人間誰しも、調子の良い時、悪いときの波がある。
先日友人と、車で走っている時、
「ちゃんこまって、基本的に悪い時期って無いよね」
「なんか常に好調な気がする」
「起伏の波が無い気がする」
そんな事を言われました。
これまで、独立、起業をしてから、順風満帆に調子良く来たとよく思われる。
ただその裏には、きちんと調子の波に乗りこなす為の手段がありました。
そりゃ人間、調子が悪いのときもあれば、いい調子のときもありますから。
そんな副業から起業するまでに至ったぼくの「調子の波に乗りこなす方法」をお伝えしようと思います。
誰しもに調子には波があることを知る
これは小さいときからかもしれないけれど、基本的に努力をおおっ広げにするのが嫌い。
隠れた所で努力して、皆に披露するときには、完璧な物にしておきたい。
そしてそれをあたかも「何も苦労せずに成せた」かの様に、努力を見せたく無い。
そんな幼少期でした。
それは今も変わっていません。
多分友人は、その努力を見ていないので、常に好調な僕しか知らず、「いつも調子が良さそうに見える」って言ったんだと思います。
イチローなんかも、「他人に努力を見せて良い事ありますか?」「絶対に見られたく無い」そんな風に自分の野球練習を振り返っています。
(まぁイチローと比較する事自体、恥ずかしいですが)
努力を見せようが、努力を見せなかろうが、常にいいパフォーマンスを発揮しなければ行けないのは、ビジネスパーソンでも、スポーツでも同じ。
そんな時に、いつも心がけている事がありました。
それが冒頭に述べた、人間誰しも、調子のいい時、悪いときの波がある。
と言う事。
そしてうまく波を乗りこなすためには、調子には「良い時と悪い時」があるっていうことを事前に知っておくと対処法が全然違ってくるんです。
大切なのは調子が下がった時
一緒にいた友人には、幸運なことに「調子が常にいいようにみえる」とお褒めの言葉をいただきましたが、実はそうではありません。
当然良いときもあれば、悪いときもある。
大事なのは、調子パロメータの波が、下がったときに乗りこなせるかどうか。
波乗りサーファーかのようにね。w
それもそのはずで、調子が良い時っていうのは、「何をやってもうまくいく」って思えるもの。だから特に考えなくっても前に進んでいくわけです。
でも、調子が下がった時っていうのは、「何をやってもうまくいかない」って思えてしまって、どんどん迷ってしまいます。
だから負の連鎖に陥ってしまう。
こう考えると、調子がうなぎ登りの時は、「何をしなくてもいい」ということがわかり、調子が下がってきた時こそ「何か対策を練らないといけない」ということがわかるわけです。
つまり、ポイントなのは調子が下がった時にこそある。ということ。
この調子の波の乗りこなし方がうまいから「常に良いように」、そして「悪いとき」が無いように、友人は感じるんだと思う。
そして波をいかに乗りこなせるかどうかっていうのは、「調子が良いとき、悪いときが人間にはある」っていうことを知っていることが大前提。
調子の波に揺られていては、一向に目標へと進めない
一緒に車に乗っていた友人は、頭も切れるし、勘も鋭い。
調子が良いときは、他の追随を許さないぐらい鋭い。
だけど、一旦悪くなってしまうと、冷静さを欠き、モチベーションを維持出来なくなってしまう。
それがネックでした。
調子がいい時は何をしなくても進んでいく
調子が良いときは良いんです。
特に何もしなくても。
だってね。
仕事が捗ったり、営業成績が高かったり、上司から褒められたり、何か良い事があれば、こなしているビジネスに乗り気になるのは当たり前の話。
そのまま上がった調子で、やる気を維持すれば良いので、モチベーションを保つ大変さはありません。
調子が悪いときに一流は何をしているのか
ただ問題なのは、調子が悪かった時。
なかなか物が売れない。
クライアントからミスを指摘された。
成績がガクンと下がった。
ミスが立て続けにおこる。
こうなると、誰しもがどよーんとした気持ちになり、やる気が起きなくなってくる。
でも本当に大切なのは、「調子が悪かった時に、何をやるのか」
モチベーションって、極論これでしかありません。
調子の波パロメータをいかに冷静にコントロールするか。
