引き寄せの法則で成功するは嘘!全くの見当違いだということが判明!

今回はタイトルにある通り。

よく言われる成功法則の1つである「引き寄せの法則」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

結論から言えば「引き寄せの法則」だけでは、成功しないということ。

この引き寄せの法則によって成功するには、決定的にあるものが足りない、ということが言われています。

根拠

まず、その根拠となるのは、コロンビア大学のハイディ教授が書いた「やり抜く人の9つの習慣」の中で、4つ目の習慣としてあげられている「現実的楽観主義者になれ」という項目で紹介されています。

著者が学者ということもあって、この中では数々面白い研究が紹介されており。

その科学的根拠をもとに「やり抜く人の共通した習慣」を紹介しているわけですが、その研究の中に、心理学者のガブリエルエッティンゲン教授が研究した調査が紹介されています。

そこでは、肥満に悩む女性を対象に、ある調査を行い、その後にダイエットが行われました。

ある調査っていうのは、事前に「自分は本気で痩せられると思うか?」ということなどを質問していき、その後の成功率に関して相関性を調べて行ったわけですが、「本気で痩せられると思うか?」という問いに対して。

「できると思う」と答えた人は、「わからない」と答えた人に比べ、およそ13キロもダイエットに成功していることが判明しました。

ここだけを見ると「引き寄せの法則」通りで、「望めば叶う」というように捉えることもできますが、面白いのはここからで。

ダイエットの事前調査では「本気でできると思うか?」という質問の他にも、様々な調査をしていました。

その中で「食べ物の誘惑に簡単に打ち勝てると思うか?」という質問や、「ドーナッツや食べ放題の誘惑に簡単に負けずに居られるか」という質問をしていました。

この「簡単か否か」という質問に対して、「簡単だ」と答えた人は「難しいと思う、簡単じゃない」と答えた人よりも、およそ13キロ重いままだったことが判明しました。

要するに、「自分ならできる」と考えた人でも、「誘惑に打ち勝つのは簡単だ」と考えていた人は、ダイエットに成功することはできず。

「自分ならできる」と答えた人の中で、「誘惑に打ち勝つのは難しい」と考えていた人が、ダイエットに成功する傾向が高いということが明らかになったのでした。

引き寄せの法則は大嘘!?

この研究を見ていくと。

おおよそ引き寄せの法則や自己啓発なんかで言われるのは、「望めば叶う」ということや「求めれば自然と集まってくる」ということがよく言われます。

まあ、望めば誰でも簡単に手に入るなら、努力なんて言葉はこの世にないし、世の中に成功者であふれていないことが、こういったことに対して「嘘である」という1つの証明かと思いますが。

自己啓発本を読んでも人生は全く変わらないことが判明してたww

この記事で紹介している研究なんかでも、自己啓発本を読んでいる人にメンタル的向上が見られず、逆に鬱傾向が高かったことが証明されていますし。

こういった引き寄せの法則に代表されることを、ハイディ教授は「非現実的楽観主義」という風に言っています。

要するに、非現実的に「努力をせずに成功できる」と考え、この「成功する」ということだけにスポットを当て信じれば成功できるという風に考えることが、非現実的楽観主義で。

ただこの非現実的楽観主義の人が成功できないのは、先ほど紹介した研究でも明らかで。

「自分ならできる」と考えた人でも、「お菓子や食べ物などの誘惑に打ち勝つのは簡単だ」と楽観的に、そして非現実的に考えた人はダイエットに成功しなかったわけです。

当然「自分なら出来る」と考えることは重要で、そのことに関して引き寄せの法則や他の自己啓発の言い分も間違いではありませんが、それには必ず「現実的」に考える必要があるということ。

これをハイディ教授は「現実的楽観主義であれ」という風に言っています。

つまりは、引き寄せの法則なんかは、「半分正解で半分不正解」ということが言え、「困難が待っている」という心構えと行動とがセットになっていないと全く意味がない、ということ半ですよね。

応用方法

では最後に。

現実的楽観主義になれと言われても、どうやってなったらいいかわからない。

具体的にどうすればいいかわからない。

そう思う人もいるかと思います。

その方法としてハイディ教授があげているのは、僕も以前紹介したプロセスビジュアライズが効果的だとしています。

※参考記事:「自己啓発にありがちな成功した姿をイメージするって本当に効果あるのか。

自己啓発にあるような「成功した姿」を思い浮かべるのではなく、現実的楽観主義に考えるのであれば、「成功するまでにどんなプロセスがあるのか?どういった経緯で成功まで至っているのか?」

こう現実的に考えることの方が、効果があるとされています。

このプロセスビジュアライズがまず1つ目。

もう1つ目が、「障害を考える」ということ。

潜在意識を味方につけ即行動できる人間になるための6つのステップ

コロンビア大の教授が教える!目標達成率をグンと上げる5ステップ!」

このどちらの記事でも取り上げられていることで、具体的な目標を立てて行動することは当たり前のように大切だが、その上で「起こり得る障害」を考えることの重要性を重視しています。

  1. プロセスビジュアライズ
  2. 障害を考え、対策を講じておく

この2つが現実的楽観主義になるために重要な2つです。

まとめ

最後にまとめておくと。

引き寄せの法則や他の自己啓発の「成功を信じる」ということは、楽観的な部分だけで成功が約束されている側面があるが、大切なのは「簡単ではない」と最初から肝に命じておくこと

だからこそ、引き寄せの法則などは「自分はうまくいく」と成功することに関しては間違いではないが、「困難が待っていること」は基本軽視されたり、行動が伴わなかったりするため、半分正解で半分間違いだということが言える。

改めて。

大切なのは現実的楽観主義になることで、「自分はできる」と思うことと同時に、「成功するのは簡単ではない」と、捉えることが重要。

その上で「その困難を乗り越えるための努力をする覚悟」が、本当に大切になってくる。

その現実的楽観主義になるために、プロセスビジュアライズと障害を考える、という2つのことが重要になってくる。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。