今回はタイトルにある通りなんですが、堀江貴文さんの「破戒のススメ」を呼んだので、ざっくりと内容を要約していきながら、感想をレビューしていこうと思います。
先にこの破戒のススメという本の結論部分から言ってしまうと、「破戒」というのは、島崎藤村の「破戒」という小説からきている言葉で、簡単に言えば「常識や古くなった価値観を壊し、行動しろ」っていう感じのニュアンスで使われています。
なので、「破戒のススメ」っていうのは、くだらない常識や周りの目なんか気にせずに、行動して人生を変えろってな感じの本の内容になっているんですね。
この破戒のススメっていう本のサブタイトルにもありますが、「44の行動哲学」という風に銘打たれていて、44のパターンや状況に対して「ホリエモンはどうかんじるのか?」という思考本になっています。
後付け加えておくと、コロナがまだまだ流行している時の話なので、コロナによる自粛や緊急事態宣言などに対するホリエモンの思考や意見がふんだんに盛り込まれていたりします。
まあ、ホリエモンの思考を知る上では、コロナっていう流行であるかどうかっていうのは、さほど問題にはならないし、ある種一貫している考え方なので、問題はありませんが買ってない人にとっては、一応知っておいた方が事実だったりするので、明記しておきます。
破戒のススメをざっくり要約
では早速。
この破戒のススメっていうものをざっくりと要約していくと。
先ほども解説した通り「常識や古い価値観を気にせず、行動しろ」というのがこの本の大筋になっていて。
その古い常識や古い価値観っていうものを、カテゴライズした部分がいわゆる「目次」となって構成されています。
- お金
- 時間
- 人
- 仕事
- 遊び
- 学び
このそれぞれのシーンにおいて、古い価値観をアップデートして、古い常識や価値観を破戒り行動していく。
めっちゃざっくりといえば、そんな本です。
ただ、これはもうずっと前からそうなんですが、ホリエモンの本に目新しさは特にないです。
いい意味でいえば、ずっとホリエモンが言っていることが一貫していて、変わるところはないっていう風な見方をすることもできますし、悪い意味でいえば「前の本の焼き増し」感がぬぐえなかったりもする。
例えば、「お金」の章なんかでは「お金のコレクションに意味はない。お金は単なるツールだ」っていう風な発言があったりしますが、これももういろんな本で何度も言われていること。
それが今回の破戒のススメに関して言えば、「コロナ」という現象が現れたことによって、「クラウドファンディング」などのキーワードがプラスされて紹介されていたりしますが、基本的な主張や意見っていうのに変わるところはないです。
後は「時間」という第2章も全くおんなじですね。
タイムイズマネーという感覚ではなく、「タイムイズライフ」だというのは、ずっと首尾一貫してホリエモンが言ってきていることです。
だから、無駄なことや好きじゃないことをやっている暇はないし、自分自身(=ホリエモン)の時間を奪うようなつまらないことやくだらない質問に対しては、めちゃくちゃキレるw
ここがホリエモンの良さだったりもするわけですが、根底にある価値観「タイムイズライフ」っていうのに変わりはないわけですね。
こんな感じで、そのほかの章の仕事や遊びに関しても、特段主張が変わっているわけじゃなくて、先ほども伝えた通り「目新しさ」っていうのは、この破戒のススメにもあるわけじゃないです。
特によく出てくるキーワードとして「不要不急」という言葉が出てきたりしますが、それも言い回しを変えただけで、既存のロケット事業やクリスマスキャロルの講演といった「次世代テクノロジー」や「エンタメ」というものに関しては、首尾一貫した行動と主張をこの本でもしているなっていう印象が率直な感想だったりするんですよね。
破戒のススメを呼んだ辛口レビュー
って感じで、めちゃくちゃざっくりではありますが、要約してきたわけですが、ここからこの「破戒のススメ」を読んだ感想をレビューしていくと。
先ほどからも伝えている通り、別にこの破戒のススメにある内容が、これまでとは違った内容か?って言われると全くそんなことはなくって、特段目新しさはないです。
