オワコン化した地上波テレビ業界を救う画期的なアイデア

先日音楽プロデューサー的な仕事をしている友人と飲んでました。

特段に僕は、友人の実績を借りて、権威性を出すのはダサいと思っていて。

彼も特段そういう扱いを受けるのが苦手な方なので、一応言っておくと、誰もが知ってるメジャーバンドを指揮しているプロデューサーでもなく、誰もが知ってるというわけでもありません。

普通にインディーズの相手をしているプロデューサーで、昔からの付き合いがあるやつです。

まあ、わかりやすくするために伝えた次第ですが、「友人と話している時」とシーンを想像してもらえれば一番シンプルかなと思います。

そのプロデューサーの仕事もしている友人と、「オワコン化しつつあるテレビを復活させるにはどうしたらいいか?」

そんな議題で盛り上がりました。

もちろん実際にテレビがオワコンかどうかっていうのを議論する人はいますが、明らかにオワコン化しています。

それはいろんな角度から見ることができるわけですが。

テレビがオワコンだと言える2つの理由

まず各メディアへ企業がどれぐらいの広告費を投じているのか。

これをみてみることで、各メディアがどれぐらい重要視されているのかが見えてくる。

広告費の低下

当然広告を投じるということは、企業にとって「露出」することが重要で、過疎化しているメディアには、売り上げにつながらないため、広告費を投じることはありませんから。

その1つのくくりから見て見ると、圧倒的に「広告費」の増大では、少し前の2018年のデータですが、

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「インターネット広告媒体費」においては1兆4,480億円(同118.6%)と、前年より2,274億円の増加となった。

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このようなデータがあるサイトをみると出ています。

一方で地上波のテレビもう数年前から、伸び率的にはマイナスが続き、前年度を超えることはなくなっている。

企業は費用対効果を求め、広告を投じるわけですから、その広告費がマイナス計上ということは、それだけ広告効果がないということ。

要するに、オワコン化していることの1つの証拠なわけです。

若者はテレビを見ない。視聴時間の低下

またここずっと「若者のテレビ離れ」と言われてますが、総務省 学術雑誌「情報通信政策研究」の中では、10代のテレビ視聴時間は2012年から2016年にかけて102分から89分にまで減少していってます。

それは20代も同様に右肩下がりで。

当然のことながら、こう言った若い世代が「次なる常識」を作っていくわけで、経済の新陳代謝を促した時、古いものは淘汰されていくわけですから、10代20代の若者が見ていないものは見られていかないでしょう。

この1つのデータからもテレビがオワコンであるということが浮き彫りになってくるわけです。

まあこれは肌感覚でなんとなく皆が痛感しているところだと思う。

視聴率40%なんてまあ聞かなくなったし。

学校に行って「あのドラマ見た?」なんていう学生の会話はもうないのかもしれません。

ただ、だからこそ。

「オワコン化しつつあるテレビを復活させるにはどうしたらいいか?」

そんな会話で盛り上がったのでした。

視聴者コミュニティを作る

その上で。

友人が言ったアドバイスは結構面白くて。

それが「視聴者コミュニティを作る」ということ。

この視聴者コミュニティっていうのはテレビを見ている人たちの間で、「意見交換ができる」というものをテレビ側がサーバーを提供し、コミュニティを作るというもの。

要するに、ニコニコ動画のように、日本全国で同じテレビ番組を見ている人たちが、「一緒に見ている空間をバーチャルで作る」というのが視聴者コミュニティを作るということ。

これは結構面白いと思いましたね。

そもそもテレビを見ないっていうのは、「リアルタイムで観ない」っていうのが正しい解釈かと思います。

実際に僕はテレビっ子だったこともあるのか、テレビでは流れるコンテンツはやっぱり面白いもの。

ただいまの時代。

ネックとなっているのは、以前にもお伝えしましたが、「主導権」の問題です。

メディアの主戦場がネットになってから、主導権は人々の手に移り、「21時にテレビの前にいなきゃいけない」ということそのものが億劫になってしまった。

だから、リアルタイムでは観ない。

ただコンテンツ的には面白いから自分が好きな時、好きな時間で見る。

それがテレビの姿なんだと思います。

このリアルタイムでということを広告媒体が求めている費用対効果なのであれば、リアルタイムで見るための要素が必要になってくるわけで。

それこそが「視聴者コミュニティである」というのが彼の意見。

それこそ、Dボタンを押すかのように、そのテレビを見ている人たちが意見交換をする場所を閲覧でき、コメントを眺めることができる。

バラエティを見えていて、「いまのボケ面白くない」と思った。

スポーツを見ていて、「今のシュートはすごい」

共通の人たちを探し、一緒にテレビを見ているようなコミュニティを演出する。

視聴者コミュニティがあれば、サッカーやスポーツなんかは、自宅で見ながらスポーツバーで皆と観戦している気分が味わえるので、リアルタイムで見る要素が追加されるでしょう。

ニコニコ動画なんかがそれに近い要素を持っていますが、視聴者がやいやい言い合えるコミュニティをテレビ側が提供する。

テレビは情報を一方的に伝える場ではなく、「テレビを一緒に見る仲間を提供する場」にすることで、オワコンしたテレビを復活できるという1つのアイデアでした。

これは結構面白いな、と。

今までのテレビコンテンツをいつでも全て見れるようにする

そしてもう1つ僕からのアイデアが「コンテンツの資産化」です。

これは要するに、「今まで作ったドラマやバラエティ、スポーツといったテレビ局がながしたコンテンツをいつでも全て見れるようにする」というものです。

僕は色々な場で「消費型メディア」と「蓄積型メディア」との違いを伝えていますが、テレビというのは、消費型メディアです。

その時その瞬間に視聴率を取るために、コンテンツを作る。

そのコンテンツ作りに数億円かけるわけですが、消費型メディアだからこそ、作ったコンテンツは、そのまま下に流れていくだけです。

再放送やDVD化されることはあるものの、1度作ったコンテンツは基本もう流れない。

でもこれって非常に勿体無い。

昔見たドラマを突然見たくなるときはあるし、前見たバラエティを見たくなるときもある。

むしろ好きなドラマは何度だって見たいという人はいるでしょう。

そんな昔作成したコンテンツをテレビのリモコンでチャンネルを変えるように、見れるようにする。

それを何度でも。

それがコンテンツの資産化です。

そうすることによって、数億円もかけて1度作ったドラマを捨てる必要もないし、こちら側は昔好きだったバラエティをなんども見ることができる。

要するに主導権がテレビ側にあった「決まった時間に見れるのがテレビ」という概念を捨て、

「主導権」をこちら側に委託し、「好きな時に見れるのがテレビ」という概念に切り替えることが、テレビに必要なことだと思います。

もちろんこのコンテンツの資産化に関して著作権などの問題もあるかと思いますが、制作として作ったドラマがその後も過去動画として見られるのであれば、スポンサー側も長期のLTVは高まるし、売り上げに直結するでしょう。

その過去動画に広告を流したらいい。

その過去動画を改めて著作権料と称し、売却し利益に繋げたっていい。

子供の時に学校から帰ってきた「17時台」のテレビなんて死ぬほどつまらなかった。

そんなつまらないテレビばかりなら、スマホを弄るのは当然の流れ。

でもそこでテレビのリモコンから、昔死ぬほどやっていた好きな番組をどれでもチョイスできるのなら、テレビから離れられなくなる。

僕はこのオワコン化したテレビを救うのは、コンテンツは作ったら終わりという消費型メディアをやめ、コンテンツを資産化し蓄積型メディアにすることが大切だと思います。

そんな話をした飲み会でした。