今回はタイトルにある通り。
募金や寄付を「少額」でもすることによって幸福度が高まることを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
数々の論文なんかを見てますが、「他人のために」行動することは、いろんな影響があることがわかっていて。
そのうえで「幸福度」も高まるといったのが、今回の話。
根拠
この少額でも募金や寄付をすると、幸福度が高まると証明してくれたのは、サイモンフレーザー大学が研究した論文が元になっていて。
このサイモンフレーザー大学のララーアクニ教授は、面白い研究を行いました。
まず行なったのは、被験者を集め、2つの封筒を渡します。
その封筒には5ドルor20ドルのいづれかが入っていて、ランダムに2つの金額を被験者に渡しました。
その上で、2つの封筒には
- 自分のために今日中にそのお金を使ってください
- 他人のために今日中にそのお金を使ってください
このいづれかが書かれた紙が入っていました。
つまりこういうこと。
パターンとしては4つのパターンがあって。
- 5ドル入った封筒に「自分のために使う」とされた紙が入っていたパターン
- 5ドル入った封筒に「他人のために使う」とされた紙が入っていたパターン
- 20ドル入った封筒に「自分のために使う」とされた紙が入っていたパターン
- 20ドル入った封筒に「他人のために使う」とされた紙が入っていたパターン
この4つに被験者を分け、お金を使ってもらった最後に、それぞれの被験者の幸福度をテストしていきました。
そうすることによって、「どうやってお金を使うことが、一番人の幸福度を高めるのか?」ということを研究していったわけですが、結論としてわかったのは、このグループの中で、一番幸福度が高かったのは「他人のため」にお金を使ったグループで。
自分のためにお金を使ったグループよりも、圧倒的に幸福度が高いことが判明しました。
その上で面白いなと思ったのは、「5ドル」を他人のために使おうが、「20ドル」を他人のために使おうが、どちらの幸福度も変わらず、「お金の金額」にかかわらず、幸福度は高いことも判明しました。
つまりこういうこと。
負担にならない金額を、他人のために使うことで、自分の幸福度も高めることができる。
ということが、この研究より判明したことでした。
理由
一見すると、20ドルというお金を使って、自分のために使うのが、一番幸せそうな感じがしますが、なぜ「他人のために」使ったグループが、5ドルだろうが20ドルだろうが、幸福度が共に高かったのか。
これは要するに、「親切にする」ことへの効果だとされています。
他人のために親切にするというと、それほど効果がないように思えますし、僕ら日本人にとっては「当たり前」と考えている人もいるかもしれません。
ただ決してそうではなく。
親切にする行為というのは、冒頭でも伝えた通り、様々なシーンにおいて良い影響をもたらすことがわかっています。
この記事でも紹介している通り、まずシンプルに年収が高いことが明らかになってます。
「モチベーションが落ちた時に試してほしい!5分でやる気が回復する科学的な方法」
その上で、親切にすることで、やる気やモチベーションが上がることもわかっています。
上記記事でしょうかしているヘルパーズハイという心理効果が働くためですね。
「267人を対象に調べて判明した心理学的に正しい思い込みを無くす方法とは。」
あとは、無駄な思い込み=心理学でバイアスがなくなることもわかっています。
さらにさらに。
時間飢饉から本来時間感覚に戻るため、時間感覚も増えるとされています。
あと面白いのは「嫌な性格を変えるには「行動を変える」ことが心理学的にも正しいことが証明されてたよ。」
この記事でも紹介している通り「性格」さえも変わっていくということも明らかになっています。
まだまだあげればありますし、コカコーラの社員を実際に被験者にして「職場環境」における研究を行なった際にも、同僚に親切にするだけで、職場関係や仕事への達成度も高まったことが判明しています。
これだけの効果が「親切にする」ということには詰まっているので、5ドルだろうが20ドルだろうが、募金や寄付など他人のために使うほうが「幸福度が高まる」ということなんですね。
応用方法
じゃあ、この論文をどう日常生活に応用していったらいいのか。
これはシンプルに「募金や寄付」する場所があれば、少額でも構わないので、寄付してあげると幸福度が高まっていくことが期待できます。
それこそコンビニの横には必ずと言っていいほどおいていますし。
ただ、もっといいのは、「人に直接渡す」ことで、感謝の言葉をもらうことが、幸福度を高めることが期待できるので、駅前なんかで「募金お願いします!」と声かけている人がいたら、そこで寄付するのもいいかと思いますね。