なので、無理をして買ったりする必要はないかな?っていう感じが、僕の個人的な感想です。
でも、ちょっと誤解してほしくないのは、無理して買ったりする必要はないといっても、「この本に価値はないか?」っていうとそんなことはなくって。
僕は読んでいて面白いなっていう風に感じたんですよね。
これは破戒のススメを読んでいる時に感じたんですが、ホリエモンの思考って皆が魅力を感じるし、「こんな風に生きれたら人生楽しいんだろうな」って思う部分が多くあると思うんですよね。
でも多くの人がそんな生き方はできないし(できないと思っている)、本を読み終わった明日にはまた奴隷のような毎日が待っている。
ある種、憧れと現実との間を、この本を通じて感じているんだと思います。
んで。
大分前に流行った「アドラー心理学」ってあるじゃないですか。
「嫌われる勇気」を筆頭にアドラー心理学ってめちゃくちゃ流行ったわけですが、ある本によれば「アドラー心理学を完全に理解するには何十年とかかる」っていうような表現を見たことがあるんですよね。
個人的に、この感覚を「ホリエモンの思考」に感じたんですよね。
つまりどういうことかっていうと。
多くの人がホリエモンのような生き方をうらやましいと思うし、裏表がある意味なくって、言いたいことをストレートに伝え、毎日楽しくストレスを抱えない生き方にあこがれを持つ。
でも、多くの人が同じように行動したり、考えたりすることができない、理想と現実との間にもがく。
また、毎日の忙しさと引き換えに、この感覚を忘れたりもする。
そのため、中々「理解できない」っていうジレンマに陥る。
だからこそ、こうして焼き増しであっても、ホリエモンの思考や考え方に何度も触れていくことで、あの時感じた憧れや思考を、思い出しアップデートを図る。
そんな「忘れないため」であったり、「思い出す」ということに対して、ホリエモンの本っていうのは価値があると思うんですよね。
(アドラーの考え方とホリエモンとが似ているっていうことを、あるビジネス討論番組でも話していますし)
なので、「焼き増し」だから価値はないっていうのは、ちょっと早計かなっていう風にも思いますし、「忘れていた間隔を思い出したい」っていう人にとっては、結構価値があるとは思うんですよね。
後、個人的にこの破戒のススメで一番面白いっていうか役に立つなっていうのは、一番最後の「外伝」の部分で。
HIUというホリエモンがやっているオンラインサロン生が、どうやって「破戒」し「行動」していたのか?っていうインタビュー部分が外伝には収録されているんですね。
正直、この本にもあるような「行動しろ」っていうのって、ほとんどの人にとって「どうやって行動したらいいかわからない」っていう人が大半だと思うんですよね。
だから「これじゃだめだ」って思って、ホリエモンの本に手を出すわけですし。
ただ、「ホリエモンだから出来た」っていうフィルタリングがどうしてもかかってしまうわけなので、モデリングが結構難しかったりすると思うんですよね。
でも、この本の外伝部分にある「HIU生のインタビュー」では、どうやって行動してきたのか?っていう軌跡が記されているので、「行動したいけどできない」っていう人にとって、結構真似しやすいと思うんですよね。
だから、実はこの破戒のススメで一番価値ある部分は、最後の「外伝」パートなんじゃないかなって個人的には思ってます。
それこそ「小麦の奴隷」というパン屋をどうやって立ち上げたのか?っていう話やよくホリエモンの話題に上がる野球の九州独立リーグをどうやって立ち上げたのか?どう行動してきたのか?っていう話が紹介されています。
(こうして振り返ると結構俺ってホリエモンウォッチャーだなw)
そこにはリアルな資金繰りや葛藤なんかも紹介されていたり、それぞれの前職から「前の仕事をやめてこう行動しました」ってな話が紹介されるので、人によっては本の本編である内容を読むよりも、勉強になるかもしれないw
なので個人的にこの破戒のススメで、一番オススメなのは最後の「外伝」部分にあるのかなって思いましたね。
まとめると、個人的に特に目新しさはないが、ホリエモンの思考を思い出すという点においては価値ある部分はあるなと感じた。
最後の外伝パートが面白い。
って感じでしたね。
ぜひ参考にどうぞ。