今回はタイトルにある通り。
「恐怖心に打ち勝つ対処法」っていうのを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から「恐怖心に打ち勝つ方法」を伝えておくと、恐怖体験に「自ら飛び込め」っていうことが対処法の結論になります。
これだけ聞くと「えっ?」ってなると思うんですが、きちんとエビデンスが存在するので、そちらから紹介しておきます。
根拠
この恐怖心への対処法として「自ら飛び込む」ということを証明して研究してくれたのは、ピッツバーグ大学の論文が元になっていて。
僕ら人間というのは「恐怖」が体験できるものやアトラクションに、「お金」を払って参加します。
バンジージャンプだったり、お化け屋敷だったり、ジェットコースターだったり。
なんで「恐怖心」が沸き起こるものなのに、わざわざお金を払ってやるの?っていうのが、研究者の疑問だったそうで。
そこで1つの仮説が浮かび上がって。
その仮説っていうのが「恐怖心っていうのは、怖い感情以外にもメリットがあるのではないか?」
そんな仮説だったそうです。
この「恐怖以外の感情のメリット」があるからこそ、お金を払ってわざわざお化け屋敷やらジェットコースターをするのではないか?と仮説立てた研究者はある研究を行いました。
被験者を262人集め、心理分析テスト行ってもらい、現状の心理状態を確認していきます。
その上でEEGという脳をスキャンする機械を使い、脳の状態を観察します。
その上で、被験者自らお化け屋敷のチケットを購入してもらい、お化け屋敷に入ってもらいました。
その後、今一度心理分析テスト行い、EEGによる脳のスキャンをして、「恐怖体験を行う前と後」との状態の変化を観察して行ったわけです。
その結果面白いことが判明しました。
結論から言うと、お化け屋敷に入り恐怖体験をした被験者は、入る前に比べメンタルが強い状態が確認され、活力も以前にもまして高くチェレンジ精神が育まれ、モチベーションも高い状態であることが確認されました。
さらに神経をチェックしていくと、神経反応が低い状態が確認されていて、「リラックス状態」であることもわかりました。
つまり、恐怖体験を行うことで、メンタルが強くなり、新しいことに挑戦しやすくなり、そのモチベーションも高い状態で、なおかつ「冷静な判断ができるリラックス状態」であることが判明したのでした。
理由
じゃあなぜこのような結果になったのか。
これは心理学的に「自発性ネガティブ」と呼ばれるものが由来していて。
この自発性ネガティブというのは、「自らで選ぶネガティブ」のことを意味します。
僕らは振り返ってみると、恐怖心だったりストレスというのは、「予期せぬ出来事」の時に引き起こったりします。
例えば恐怖心の代表例である「おばけ」なんかを連想するとわかりやすくて。
おばけは誰しもが怖いものだと思いますし、小さい頃は押し入れの中だったり、少し空いたドアの隙間が怖かったりしたものでした。
ただそれらが怖いのは「目で見えない」ため、そこに「予期せぬ出来事」があるのではないかと思い、余計怖いと感じるわけです。
しかし、「怖い」と感じるだけではなく、意を決して「押入れを開く」だったり、ドアを閉めるといったアクションをした時、「そこには何もなかった」ことがほとんどではないでしょうか。
そして目で見て「何もいない」と確認ができた途端、ホッと一安心し、恐怖心がなくなっていく。
そんな経験誰しもがあると思います。
これこそが自発性ネガティブで、「怖い怖い」と受け身な状態でいると、恐怖心は余計に増えていく一方で、自発的に「怖い感情と向き合う」ことを選択することで、逆にいい作用が働くとされています。
上記の研究でも、「自らでチケットを買いお化け屋敷に入る」という恐怖に真正面から向き合ったため、自発性ネガティブの効果が現れ、メンタル強化や活力増大、モチベーションの向上にも繋がったわけでした。
さらには、「ストレス」に対しても同じようなことが研究されており、「ストレスを撃退する!対処法をこの記事にまとめてみたよ。」
