良いアイデアを今よりずっと出しやすくするセルフアザー法とは。

今回はタイトルにある通り。

「アイデアの出し方」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

この良いアイデアの出し方に関しての結論はタイトルにもある通りですが、「セルフアザー」という方法で、とても簡単にできる方法、かつ普通にアイデアを出すよりもずっといいアイデアが出ることが分かっています。

大学生を対象に良いアイデアを見極めた結果

ではまず。

セルフアザー法に関しての解説をする前に、その根拠を伝えていくと。

これは心理学者のイゴールグロスマン教授が行った有名な研究がもとになっていて。

この研究では大学生を集めていき、最近起こった身の回りのトラブルに関して考えてもらいます。

そのうえで、2つのグループに分かれてもらいます。

片方のグループは、普通に身の回りに起こったトラブルの解決方法を普通に考えてもらったグループ。

もう一方のグループは、身の回りに起こったトラブルを別の人が解決しようとしていると想像してもらったグループ。

要するに、具体例を当てはめていくと、恋人とのいざこざがあった場合に「別れようか分かれないか」と自分だけでアンサーを出すのが1つ目のグループ。

もう1つ目のグループは「兄貴が解決しようとしていたら?」など、第三者が自分のトラブルを解決しようと想像したグループというわけですね。

この2つに分けたうえで、「どういった解決方法が浮かびましたか?」といった質問を投げかけました。

こうして投げかけた解決策を、何も知らない第三者に判定してもらい、その計活方法に関しての採点をしていったわけですが、その結果わかったのは「普通に考えたグループ」よりも、「別の人が解決しようと想像したグループ」のほうが、良い解決方法=アイデアが出ていることが判明しました。

いわゆるこの「別の人が解決しようと想像する」ということこそが、セルフアザー法といわれる手法で。

たったこれだけの「別の人の介入」があることで、自分一人で考えるよりもはるかに優れた解決法=アイデアが出ることが分かっているんですね。

なので、良いビジネスアイデアを出したいときや、恋人や友人とのトラブルなど、何か問題を抱えた場合は、「別の人がその問題に取り組んでいるとしたら?」と考えるだけで、いいアイデアが出やすくなるわけです。

なぜセルフアザー法が効果があるのか

ではなぜ、このセルフアザーという手法が、良いアイデアを出すうえで効果が高いのか。

これに関して、イフ思考といわれるものと同じことが言われていて。

悩みは他人事のように考えろ!2倍も問題解決力が上がるイフ思考とは。
今回はタイトルにある通り。「悩みに対する問題解決法」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。まず結論から伝えると。金銭の問題や友人などの人間関係、また隣人とのトラブルや恋人とのいざこざなど。いかなる悩みを抱えたと...

イフ思考に関しては上記の記事で詳しく解説していますが、簡単に言えば「他人事のように考える」ことによって、思考力が高まるということが分かっており、その思考法のことを「イフ思考」といいます。

このイフ思考とセルフアザーとが似た効果をもたらしてくれているわけですが、要するに「第三者」という視点を持つことによって、「客観的視点を持つこと」が出来るわけです。

客観的視点を持つことによって、変なバイアスにかかることなく、正しい視点を持つことが出来るため、良いアイデアが出やすくなった、ということが推測できるわけですね。

その証拠に、このセルフアザー法を提唱している心理学者のイゴールグロスマン教授も「誰かに話しかけられることを想像するだけで、トラブルに関するバイアスを解くことが出来る」という風に解説しています。

バイアスというのは僕らが思う以上に強力で。

僕が思う以上に現代人が陥っている罠だったりします。

僕は幼少期にUFOキャッチャーで300円失った時、本気で「死のう」と思いました。

それは300円という大金を払ったのに、何も得られず家族に対して申し訳ないと感じたからでした。

(テストの点が良く、初めてかあちゃんから褒めてもらって受けとった300円だったので余計にそう感じた)

今振り返れば「たった300円無くしたぐらいで負い目を感じる必要はない」と思うわけですが、その幼少期は本当にむなしくなったのを覚えています。

これこそがバイアスの一種ですし、そのバイアスにとらわいれると、なかなか抜け出すことが出来ない。

抜け出せないと、当然いいアイデアも出ないし、解決策も講じれない。

だからこそバイアスを解くことが大切であり、かつそのバイアスを一瞬で解くことが出来る「セルフアザー法」というのが、効果があるということなんですね。

より良いアイデアを出しやすくする方法

とすると、日常生活においてどうやってこのセルフアザー法を活用していけばいいのか?というのがおのずと見えてきます。

まあ言うほどたいそうなものではないですが、何かしらのトラブルや悩みを抱えた時に「友達から話しかけられている」と想像するだけでも応用が可能です。

イフ思考を駆使して「友人だったらどうアドバイスするかな?」と想像するのでもいいですし。

そうじゃなく、シンプルに「友人から話しかけられている」と想像するだけでも客観性が持てるようになるので、変なバイアスにかからなくなるのでオススメ。

それ以外でも、実際に「電話をかける」ということをしてみてもいいかもしれません。

悩みを相談できなかったとしても、悩みを打ち換える必要はなく、第三者が介入してくれさえいいので(想像でもOK)、それがイフ思考よりもセルフアザー法のほうが楽な部分。

「友達がいない」ということであれば、僕的におすすめなのはYouTubeなんかで質問回答みたいなのをやっているyoutuberもいますよね。

それを匿名で送ってみてもいいだろうし、送ることを想像するだけでも効果があります。

このセルフアザー法は「想像するだけ」でもいいというところが大きなメリットなので、ぜひ妄想に活用してみるといいと思います。

情熱大陸風に、「インタビュアーにインタビューされる想像」もいいかもしれません。

まとめ

最後にまとめておくと。

大学生を対象にして普通に考えたグループと誰かが考えてくれると想像したグループとでは、「セルフアザー法」を使った誰かが考えてくれると想像したグループのほうが、良いアイデアが出やすかった。

このことからも、良いアイデアを出すためには、自分一人でアイデアを出すよりも、他人事のように考えたり、他人が考えているように考えると良いアイデア出やすい。

それは第三者の介入により、客観的視点を持つことが出来るため、バイアスが取り除きやすくなるため。

なので、日常的に「友人が考えていたら?」や「友人が話しかけてきたら?」など、自分一人ではく、誰かと一緒に考える「想像」をする癖をつけることがおすすめ。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。