9割が間違えている!?科学的に正しい目標設定の方法とは。

面白い目標設定の方法を以前知ったのでシェアしていこうと思います。

その方法とは「自分のための目標設定をするのではなく、誰かのタメになる目標を決めることで不安症やうつ病を改善し、自分に自信を持つことができる」というもの。

根拠

この根拠となるのは、シアトルパシフィック大学が実験したものが由来で。

シアトルパシフィック大学では47人の男女を集めて、2つの目標設定をしてもらいました。

1つ目のグループは「自分のため」を思い目標設定をしたグループ。

これをセルフイメージゴールと呼びますが、要するに「自分のためだけ」の目標設定方法。

もう一方がコンパッションゴールと呼ばれる、「誰かのタメ」となる目標設定の方法。

このコンパッションゴールというのは、例えば、「英語が喋れるようになりたい」という達成したい事柄があるとして。

「英語が喋れたらかっこいい」と思うのがセルフイメージゴール。

対して、「英語が喋れるようになったら、家族と海外旅行に行く時通訳することができる」といったように、自分が成長することによって誰かのためになることを想定した目標設定のこと。

このセルフイメージゴール=自分のための目標設定と、コンパッションゴール=誰かのタメの目標設定との2つのグループに分けて、シアトルパシフィック大学でその違いを確かめてみたところ、大きな違いがあることに気づきました。

誤解がないようにいっておくと、シアトルパシフィック大学が集めたこの47人の男女というのは、医師から「不安症」または「うつ病」と診断された方のみを集めたそうで。

普通の人よりも自信がなく、精神的に参ってしまっている人が対象となった実験なので、目標設定がどう影響するのかは、かなり高い信ぴょう性を担保されている状態。

この不安症やうつ病と診断された人たちを「セルフイメージゴール」と「コンパッションゴール」とに分けて目標設定をしてもらったところ、「コンパッションゴール」いわゆる誰かのために目標設定を掲げたほうが、不安症やうつ病の症状が緩和されたということが、このシアトルパシフィック大学の研究で明らかになりました。

結論

つまりは冒頭に述べた通り、こういうこと。

人というのは、アウストラロピテクスから始まり、ホモ・サピエンスとして成長して行く過程で。

他人と共存しながら、協力して成長を遂げてきました。

だからこそ、「和」だったり「コミュニティ」だったり「仲間」というものをものすごく重要視する生き物だということ。

「コミュニティへの帰属意識」

という言葉があるように、人はどこかしらで組織やグループに属しており、そのグループへ必ず「帰属」するという意識が備わっているとされています。

横のつながりを意識しなければ、力が弱いホモ・サピエンスは生き残れなかった。

それだけ「横のつながり」を重要視する生き物だからこそ、目標設定の方法においても、自分のためだけの目標設定だけだと、力を発揮することができず。

「自分がこの目標を達成することによって、誰かに役に立つ」

この意識があることで、不安症やうつ病の症状が緩和し、自分に自信を持つことにつながるというのがシアトルパシフィック大学で言われた根拠。

だからこそ、「英語を学びたい」という目標があった時に、「英語が喋れたら給料がアップする」という自分だけの目標に設定するのではなく、「英語が喋れたら給料がアップして、給料がアップしたら家族に旅行を連れていってあげられる」という風に、他人への貢献をつけてあげるのが正しい目標設定の方法だということです。

この他人というのは、ビルゲイツやジェフベゾスのような大富豪が考える「世界中の人たち」って考えることでも効果があるのかどうかは、このシアトルパシフィック大学の研究では定かではないですが、僕としては「もっと身近な人」におくと、その効果は実感が湧くのでは?と思っています。

それこそ「世界中の人々」という枠組みじゃなくって。

友達だとか。親友だとか。家族だとか。恋人だとか。

半径5mぐらいの「本当に仲のいい人」に目標設定をしてあげたほうが実感が湧くと思うので、目標設定としての効果は得られやすいんじゃないかなと思っています。

ですから、「英語が喋れたら給料がアップして、給料がアップしたら「家族or友人or恋人」に旅行を連れていってあげられる」ということですね。

応用方法

これはわかりきったことですが、何も「英語を喋れるようになる」という目標だけにとどまらず。

副業をやりたいだとか。

転職したいだとか。

お金を稼ぎたいだとか。

様々な目標が、人によってはあるわけで。

その目標ごとに応用が可能です。

実際僕自身が往々しようとした際。

僕の場合は「自己成長」がかなり強くって。

自分ができないことが出来るようになって行くという感覚がものすごい好き。

だからあえて全くできないへたっぴなジャンルに取り組むことが往往にしてあります。

(元々勉強も全くダメでしたし)

