今回はタイトルにある通り。
「趣味や好きなことを仕事にする」ということに関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
僕のブログをよく見てくれている人ならわかると思いますが、よく言われるような「好きなことを仕事にするには誰よりも好きになれ」だとか、そんなことは言いません。
きちんと科学的に立証された可能性の高いものを紹介していくので、ぜひ最後まで見てみると「好きを仕事にするためにはどうすればいいのか」ということが分かると思います。
趣味で圧倒的な結果を出している人の特徴
ではさっそく。
趣味や好きを仕事にするためにはどうすればいいのか。
そのことに関して解説していこうと思います。
先に結論から伝えておくと、趣味や好きを仕事にするためには
- 本業と全くかけ離れたことを行う
- 適当に取り組む
このいづれかの条件を満たすことが重要だということが分かっています。
これは2020年にシェフィールド大学が行った研究がもとになっていて。
この論文では、129人の趣味のエキスパートだという人達を集め様々なことを調べていきました。
このえげつないほど結果を残している趣味人間は
- コメディアン
- ロッククライミング
などバラエティに富んだ人たちが総勢集まっていたそうです。
当然彼らは趣味を仕事にするレベルであると共に、本業として別の仕事も持っている人たちも中にはいます。
彼らから様々な調査し、趣味で大きく成功している人とそうじゃない人との違いは何か、ということを調べていったわけですが、
- 趣味に費やす時間はどれぐらいか
- どれぐらい真面目に取り組んでいるか
こういったことなどを質問していきました。
また趣味というパート以外にも、
- 仕事の成果や役職
- 仕事に対してどれぐらい自己効力感を得ているか
こういったことを質問していきました。
仕事への成果やそれに応じた役職というのは、一目にみて「どれぐらい優秀か」ということが判断できます。
その一方で自己効力感というのは、「自らの力で状況を変えることが出来る」というある種の「自信」にとらえられる感覚で。
この自己効力感が高いほど、仕事の生産性やパフォーマンスが高いことが分かっています。
つまりシェフィールド大学は、趣味で大きな成果を出している人から、趣味と仕事のつながりを調べることで、「仕事に対していい影響を与える趣味とそうじゃない趣味の違いは何か」ということを調べていったのでした。
その結果判明したのは、趣味に時間を使えば使うほど本業である仕事のパフォーマンスが向上した、ということでした。
そして趣味に時間を使っている時間が長いため、その趣味というのは「仕事になりえるだけのスキル」として向上していたわけです。
好きを仕事にするための2つの必須条件
ここまで見てくと「じゃあ、とりあえず趣味に全力で時間を使えばいいのか」と思うかもしれませんが、それは少し時期尚早で。
趣味に割り当てる時間が長ければ長いほど、本業の生産性が高かったと言いましたが、「実は2つのある条件を満たしていた場合」趣味に時間を使えば使うほど、生産性が高まっていたのでした。
これは裏を返すと2つのポイントを外してしまうと、逆効果になるということになってしまいますので、2つのポイントを紹介していきます。
まず1つ目のポイントが「趣味と本業がかけ離れていること」でした。
この趣味と本業との仕事が大きくかけ離れている場合、趣味に時間を大きく使えば使うほど本業での生産性が高まっていることが分かっています。
逆に、趣味と本業が似ているケースの場合、本業での生産性は上がるどころか下がっていることが分かっているので、時間を使えば使うほど悪循環にハマってしまうことになってしまいます。
ですから、なるべく「趣味と仕事」とは全く別のものに取り組むと、双方にとってメリットがあると言えるかと思います。
そしてもう1つのポイントは、「好きを仕事にするとかは良いけど、何か気分転換できる趣味が欲しい」という人には絶対に抑えておきたいポイントで。
それが「まじめに取り組まないこと」というポイントでした。
これは後に解説しますが、実は真面目に取り組まないことによって、本業での生産性を上げることにつながってくることが、シェフィールド大学の研究によって分かっています。
なぜ真面目に取り組んではいけないのか
では最後に。
先ほど解説した
- 本業とかけ離れた趣味を持つこと
- 真面目に取り組まないこと
この2つが仕事や本業の生産性をより高める趣味である条件なのか。
その理由を解説して終わろうと思いますが、シェフィールド大学の研究者がコメントしているのは「脳のリフレッシュ」が大きな要因だと伝えています。
僕らは仕事などで根詰めたり、いろいろ考えたりすると、様々な弊害を抱えます。
ストレスであったり、脳の老廃物であったり。
目に見えるものから見えないものまでいろいろな「疲労」を抱えてしまうわけです。
これは物理的に「脳」にとって大きな悪影響となってしまいます。
しかし、脳の疲労がたまっているのにもかかわらず、「仕事と同じような趣味」をもってしまうと、脳のリフレッシュができません。
つまり仕事の延長線上に趣味があるような状態になってしまう、ということ。
その一方で、仕事と趣味とがかけ離れている場合、脳の使う部位が違ければ考え方も違う。
こうした違いから脳がリフレッシュされ、様々なストレスなどから解放されます。
そのため、趣味と仕事とはかけ離れている方が、本業の生産性が上がる、と考えられるわけです。
またもう一つ「真面目に取り組まないこと」というのは、「趣味と仕事」とが近かった場合に考えられる方法で。
趣味と仕事とが似たような関係なのに、真面目に取り組んでしまうとそれはもう趣味ではなく、仕事として脳は捉えてしまう。
こうなっても「脳のリフレッシュ」はされないので、仕事の生産性は逆に落ちてしまう、ということが言えるわけですね。
だからこそ、好きを仕事にするぐらいに趣味を昇華したいという人は、なるべく本業とかけ離れたことを行い、息抜きや気分転換の趣味を持ちたいが、仕事と近しい趣味を持った人は「真面目にやらない」ということが大事になってくるわけです。
ぜひ参考にどうぞ。