この記事でも書いている通り、ストレスの捉え方だけでも、放出される物質が変わることが証明されています。
要するに「恐怖心」も同じで、待っていては恐怖増大するだけで、こちら側から飛び込んでいくことで、恐怖心に打ち勝つことができる、ということなんですね。
また、ストレスがある程度あるがゆえに「達成感」を感じられたり、「幸福感」を感じられることもわかっているので、恐怖があるからこそ日常のありがたみを感じられる心理状態だったことも推測できます。
つまりこの研究者たちが言っていた仮説が正しく、バンジージャンプやジェットコースター、お化け屋敷といったお金を払ってハラハラする理由は、それ恐怖心以外のメリットがあったからということだったんですね。
これは日常生活においても結構応用が可能だと思いましたね。
実際にやってみた結果
んでね。
実際に僕自身も結構怖い体験があったので、このピッツバーグ大学の研究を思い出して実践してみました。
結論から伝えてしまうと、この「恐怖には自分から飛び込むことで、怖くなくなる」っていうのは、マジだなって思いました。
かなり効果の高いものだと思います。
恐怖体験
まず一つ目の体験から伝えていくと。
これは中学生の頃の話で、友人たちと遊園地に行ったんですね。
で。
僕自身めちゃくちゃ絶叫系のアトラクションが苦手で。
小学生の頃、親に連れていってもらった遊園地でジェットコースターに乗らされてめちゃくちゃ苦手意識を持ったことを覚えています。
だから、中学になって友人と行く遊園地でもジェットコースターは乗りたくなかったんですね。
ただ、友人たちといるっていうのもあって、テンションが上がっていたので、その時は乗ろう!って決めたんですよね。
そうしてジェットコースターに乗った結果、親に乗らされた時よりも断然怖くないことに気がついて。
さらに言えば、チンサムも声を出せば遥かにマシになる事もこのとき知りました。
つまり、恐怖心に自ら立ち向かっていくことで、恐怖心を打ち消せる。
そのことを、この遊園地に行った時に強く思ったんですよね。
恐怖体験2
次の恐怖体験は、つい最近の話で。
ちょっと具体的には言えないんですが、ビジネス上で目を背けたくなるような出来事がありました。
先のジェットコースターのように、物理的に怖いって事じゃなく、年齢を重ねたが故の恐怖で。
例えるなら、多くの人は「将来の不安」とか、「老後の心配」とかあるじゃないですか。
そんなジャンルの恐怖でした。
んで。
恐怖心を抱いてから、なるべく見ないように見ないようにってしてたんですけど、ドンドンと恐怖心は大きくなるんですよね。
目を背けても、一向に現状は良くならないし、怖さは増すばかり。
そんな時に、ピッツバーグ大学の研究を思い出して、自ら立ち向かってみるという選択をしました。
目を背けたくなるような怖い出来事に立ち向かうには、本当に勇気が行って。いつもいつも、後回しにしてた訳ですが、「今年中にケリをつけよう」という意気込みで向かっていくことにしました。
その結果、目を背けるから怖さが倍増するんだ、ということに気づけて、立ち向かえば実はそこまで大きな問題ではなかったことに気づいたんですね。
もちろん、怖さがないって訳じゃないですが、想像していたよりも遥かには楽で、「これぐらいだったらもっと早くに対処しておけばよかった」と思いました。
具体的に話せないのが残念で、話せないからこそ、細かい描写とかを伝えきれないのが、やりきれないですが、何より「自らで立ち向かっていく」ということが、めちゃくちゃ恐怖心を解きほどいていくという事を痛感しましたね。
まとめ
恐怖心への対処法
「自ら恐怖に向かっていく」
こうすることでメンタル強化や活力の向上、モチベーションのアップとリラックス効果が期待できる。
これらの効果が期待できるのは、自発性ネガティブという作用のおかげ。
まとめるとこんな感じですね。
恐怖心も用は「使い方」と「向き合い方」次第だと思います。
ぜひ参考にどうぞ。