ありのままで良いわけない。曲の解釈を間違えたブームがキライ

先日深夜のテレビの「おしゃべりおじさんと怒れる女」というバラエティを見ていました。

その回のゲストである、雑誌の編集長の女性が「ありのままで良いブームに乗る女が嫌い」という風に言っていました。

 

この意見には、ボクも激しく同意でした。

 

LET IT GOが売れた理由は時代背景

 

「ありのままで良いブーム」

 

これは、アナと雪の女王の主題歌で「ありの〜ままの〜」そんなフレーズから、流行りだした文化のようです。

ボクは実際に映画は見てませんが、この曲自体は聞いたことがあるし、売れるには理由があるので、特段この曲に対して思うことはありません。

 

 

何でもかんでも流行りをディスる人がいますが、曲をディスるよりも、売れた理由を分析した方が遥かに有意義だと思います。

 

 

映画の大ヒットの恩恵を受けた。

松たか子とmay,jとの二人が唱った話題性。

ここら辺は、曲が売れた理由としてよく上げられますが、ボクがこの曲が売れた理由は、時代背景に一番の理由があると思っています。

 

 

欧米や先進国に追い越せ追い抜けでやって来た日本。

その甲斐あって、先進国として上がってこれた。

ただ、その反動として、背伸びした「頑張った状態」が続いていて、疲弊し切っていた。

 

よく海外の労働環境と、日本の労働環境とを比較する番組がありますが、それを証拠に、段々と皆が頑張った状態を「見直した方がいいんじゃないか」そう思うようになっていた。

 

要するに、誰かと比較したり、誰かと競争することに疲れ切っていた。

そんな時代の中、「ありのままで良いんだよ」とさとす「let it go」が出た。

 

 

皆が思っていた、心の心情を写す歌詞が刺さったからこの曲が売れたんだとボクは思いました。

その証拠に、ここら辺の年では自分との向き合い方をさとす本、「嫌われる勇気」も大ヒットしていますし。

 

ただ、英語バージョンの歌詞と、日本バージョンの歌詞とでは、意味が全然違うのは、有名な話。

あえて日本人に向けた曲へ、歌詞を変えたからヒットした。

そんな風に思っています。

 

 

少し脱線しましたが、売れるものには売れる理由がある。

売れたメジャーなものをディスるよりも、売れた理由を分析した方が、自分にとっては全然プラスです。

 

問題なのは、曲の「let it go」ではなく、「let it go」を聞いて、「ありのままで良いんだ」と思っている人が一番の問題です。

 

ありのままで良いというのは、気休めの言葉

 

ありのままでいい。

これは言い換えると、「そのままの自分でいいんだ」ということになります。

 

例えば、いじめられていることがいるとして。

いじめられるには必ず原因があります。

 

いじめられているけど、「そのままの自分でいいんだ」

そう思ってしまった場合、何も変える事無く、原因は改善していないので、そのままいじめは続きます。

これはいじめを助長しているわけではなく、いじめを無くす為の解決策を考えたときの話。

 

「そのままの自分でいいんだよ」

これはあくまで捉え方の話、精神論の話で、現状を変える方法論では全くありません。

 

いじめられている子を前に、「そのままでいいんだよ」と言っただけでいじめがなくなるなら、世の中のいじめはとっくに無くなっている。

 

 

体系が気になるけど、ぽっちゃりとした体系を愛してくれる相手を見つけよう。

運動するのがめんどくさいから、だらしない体でも好きでいてくれる人を見つけよう。

稼ぎや収入を増やしたいけど、努力するのがイヤだから、そのままの自分でいて、社会やルールが変わるのをまとう。

 

だって「そのままの自分でいいんだから」

 

 

現状のまんま、何も不満がなく、そのまま年老いて、死んで行っても何も後悔がない。

それなら、そのままの自分でいいと、思っても良いでしょう。

 

ただ、何かしたいことがある。

現状に不満がある。

そんな場合、そのままの自分でいて、事態が好転することを期待するのは、あまりに他力本願です。

 

はたして何年後になるんでしょう。

そしていつまで精神論に頼るんでしょう。

 

「ありのままで良い」

こう聞くと確かに楽にはなります。

 

頑張っている自分への一時の安らぎとして投げかけてあげる言葉なら、最高に休まる言葉でしょう。

でもそれはあくまで、身を休めるための宿り木の言葉であって、現状を打開する策では全くありません。

 

病気での痛みを麻酔でごまかしている状態と同じです。

病原菌は消えている訳ではなく、気づかなくなった状態なだけ。

根本的な解決には繋がっていません。

 

他力本願で人生が変わっても、元通りになるわけで

 

 

また、万が一、奇跡的な状況が重なり、努力せずとも希望していた状態になれたとします。

 

「だれからもモテたい」

→何もせずにモテるようになった

 

「ぽっちゃり体系を治したい」

→何もせずに痩せれた

 

「お金が欲しい」

→宝くじに当たった

 

例え奇跡が起こって、「何もせずに」求めていたものを手に入れたとしても、脳科学的に、普段の自分へ戻されることが大半と立証されています。

 

これは有名な話で、アメリカの宝くじが当たった人の9割は自己破産している現実があります。

太っていた人が、病気やなにかを理由に突如として痩せた。

ただ大半がリバウンドして元通りです。

これは自分が自分を思う、セルフイメージに直帰する。

という性質が理由です。

 

人間には、自分で思う自分のイメージがあります。

そのイメージから外れてしまうことを極端に本能が嫌がります。

 

 

「ぽっちゃり体系を治したい」

→何もせずに痩せれた

 

ただ太っていた自分が「自分が思っている自分」なので、痩せた自分は、本来の姿ではない。

そう思って、急激に元に戻すようにしむける。

だからリバウンドをする人が絶えない

 

「お金が欲しい」

→宝くじに当たった

 

ただ、お金を持っていない自分が「自分が思っている自分」なので、お金を使うことになれず、どんどん生活水準が上がる。

支出は増えるのに、収入は増えないので、最終的には借金をして自己破産するまでになる。

 

何億も持っていたら、使い切ることなんてあり得ない。

そう思うかもしれませんが、「そう思っていた人が、そうなっているのです」

 

それも全て、自分のことをどう思っているかのセルフイメージに左右されているから。

だから9割もの人が自己破産するに至っている。

 

 

そう考えると、自分のスキルや能力を上げることもなく、何もしない、そのままの自分で得られるものはありません。

万が一、運でなりたい自分になれたとしても、決して実力じゃないので、すぐに剥奪されて、元通り。

元通りまでで収まれば良いですが、自己破産までいけば、マイナスです。

 

 

「ありのままでいいんだ」

これは頑張った自分へのご褒美として、たまに投げかける一言でちょうどいいぐらいです。

ありのままでいい。というブームに乗っかる人というのは、ありのままで良いをそのままの自分で良いと解釈して、「努力しないことを正当化」させてしまう状態です。

 

そうなれば、他力本願で、物事がよくなることを願うのみ。

自力で、何かを変える力を持つこと、持とうと努力することは、無くなります。

 

他人の一挙手一投足で、自分の人生の舵を取られるのは、ボクは絶対にイヤですね。

それなら自分の力で、つかみ取る為に、努力する方を選びます。