今回はタイトルにある通り。
「自分に打ち勝つ」ための方法として、面白い方法を知ったので、それをシェアしておこうと思います。
その方法っていうのもタイトルにある通りなんですが、「非合理性コントロール」というもの。
この非合理性コントロールを行うことによって、普通の誘惑と対峙した時に自分に打ち勝つ確率が4倍も高くなったことがわかっています。
非合理性コントロールとは
ではまず。
そもそも非合理性コントロールとは何か、という所を解説していくと。
非合理性コントロールとは、合理的じゃない方法で自分をコントロールする方法のことを言います。
例えば、ダイエットをしたり、資格勉強をしたりするときに襲ってくる誘惑っていうのは「甘いもんを食べたい」だとか、「ちょっと映画を見たいな」だとか。
そんな誘惑かと思います。
ダイエットをしたいのにも関わらず「お菓子を食べたい」っていうのは、合理的でもなんでもない理由です。
これが非合理的ということです。
資格勉強をしなければいけないのに、映画を見る、というのも同じことですね。
そもそも痩せたいのに、カロリーの高いお菓子を食べるのは、矛盾している行動ですからね。
その時に、多くの人がやってしまうことが、「非合理的な理由」に「合理的な理由」を当てはめてしまうこと。
つまり、ダイエット中にお菓子を食べたい誘惑に襲われた時。
「お菓子は太るから食べてはダメ」と自分に打ち勝とうとする人が、非合理的な理由に合理的な理由を当てはめてしまう人の特徴です。
資格勉強中に映画を観たくなって。
「勉強をしなければ試験に落ちるから映画をみてはいけない」
こう考える人が、非合理的な理由に合理的な理由を当てはめてしまう人の考え方です。
誘惑の正体
こうなってしまうと、もう想像に難しくないかと思いますが、大半の人が誘惑に勝つことができず、自分に打ち負けてしまいます。
「カロリー高いのはわかっているけど、誘惑に負けてお菓子を食べてしまった」
多くの人がこう陥ってしまいます。
そもそも僕らの誘惑の正体というのは、「感情」であり、この感情というのは「合理的」には動いてくれないんですね。
もし仮に感情が合理的なのであれば、
痩せたほうがいい、とお医者さんに言われているのに、お菓子を我慢できないはずはないですからね。
アルコール中毒者がいたとして。
「お酒は体に悪いけど、やめられない」
もし仮に、感情を合理的な理由を持ってして抑えられるなら、そんなことを言うはずはないですからね。
つまり何が言いたいのかというと。
「感情という非合理的なものを、合理的な理由だけでは抑えることができない」
ということなんですね。
非合理性コントロールの効果
ではどうしたらいいのか。
その方法というのが、冒頭に伝えた「非合理生コントロール」という方法です。
これはシンプルに言えば、非合理性な理由には非合理的な理由で対応するというもので、いわゆる「目には目を歯に歯を」ということになります。
具体的な方法よりも、この非合理性コントロールの効果を示すある研究を紹介すると。
ノースウェスタン大学の研究において、ダイエット中の被験者を集め、空腹時にチョコレートケーキを差し出す、というある意味残酷な研究が行われました。
この際研究者は「食べてもいいし、食べなくてもいい」という風に言いましたが、実際の研究では、ダイエット中でなおかつ空腹時において、このチョコレートケーキを我慢できた人はおよそ10%しかおらず。
90%の人たちは、ダイエット中なのにも関わらず、チョコレートケーキを食べてしまったそうです。
その一方で、非合理生コントロールを行ったもらった被験者は、我慢できた人数がおよそ40%もおり、自分に打ち勝つことができた割合が4倍も高いことがわかっています。
つまり、非合理性コントロールを行うことによって、自分に打ち勝つ割合がぐんと高まったということ。
要は、誘惑や感情という「非合理的」なものには、「非合理的ない理由」で対応するのが、一番自分に打ち勝つ確率が高い、ということがこの研究で明らかになったのでした。
非合理生コントロールのやり方
では具体的に、どうやってこの非合理性コントロールを扱っていけばいいのか。
これに関して、効果的だとされているのが「プライドや恥」を使うことが、効果的だとされています。
プライドや恥、という感情も大半が「見栄」であり、合理的とは真逆の存在に位置する感情です。
でも先ほど伝えた通りで。
「非合理的な誘惑には、非合理的な理由を」
ということを考えると、プライドや恥という感情である「見栄」をうまく活用することによって非合理性コントロールをすることができます。
具体的には、「他人に見られている」ということが、プライドや恥という感情を引き立たせるため、自分に打ち負けそうになったら「他人が見ている」ということを思い出すだけでも一定の効果が期待できるでしょう。
僕自身の経験では、「今日はもういいかなぁ〜」って怠け心が出てきた際に、友人から何気ない電話がかかってきました。
その電話に出て少し喋っていくと「この友人にカッコつけたことを話しているのに、怠けてていいのか?」というプライドが少し出てきたんですね。
そこから電話を切った後、読みたかった本を読み、アウトプットをしたりして。
自分に打ち勝った経験があることを思い出しました。
こうやって「プライドや恥」という見栄の感情を活用することで、誘惑に打ち勝つやすくなるわけです。
もし仮に友達に「私10キロ痩せる」と宣言したあと。
甘いケーキを食べそうになった時に、宣言した友人から電話がかかってきたら、おいそれと食べられないですよね。
それは「宣言したから裏切れない」というプライドがあるからです。
こうやって「プライドや恥」という見栄の感情を使い、誘惑という非合理的な感情には、非合理的な感情をぶつけてやることが有効になってくるわけです。
非合理生コントロールの応用方法
さらには応用方法として。
「自制心を保つための方法!100均にある鏡が超効果的に使えることが判明!w」
この記事にも紹介していますが、鏡をおくことで「他人に見られている」という感覚が生まれることで、自制心が高まることがわかっています。
これも一種の「プライド」を応用したセルフコントロールだと言えるでしょうね。
ですから、勉強中に机に鏡を置く、というのも効果的でしょうし、ダイエット中にお菓子を食べたくなったら「鏡を見る」ということを習慣にしても効果が期待できるでしょう。
あと僕的にオススメなのは「友人と連絡を取ること」ですかね。
というのも、僕はいつも夜中に友人たちとオンラインゲームをしています。
このときに、ゲームをしながらその日あったことを報告し合うわけですが、やることをやらずにサボってしまった時というのは、結構「億劫な感情」に苛まれるんですよね。
1日中youtubeを見て、夜中ゲームをするってなると、その友人たちとの会話で惨めになるというか。
それだったら、やりたいことやってアクティブに活動していたほうが、夜中のゲームも面白いし、1日のご褒美にもある。
これも一種のプライドを活用したセルフコントロール術の1つなわけですね。
ですから「友人と連絡を取ること」も結構オススメだったりします。
まとめ
長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
自分に打ち勝つためには、「非合理性コントロール」を活用すること。
非合理性コントロールとは、誘惑という感情は非合理的な理由であり、その非合理的な理由を合理的な理由を持って抑制しようとしてもそれは無理な話で。
非合理的な理由である誘惑を、プライドや恥という非合理的な理由を持って性する方法のことを非合理性コントロールという。
この非合理性コントロールを活用したところ、自分に打ち勝つ割合が4倍も高まった。
そのため、非合理性コントロールを活用し自分に打ち勝つのが、最も合理的である、ということ。
このプライドや恥を活用するオススメの方法として、
- 他人にどう見られているか想像する
- 鏡を置く
- 友人と連絡を取る
これらが想像できる。
もっと他の活用方法もあると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。