そのため自己成長欲が強い方なので、「他人のため」っていうコンパッションゴールを思うのが少し難しくもあったわけですが、「目標を達成し、成長することが、誰かのためにつながる」って考えたら、結構やりやすくなりましたね。

「稼ぎたい」

っていう目標も、「稼いだら家族に贅沢させられる」と、コンパッションゴールに置き換えは可能ですし。

「勉強したい本を読みたい」っていう本来セルフイメージゴールにつながりそうなことも、「勉強して博識になれば、友人に教えられる」とコンパッションゴールに変えることは可能です。

僕のように「自己成長意欲」が高い場合は、結構このセルフイメージゴールをコンパッションゴールへと変えることが難しく感じてしまっていましたが、「自分の目標達成こそが、誰かの役に立つ」と考えると、自ずとコンパッションゴールへつながっていくことを知れば、結構楽になります。

「他人のために尽くすのが好き」

という方はそのままの目標設定で十分だと思いますし、そうじゃない人は「成長の先」を見据えてみるといいんじゃないかなと思います。

とかく。

「自分だけの目標にしないこと」

これこそが目標達成するために重要なことだということですね。

実際にやってみた結果

んで。

このシアトルパシフィック大学の研究を知ってから、だいぶ時間が経ちました。

実際にこのコンパッションゴールを設定してみてどうだったのか、その実体験を解説していくと。

セルフイメージゴールからコンパッションゴールを設定する

先ほども伝えた通り、僕自身の目標設定としてはコンパッションゴールよりも、セルフイメージゴールの方が割合として多かったように思います。

別に結婚しているわけじゃないし、家族と一緒に住んでいるわけじゃない。

だから、コンパッションゴールを持つことが難しい状態ではあったんですよね。

ただ、今回のシアトルパシフィック大学の研究を知ってから、どうにかコンパッションゴールを設定できないかと試行錯誤しました。

具体的には、根本をすぐに解決することは難しいのでシーンシーンによって、コンパッションゴールを思い出すという方法を取りました。

例えば、募金箱があったら、なるべく僕は募金をするようにしています。

【少額でOK】募金や寄付をすることで幸福度が高まることが判明!
今回はタイトルにある通り。募金や寄付を「少額」でもすることによって幸福度が高まることを知ったので、それをシェアしておこうと思います。数々の論文なんかを見てますが、「他人のために」行動することは、いろんな影響があることがわかっていて。そのうえ...

それは上記記事で書いてあることを知ったため、募金をすることによって、むしろ自分のためになる、ということを知ったからです。

この募金をするときに、「もっとためになるためには自分ができる分野は頑張らないと」という風に、モチベーションにつながります。

あと例えば、友人と遊ぶ時にも、なるべくおごったりすることで、セルフイメージゴールから、コンパッションゴールへとシフトするようにしていました。

コンパッションゴールの成果

なかなかすぐ根本から変えるということは難しいわけですが、上記の方法のように地道にコンパッションゴールへと変えていったわけですが、その結果僕自身が感じたのは「自分のためにやるよりも、他人のためと思えた方が、モチベーションにつながる」ということでした。

要するに、シアトルパシフィック大学の研究は、僕にとっては当てはまっている、ということだったんですよね。

僕自身結構ゲームをするんですが、友人と一緒にゲームをやっています。

そのゲームでも最初は「もっとうまくなりたい」っていうセルフイメージゴールが目標だったんですが、のちに「友人がピンチでも助けられるぐらいうまくなりたい」という風に変わっていきました。

そうやってコンパッションゴールへとシフトしていった時の方が、決まってモチベーションややる気につながっていったんですよね。

だから、僕自身の体験談としても、今回のシアトルパシフィック大学の研究はかなり当てはまっていたんじゃないかなって思いますね。

まとめ

少し長くなったので、最後にまとめておくと。

目標設定をするときには、「自分のためじゃなく、誰かのために」と目標設定した方が、達成確率が上がる。

これはシアトルパシフィック大学の研究によって明らかになったことで、

  • セルフイメージゴール
  • コンパッションゴール

この2つのグループに分けて、調査していった結果、コンパッションゴールを持った被験者の方が自信を持ち、不安症や鬱症状が軽くなった傾向にあった。

それは人間として、一人の力は非力だからこそ、誰かと協力して繁栄してきたホモサピエンスとしての性質が原因として考えられる。

また、個人的にも「やる気やモチベーション」という観点から、セルフイメージゴールよりコンパッションゴールの方がモチベーションが上がるということが確認できた。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。