今回はタイトルにある通り。
「音楽」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
先に結論から伝えておくと、音楽で自分自身をコントロールすることは可能で、具体的には「自分の感情」をコントロールすることが出来る、ということが分かっています。
なので、自分が「どういった感情を生み出したいか」によって、聞く音楽を聴き分けることで、やる気を出したり、イライラを抑えたりすることが出来るので、ぜひ活用してみるといいテクニックだと思います。
音楽で感情を操る方法
ではさっそく。
なぜ聞く音楽によって自分の感情を操ることが出来るのか。
そしてその方法とは何なのか。
この辺りを解説していくと。
これはクインズランド大学が行った研究がもとになっていて。
この論文では、18歳から34歳までの人たちを集めてある研究が行われました。
その研究というのは、事前に集められた被験者たちに16分間に及ぶインタビューを行っていきます。
このインタビューでは、
- 過去に腹が立った経験
- イライラした状況の話
こういったことを被験者から聞いていき、イライラしたり腹が立ったことを話すことで、感情にイライラを募らせていくことが目的でした。
要するに、嫌なことを思い出させて、イライラさせるというのを全員に行っていった、ということですね。
その次に被験者たちを2つのグループに分けていきます。
- 何もせず10分間座ってもらったグループ
- ハードミュージックを10分間聞いてもらったグループ
この2つのグループに分けていきます。
ちなみにハードミュージックというのは、ヘヴィメタルやパンク、ハードロックといった曲のものでした。
その後、2つのグループの被験者たちは同じ「集中力の必要な作業」を行ってもらったわけですが、そこで面白いことが判明しました。
ハードミュージックを聞いた被験者というのは、イライラやストレスなどの感情レベルが低くなっていることが明らかになったんですね。
さらには、お願いされた集中力のいる作業においてもやる気を発揮させる結果だったこともわかっています。
つまり、このクインズランド大学の研究では「ハードミュージックを聞くと、イライラやストレスが減り、やる気が出る」ということが、この論文により報告された、ということでした。
なぜ音楽を聴くとイライラが収まるのか
では次に。
なぜクインズランド大学での研究では、ハードミュージックを聴いた被験者はイライラが収まったのか。
この理由を知ることにより、「感情をコントロールする方法」に直接つながってくるので、説明していくと。
結論から伝えておくと、「自分を客観視できた」ことが原因だとされています。
よくマインドフルネスや瞑想などが「メンタル安定に効果的」ということが言われています。
上記記事でも詳しく解説して解説していますが、マイアミ大学の研究でも瞑想のメンタル効果に関して報告されています。
これの一つの理由も「自分自身を俯瞰して、客観的に見ることが出来る」というのが、大きな理由の一つですが、音楽に関してもまったく同じことで。
今回のクインズランド大学の研究では「イライラや怒り」というストレスを事前に湧き上がらせていました。
そこで「ハードミュージック」を聞いてもらったわけですが、そのハードな音楽というのは、どの曲にも「怒り」が混ざっていたものだったんですね。
つまり、アーティストが怒りを持った曲を歌っており、その怒りの曲を聴くことで少し冷静になり「客観的に自分を見ることが出来た」ということ。
そしてこの客観的に自分自身を見つめることによって、「イライラやストレスなどの感情レベルの低下」がみられたわけでした。
とするのであれば、このテクニックはどんな感情にも応用が利き、さらには「理想の感情」を自分自身で作り出すことが出来ることを意味しています。
例えば、失恋して悲しい感情で、「早く立ち直りたい」と考えているのであれば、無理に明るい曲を聴くのではなく、「失恋ソング」をあえて聞くことで、自分を客観視することが出来る。
その結果、寂しいや悲しいという感情を緩和させてくれることにつながるため、うまくストレスを向き合うことが出来る。
また今回のクインズランド大学の研究のように「怒りやイライラ」という感情をコントロールするには、「怒ったり憎悪が激しい歌」を聞くことでコントロール出来る。
このように、自分自身の感情の度合いで聞く曲を変えることによって、「どんな状態でいたいか」をある程度操作することが出来るわけですね。
ここが本当に大切なことで、冒頭に伝えた「音楽で感情を操る方法」だということなんです。
まとめ
少し長くなったので最後にまとめておくと。
自分の感情を自在に操るための音楽テクニックは「抱いた感情を代弁してくれる音楽を聴く」こと。
なぜなら、イライラや怒りのある人が、ハードミュージックを聞くことでストレスレベルが低下したことが判明しているため。
その理由は「同じ感情を代弁してくれている曲」を聞くことによって、客観的に自分の感情を見直せるため。
客観的に自分を見るというのは、メンタルを安定させるうえで重要な方法で、瞑想やマインドフルネスなどにも取り入れられている概念。
つまり、イライラや怒りという感情を持った時は「怒っている歌」を、悲しい時は「悲しい歌」を聞くことで帳尻を合わせる特性を生かすことが、自分自身の感情をコントロールする方法だということ。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。