今回はタイトルにある通り。
「知らないことを知る」「無知の知」ということに関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
知らないことを知るってめっちゃ大事って話なんですが、これを根性論で「大切」だとか、そういうことを言いたいんじゃなくって。
実際にエビデンスをベースにしても「めっちゃ大事」っていう話なので、ちょっと耳を傾けてほしいなって思います。
知的謙遜の重要性
「知らないことを知る」っていうのは、多くの人に何得なじみがある言葉だと思います。
ただこれを心理学的に言い換えると「知的謙遜」という言葉になります。
意味としてはほとんど同じで、「私はまだ知識が足りていない」という謙遜する気持ちのことを知的謙遜といいます。
まあ「知らないことを知る」ということですね。
じゃあこれがなんで大事なのかっていうと、大きなところでいえば「Google」の採用スキルとして、候補が上がったりするものだからです。
あの大企業のGoogleで新入社員を募るとき、この知的謙遜の有無をスキルとして求めるようになっているというのは有名な話。
だからこそ、哲学的に知らないことを知り、己の限界と向き合う、的な意味で重要といっているのではなく、「現代のスキル」として求められている、ということなんですね。
なぜ知的謙遜が重要視されるのか
では続いて。
なぜGoogleなどの大企業を筆頭に、知的謙遜というスキルが重要視されているのか。
結論から行ってしまうと、自分自身のスキルの限界を知っておくことで、別の可能性や他人の意見により寛容になり、吸収力や対応力が高い、ということが挙げられています。
これは「神は死んだ」という言葉を産んだニーチェを彷彿とされる言葉で。
歴史を紐解いていくと、より理解が深まるかと思います。
というのも、古代ヨーロッパを初め、キリスト教が主流を極めていた時、世の中の出来事はすべて「聖書」に答えが載っていたとしていました。
神が人間を作り、この世界を想像した。
神が怒っているから、雷が鳴る。
聖書に反した行いをしたため、不幸が訪れた。
こういったことが「事実」として挙げられていたわけですね。
今考えれば「そりゃないでしょ」と思えるような常識も、この時は「聖書=正解」だったため、信じられてきたわけです。
そして聖書=正解なのであれば、人類はすべてを知っているため、「学ぶことは必要ない」ということと同義語となる。
ただ、時がたつにつれだんだんと「聖書に書いてあることとは違うこと」が生まれてくる。
その時に「聖書=正解じゃないかもしれない」と人々は感じたわけです。
地動説や地球平面説、ダーウィンの進化論など。
聖書とは違う答えが出てきた。そして「もしかしたら、聖書は政界ではないのかもしれない」
そういった矛盾点に耐えかねた時に出てきた言葉が「神は死んだ」というニーチェの言葉だったわけですね。
ここから「科学」というものが生まれ、本当に正しい自然の摂理を解明していくわけです。
つまり何が言いたいのかというと、知的謙遜がなければここまで文明や科学が発展することはなく、慢心したうえ「すべてを知った気でいた可能性」さえあるということ。
だからこそ知的謙遜というものが、重要なスキルとしてあのGoogleさえも重宝するスキルとなっていったわけです。
知的謙遜をする人は合理的に判断することが出来る
さらに知的謙遜のメリットを解説していくと。
これは2017年にデューク大学が行った研究で。
それぞれの被験者のIQや知的謙遜のレベルを測定していきます。
そのうえで「デンタルフロス」に関するエッセイを読んでもらい、その感想を伝えてもらいました。
すると面白いことが判明して。
知的謙遜のレベルが低い人ほど、知識があると、うぬぼれている傾向にあるため、内容を全く理解してない人が多くを占めました。
一方で知的謙遜のレベル高い人ほど、内容をきちんと理解し、エビデンスをベースとして判断していることが判明しました。
つまりここからわかるのは、知的謙遜のレベル高い人ほど、バイアスにとらわれず客観的に物事を判断し、合理的な決定ができる、ということ。
一方で知的謙遜のレベル低い人は慢心しており、客観的な判断ができない傾向にある、ということ。
今世の中では、フェイクニュースを筆頭に、あらゆる情報で渦巻いています。
情報で渦巻いているからこそ、それを客観的にエビデンスをベースにして判断していかなければいけない。
一方で知的謙遜のレベルが低ければ、「多くの人が言っている」だとか「それっぽい」という何となくの理由で、周りに流されて行ってしまう。
こういった情報化社会だからこそ、今最も重要視されているスキルこそが、知的謙遜なのかもしれません。
まとめ
最後にまとめておくと。
現代において最も身に着けておきたいスキルは「知的謙遜」
それは情報化社会において、様々な情報が飛び交う今、合理的かつ客観的に情報をキャッチし、物事を判断していかなければいけないため。
また人類が成長してきたのも、知的謙遜といっていいぐらい「知らないことを知る」ということがキーパーソンとなっており、自信や個人のスキルに関しても重要なことは周知の事実。
そのため、傲慢に「すべてを知っている」という意識は捨てて、「自分は何も知らない。からこそ学ぶ」という姿勢を持つことが現代で重要になってくるビジネススキルである。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。