調子良いときは、何もせず上がって行く。
調子が悪いときは、何もせず下がって行く。
これでは、感情と言う波に揺られ、いつまでたっても、上って行く事が出来ない。
凄い不安定な物を頼りに、上って行っている感覚です。
何やら目標があったときでも、常に揺れているから、最短距離を走れない。
野球なんかのスポーツも同じで、調子が良いときは打たれる気がしない。
だけど一旦調子が悪くなると、一向に勝てなくなる。
調子に波があり、ゆらゆらと揺られている状態では、安定はない。
これでは、投手としては不完全です。
じゃあ田中将大やダルビッシュはどうかというと、自分の調子が悪くても、勝つ為の方法を持っている。
調子の波が、良いときも悪いときも、常に一定。
だから年間平均して、安定した成績が出せる訳です。
じゃあ、調子が悪くなってきた時に、「何をすべきか?」
それをお伝えしていきます。
起業家でも会社員でも、同じく波を乗りこなせるかどうかが目標達成への鍵
これは個人で行なうビジネスに置いても、学ばなくては行けない事だと思いますね。
例えば、調子が良くて階段を2段上れる。
だけど、調子が悪ければ、階段を1段下がる。
結局は1段しか上がってない。
そうではなくて、いかに調子が悪い時に、階段を下がらないか。
調子が悪いときの波を、いかに少なくするか。
これが大切で、調子良ければ2段上り、調子が悪くても、下がらなければ、1段多く上っているのと同じです。
人間誰しも、調子のいい時、悪いときがある。
こんな至極当たり前な事ですが、結構多くの人が知り得ない事なんです。
ぼくが副業として起業するきっかけとなったビジネスは、転売業でした。
結構転売初心者でもこれが出来ていないケースが多くて、ある1日では、仕入れる前に利益が出たから調子がよく、一生懸命リサーチして仕入れる。
でも別の1日では、仕入れた物が売れて行かなかったから、調子が上がらずに、あまりリサーチが捗らない。
自分の感情や気持ちが売上げにダイレクトに響く。
それじゃあ、安定して稼ぐ事は、結構難しい訳です。
調子が悪い時に平均点を必ず出す
調子が悪いときでも、日々の平均値は下回らない。
これが「調子が下がった時に必ず意識すること」です。
僕がビジネスを始めるきっかけとなった転売業で言えば、仮にいつも1日2品仕入れていたとして、仕入れに行く前に、1個売れて利益が8000円出た。
その日は、調子がよく4つ仕入れた。
でもあるときは、売れて行かずに、調子が上がらなかった。
こうなると安定的に稼ぐことはできないわけです。
良い時は稼げるけど、悪い時は稼げない。
そんな調子では上記で伝えた通り、一定のパフォーマンスは発揮できません。
でも調子が下がったとしても、だけど、1日最低2品は仕入れる。
そうすれば、感情に揺られる事無く、安定した売上げを確保出来る様になります。
なので、大切なのはやはり調子が悪い時に、平均値を下回らない事。
ま、これは個人で行なうビジネスですが、例えサラリーマンや会社員であったって同じことです。
僕自身、サラリーマン時代には営業マンとして、勤めましたが、トップセールス1位という記録でした。
このときに意識していたのも、まさしく調子の波に乗るということ。
営業でトップを取れたのも調子が下がった時がポイントだった
当然営業マンであれば、取れるとき取れないとき、あるわけです。
でも大切なのは、調子が悪かった前月以降の成績を下回らないこと。
これを意識していました。
例えば、先月は好調で、獲得本数が25本。(月15本獲得で全国レベルでした)
ただ今月は調子があまりよくなく、下旬に差し掛かっているのに、まだ獲得が17本。
こう考えると、先月より8本も少ない状態で、調子が悪いと言わざるを得ませんが、比較するのはそこじゃない。
調子が悪かったときの月よりも最低限下回らない。
これが大切で、起伏の波を少なくする為の方法ですから、調子悪かった14本という記録を下回らなければ良いわけです。
でも普通に考えてしまえば25本から17本なので、前月よりも成績は低いと落ち込んでしまう。
そこを比較にすること自体間違っているわけです。
そもそも、常に右肩上がりに上がって行くことはありえませんから。
