠不足が続くことで、新しく受けるストレスが倍増する、ということを意味します。
というのも、上記記事で詳しく解説していますが、睡眠不足とそうじゃない人とに分けて、恐怖を感じてもらい、その状態の脳をMRIで観察するという実験を行いました。
その結果、睡眠不足の人はよりストレスを感じる傾向にあり、正常の人と比べると約30%もストレスを大きく感じることが分かっています。
そのことによって、怒りっぽくなったり、キレやすくなったり、不安を抱えてしまったり。
そういったことが睡眠不足によって余計、不安要素として現れるわけです。
何をやるべきか。
そうはいっても本業での給料もなかなか上がりにくい。
生活費が苦しい状況は変わらない。
趣味に使えるお金は増えない。
どうすればいいのか。
って事ですが、僕はどうせ副業をするのなら、自分自身の価値をもっと高める副業をするべきだと思いますね。
例え深夜のアルバイトをしようが、週末にアルバイトをしようが、そのアルバイト経験が自分の価値につながりはしません。
例え週末のアルバイトを1年間続けたとしても、時給は増えません。
であるのなら、自分でビジネスをやってしまった方が遥かに自分の価値を高めるし、時給や給料も自分がやった分だけ帰って来ます。
小さなスモールビジネスでも、取り組んでみて分かるのが、会社の生業だったり、お金の動き、経済状況、マーケティング、これらの分野がかなり見えて来ます。
会社や組織にいると、自分のやっている作業が何の価値を見いだしているのか。
分かりづらいですが、自分でビジネスをやってみると、それが手に取るように分かります。
要するに自分自身のスキル、価値が上がったと言う事ですよね。
また「週末起業」なんて言葉もある様に、土日だけを使ってビジネスを副業でやる人も最近は増えています。
「起業」なんて聞くと、何か大それた事の様に感じますが、そんな大きな物ではなくっても出来るし、副業でやることも全然出来ます。
またネット社会になっている現代では、ネットを使えばどんなスモールビジネスも低資金からやる事も出来る。
リアルビジネスの様に、銀行から融資を受けて店舗を構える。人を雇う。
そんな事をせずとも、自分一人で出来るのが週末企業が増えている原因かと。
僕の知り合いでは、ネットの転売から自分のスモールビジネスをはじめて、本業以上に稼げる様になって独立した。なんて人も数多く見て来ています。
アルバイトよりも将来性が見える。
自分自身の価値を高める。
自分の価値に見合った対価を搾取される事無くもらえる。
これらの理由が副業アルバイトとは雲泥の差がある所だと思いますし、何も身にならない週末アルバイトをするよりも遥かに自分のためになります。
また自分自身、個人で稼ぐ力をつける事が、将来のお金の心配をなくす唯一の方法です。
俺はどうしても週末にアルバイトをしたいんだ!
と言う人は無理に止めはしませんが、どちらが自分の為になるのか、今一度考えてほしいなと思います。
自分自身の価値を決めるのはあなたですから。