今回はタイトルにある通り。
「ストレス」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から言えば、ストレスから逃げていいことはありません。
というかストレスから逃げることってできっこない。
それは生きていれば、必ずストレスは抱えるものだから。
それならば、ストレスから逃げずに「向き合う」ことをした方が、よっぽどメリットが多い、ということがわかっています。
ストレスから逃げてはいけない根拠
このストレスから逃げずに向き合う方がいい、というのは様々な角度から説明することができますが、例を挙げるとこの記事なんかで紹介したことでも1つ証明できるかなって。
「恐怖心に打ち勝つための対処法!怖い恐怖体験をするとメンタルが強くなることが判明!」
この記事で紹介している研究では、お化け屋敷に入った人は以前よりメンタルが強くなった、という研究を紹介しています。
ここではざっくりとした説明に留めておきますが(詳しくは記事を見てね)、この研究でのポイントとなったのは「進んでお化け屋敷に入ったこと」でした。
つまりは「自らストレスに飛び込む」ことによって、よりメンタルを強くすることにつながった。
そんな研究の一例ですが、この例をとっても「ストレスには逃げるのではなく立ち向かう」方が、メンタル面によりいい影響を受けることがわかっています。
その上で。
実はメンタル面だけに限らず「仕事の生産性」に関しても、同様のことが言われていて。
今回紹介したいのはこっちがメイン。
それを紹介しておくと、ドイツのマンハイム大学が行った研究によると、171人のオフィスワーカーを集め、ストレスに対する捉え方を事前にテストしていきます。
実はストレスに対しての捉え方は「ポジティブストレスマインドセット」と「ネガティブストレスマインドセット」の2種類存在するとしていて。
ポジティブストレスマインドセットとは、その名の通りで、ストレスをポジティブに捉えているかどうか。
その逆のネガティブストレスマインドセットも然りで、2つの違いがあります。
事前のテストによって、両者のどちらかを判別し、被験者全員に1日3回、仕事の進み具合や状況などの日記を書いてもらいました。
このことにより、ネガティブストレスマインドセットとポジティブストレスマインドセットとの仕事における違いを見て行ったのが今回の研究でした。
結果から伝えると、イメージ通りといえばイメージ通りですが、ポジティブストレスマインドセットを持っている人の方が、1日の生産性も高く、仕事のモチベーションも上で、1日の疲れも少ないことが判明しました。
細かく伝えると、ポジティブストレスマインドセットの人は具体的かつ明確な計画を立てられるため、計画倒れをする人が少なく。
朝から活力に溢れている傾向にあることがわかりました。
そして面白いのはここからで。
ポジティブストレスマインドセットを持っている人というのは「ストレスを感じた瞬間」に生産性や活力が溢れるのではなく。
ストレスを感じていない時から、活力や生産性、モチベーション、計画などが高かった、といいうことなんですね。
つまり、ストレスへの捉え方によって、「ストレスを感じていようとなかろうと」高い生産性を発揮していたのが、ポジティブストレスマインドセットの人たちということでした。
その逆のネガティブストレスマインドセットを持っている人は、結構悲惨な状況で。
仕事の生産性が低いことから、生産性が落ち、ミスが増える傾向にあることがわかりました。
そして仕事が増えていくため、仕事自体が「雑」になっていることも判明していて。
ミスが増え、仕事が雑になるため、また仕事量が増える、という悪循環に陥っていることもわかり。
その結果、仕事が終わる頃には疲れがピークに達していることが判明しました。
一方でポジティブストレスマインドセットの人は、疲れを感じる前に仕事を終わらせている傾向が強くあることがわかっています。
ですから、できるサラリーマンなんかの人は仕事終わりにジムに行ったりなどアクティブに過ごしたりするのに対して。
「仕事終わりに自宅で本を読んで勉強しよう」
そう決めたとしても、いざやろうとすると疲れが上回り、後回しにする人というのは、おそらくネガティブストレスマインドセットを持っている人であるとわかります。
なぜストレスから逃げてはいけないのか
ではなぜ。
ストレスに対する捉え方によって、ここまで仕事効率や生産性に違いが出てくるのか。
これに関しては色々な捉え方があり、これが正しいということはありませんが、一つ考えられるのは「分泌されるホルモン」の影響が考えられます。
「ストレスに対する捉え方で、分泌されるホルモンが変わるの?」
そう思う人がいるかもしれませんが、実は変わるんですね。
細かくは「ストレスを撃退する!対処法をこの記事にまとめてみたよ。」
上記記事で解説しているので、見てみて欲しいのですが、一部抜粋して解説しておくと。
ストレスは体に悪いと思っている人は、コレチゾールという物質が分泌されていた。
一方で、ストレスは体にいいと思っている人は、デヒドロエピアンドロステロンという物質が分泌されていた。
コレチゾールはウィキペディアによると、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊の効果をもたらすとされている物質。
デヒドロエピアンドロステロンというのは、若返りホルモンという風にさえ言われていて、うつ病や免疫不全症などに効果があるとされている物質で、メンタルを健全に保ち成長効果を促してくれる作用がある物質です。
これら分泌される物質が「ストレスの捉え方」によって変わってくるため、仕事への生産性やメンタル、モチベーション、疲れなどにも影響してくるわけです。
「疲れ」だけをピックアップしてみても、実は腰痛の原因はほとんどが「メンタル」だということが科学的に示唆されています。
参考記事「腰痛の原因は仕事におけるストレスに原因があった。」
ストレスへの応用方法
そうなるとここで重要になってくるのは、どうやってストレスを良い風に捉えることができるか。
もっといえばポジティブストレスマインドセットを持つにはどうしたらいいのか。
ここが重要なポイントです。
そこで大切になってくるのは、「ストレスに意味を持たせる」
これがポジティブストレスマインドセットを持つために重要になってくることだとされています。
ストレス=ネガティブとセットのように考えてしまう人が多いですが、上記で伝えた記事のようにストレスを浴びた方が仕事のパフォーマンスが上がること。
そしてGDPが高まること。
寿命も伸びる傾向にあること。
これらのことがわかっています。
つまり「ストレス」っていうのは、ネガティブな側面だけじゃなく、ポジティブな側面も併せ持っているわけです。
でも、あまり居心地の良いものではないから、ストレス=ネガティブと決めつけてしまう。
ただ、プレッシャーがあるからミスをしないように頑張る。
納期が近いから、仕事に熱を入れる。
これらを見てみてもストレスが力に変わる瞬間を誰もが味わったことがあるわけです。
とすると、「ストレス=ネガティブ」と一括りにするのは間違いであることがわかり。
「ストレス=ネガティブ&ポジティブ」
この2つの側面を必ず併せ持っている存在だということがわかります。
そして普段は隠れていて見えづらいのが「ポジティブ面」なので、ストレスに意味を見出すことによって見つけやすくする
そのために、「ストレスに意味を見つける」ことが重要になってくるわけですね。
逆にポジティブマインドセットを持っている人というのは、自然にこれができているわけです。
ストレス=ネガティブ(&ポジティブ)」
これが正しい形であることを理解するために、ストレスに意味を見出す。
それが重要なんだと思います。
まとめ
ちょっと長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
ストレスの捉え方は人により、ポジティブとネガティブのマインドセットが存在する。
これらは仕事の生産性やモチベーション、疲れといったところにまで影響する。
当然ポジティブマインドセットを持っている人の方が、仕事の生産性やモチベーションは高く、1日の終わりでも疲れを感じていない人が多い。
これの違いは「ストレスの捉え方」による所が大きい。
そのため、ストレスに意味を見出すことで、ポジティブな側面を掘り出すことが重要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。