本当に上昇して行くための成長曲線は、上がって少し下がって、上がってまた少し下がってと波を打った曲線が、理想の成長曲線です。
だから下がったときに、いかに波を小さく出来るかが成長のポイント。
でもやっちゃいけないのは、上がって元の位置にまで下がった。また少し上がっては元に位置にまで下がった。
これが一番やっちゃいけない成長曲線です。
上がっても元の位置に戻ってしまえば、結局それは成長していないことになります。
そのために、調子が良いとき、悪いときがあると知り、波乗りサーファーにならなくちゃいけない。
サラリーマンだろうが、起業家だろうが一緒で、目標へ向かって行くには絶対に心得ておく必要があるわけです。
でなくちゃ、ビジネスなんて運任せのギャンブルみたいになってしまいますから。
切り替えを早くする
また、調子の波が緩やかで、常に一定のパフォーマンスを出す人って、切り替えが早いっていう共通点がありますね。
数々いろんな人を見て来たけど、切り替えが早い人が、大多数でした。
って言うのも、安定したパフォーマンスを出すのであれば、メンタルや精神面も安定している必要があります。
失敗をずっと引きずり、前に進めなければ、当然安定したパフォーマンスは出せない訳ですから。
で。
これまで僕自身は数々の研究や論文なんかを見てきましたが、メンタルの強さってイコール「切り替えの速さ」なんですよね。
調子の波が無い、安定したパフォーマンスを常に出せるのは何故かって言うと、失敗してもすぐ次に切り替え対策し、行動するから、パフォーマンスが上が安定してるんですよね。
だから、切り替えを早くして、過去を引きづらないって言うのもめちゃくちゃ重要なポイントだと思いますね。
イチローから学ぶ安定したパフォーマンスを出す秘訣
んでね。
僕が一流から学ぶべきだなって、痛感した大きな出来事があって。
多分調子の波が激しい人には、かなり役に立つ言葉だと思うんですよね。
なので、ぜひ紹介しておきたいんですが。
イチローが日米通算で世界一のヒットを打った会見のとき、記者から「歴史的に一番ヒットを打った選手になりましたが、今の気持ちはいかがですか?」と言う質問が投げられたんですね。
その時のイチローの返しが大好きで。
「打って来たヒットは別に興味がなくて。僕がヒットを一本打つには3本の失敗がある。4000のヒットを打った裏には10000を超える空振りがある。もし褒めるとしたら僕はこっちを褒めてやりたいですね」
そんな風に言っていました。
失敗を褒める
この言葉ってめちゃくちゃ僕は大好きで。
成功より、失敗して来たその経緯を褒める。
積み重ねて来た経験を自身に変える。
こう言った視点こそが、あらゆるプレッシャーや重圧から乗り越えてきたイチロー足らしめる所以だと思うんですよね。
調子が悪い時は、どうきても自身がなくなりがち。
それは自身というものが、結果からしか得られないために起こって来てしまう。
っでも、調子によって結果は変わって来てしまうが、積み重ねて来た経験は変わらない。
結果に一喜一憂するのではなく、経験を自身に変え、常に前進する。
他人の評価よりも、自分が成長できるか否かという、自分自身が自分を正しく評価してあげる。
そんな大切なことがイチローのインタビューで、学べるポイントなんじゃないかなって思いますね。
終わりに
調子が良い時と悪い時があることを知る。
そして大切なのは、調子が悪い時にガクッと下がらず、平均点を出すこと。
これが僕の意識しているモチベーションの維持の方法です。
調子が下がってしまうと、「なにがいけないんだろう」と考えてしまい、迷ってしまいます。
そして、迷ってしまうと、何が正しいのか見えて来ず、余計路頭に迷ってしまう。
そんな時に意識して欲しいのは、「今は誰にだってくる調子の悪い時だ。なら何も考えずに最低平均点を出そう」っていうこと。
実際に調子が悪くなる時って「考えすぎ」な時に起こるんですよね。
んで、考えて、手が止まって、行動がおろそかになるから、結果が出ない。みたいなね。
でも、「なら何も考えずに最低平均点を出そう」
こう考えることによって、余計に悩むことはなくなり、負のスパイラルに陥る前に対処することができます。
なので、うまくいかなくなった時は、全力で平均点を目指していきましょう。