これは何も大きな金額を寄付する必要はなくって。
上記の研究でもある通り5ドルでも20ドルでも、幸福度は変わらず高かったことから「少額」でも効果は期待できるでしょう。
そう考えると、「ティッシュ配りをもらってあげる」というので、全然問題ないかもしれません。
いつもあれば「大丈夫です」と通り過ぎていたティッシュ配りですが、あれってやってみるとかなりしんどいです。
っていうか、ほとんどの人がもらってくれないですから、結構心が折れそうになります。
そんな時に「ちょうどティッシュが欲しかったんだ!ありがとうね!」って言われたら、それこそティッシュ配りの仕事の意義が見えてくるだろうし、断られまくっているからこそ「喜び」も半端じゃない。
そういう意味で感謝されるでしょうし「他人のため」を思っている行動という意味では共通しています。
募金や寄付でも十分幸福度を高めてくれますが、「直接親切にできるケース」があれば、そちらを優先した方が、相手に伝わっていいのかなって感じはしますね。
実際にやってみた結果
んでね。
僕自身も今回のサイモンフレーザー大学の研究を知ってから、ある程度時間が経ちました。
その中で、実際に何度も募金をしてみたり、誰かのためにっていうことで、行動していたんですね。
実体験として、その効果はどうだったのかなど、率直な体験談を伝えていくと。
結論としては、少額でもいいので募金することによって幸福度が高まる、ということは間違いないないなっていうことを感じましたね。
コンビニの募金
まず僕が頻繁にやっている募金といえば、コンビニの募金です。
コンビニのレジの横にあるアレですね。
その募金箱に、コンビニで買って戻ってきたお釣りを入れるようにしています。
サイモンフレーザー大学の研究にある通りで、「金額」が重要じゃないので、本当に少額のお金を募金しています。
正直「募金の目的」を詳しくは見ていないし、何に使われるのかよくわかっていない募金も多いです。
それでも、お釣りとして出た「端数の1円玉」はすべて募金するようにしているんですね。
お礼のプレゼント
あと僕がやっている募金は、行きつけのお店に行く場合に、「差し入れ」としてプレゼントをもっていっています。
直接的な募金じゃないですが、お礼のプレゼントとして差し入れをしているんですね。
これも大きな金額とかじゃなくって、飲み物とかちょっとした食べ物だとかで、少額だけどあったら助かるというものをプレゼントしていっています。
あと前にあったのは、初めて行ったマッサージ屋さんですごく丁寧にやってくれた人に対して、飲み物をチップとして渡したっていうのもありました。
効果はめちゃくちゃ感じる
コンビニや行きつけのお店なんかを通して、募金やプレゼント、差し入れなんかをしているわけですが、その効果はどうだったのか?っていうと、僕としてはめちゃくちゃ感じてます。
例えば、差し入れなんかを渡すときは、飲み物であってもめちゃくちゃ喜んでくれるし、感謝もされる。
感謝をされれば当然うれしい、幸福度に直結する。
それは何も「募金先が分からないコンビニの募金箱」への募金であっても同様で。
なんかいいことをしたような感じがして、幸福感をめちゃくちゃ感じるんですよね。
多分これは、僕自身のビジネス上の問題もある気はしていて。
というのも、僕のやっているビジネスはすべて「ネット完結」なんですよね。
だから、感謝されることがあっても、メールだったりでしか伝わってこないので、その点「直接感謝される」という頻度がすくない状況です。
それもあってだとは思いますが、募金することによって幸福度が上がるというのは、間違いないと思いますね。
そのほかにも、サイモンフレーザー大学は様々な影響を指摘していたわけですが、僕が最も強く体感したのは「モチベーション」でしたね。
モチベーションへの直結は、ヒシヒシと感じていて。
「もっと頑張ろう」だとか、「もっと誰かのためになるようなことはないかな」だとか。
そうした感情が、ビジネス上にすごくいい影響を与えていて。
募金した直後はめちゃくちゃモチベーションが高い状態になっていました。
だから、僕的にはこのサイモンフレーザー大学の研究は、すごく効果を感じれたものでしたね。
たぶんこれからも続けていく、一つの習慣になったと思います。
まとめ
5ドルでも20ドルでも、自分のために使うより、他人のためにお金を使った方が、幸福度が高い。
その上親切にすることへの効果は、
- 年収
- モチベーション
- 時間感覚
- 思い込み
- 性格
これらにも良い影響をもたらしているので、他人のためにすることは回り回って自分のためになっている。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。