学生の方であれば退屈な授業を受けなければいけない時があるかと思います。
そんな方に朗報で、退屈な授業は積極的に落書きやペン回しなどの「手遊び」をした方がいいとういことが判明しまして。
それを知ったのでシェアしとこうと思います。
僕の場合は、もう学生ではなくある程度の大人なので、退屈な授業っていうのを受ける機会もなければ、興味がない分野は一切勉強せず。
自分自身が学びたいものだけを学習するので、使わないケースが多いですが、結構面白い内容になっているかと思います。
根拠
この退屈な授業の最中は落書きなどをした方がいいというのは、イギリスのプリマス大学の研究によるもので。
このプリマス大学によると、被験者を40人集め、退屈なボイスメールを2分30秒聞いてもらうことをお願いしました。
そして、この40人の被験者を2つのグループに分けます。
- 特に何もなし
- 落書きしながらボイスメールを聞く
この2つのグループに分け、ボイスメールが終わり次第、抜き打ちでボイスメールの内容がどんなものだったのかをテストしてみました。
当然、彼らには「テストをする」ということは伝えず、意欲的に学習することを防ぎながらの抜き打ちテスト。
この結果、落書きをしたグループは、何もしなかったグループに対して、29%もテスト結果が良かったという研究結果が出ました。
要するにこの研究からわかったことというのは、「退屈な授業中」というのは、何もせず我慢して授業を受けるより、落書きなどをして手遊びをしていた方が、記憶力が高まり授業の内容を覚えているということが判明されたということ。
また、別の研究では30分もの長さにおいて「落書きの効果」があるのかを検証した結果もあり、2分30秒という短い時間に限らず、30分もの授業においても効果が高かったことが証明されているそうで。
そのほかにも、「落書き」ではなく、ペン回しなどの手遊びにおいてもストレスがダウンしたり、クリエイティビティが高まったという研究が2015年には出されているそうです。
この結果から、退屈な授業を「受けざるを得ない時」というのは、何もしないよりかは落書きをしながら覚えた方が、記憶力が高まるため、お勧めできるということが言えるわけですね。
理由
じゃあ、なぜ「落書き」や「ペン回し」が退屈な授業において、記憶力を高めてくれるのか。
この原因は完璧にはわかっていないそうですが、仮説として建てられているのが「アクティブラーニング」による効果です。
このアクティブラーニングというのは、「能動的学習」のことを意味していて。
要するに「動きながら勉強する」ことをお勧めしている勉強。
アウトプットなんかもこのアクティブラーニングに該当しますが、脳も体の一部と捉えると「動く」ということで筋肉が消えたられるのと同じように、脳も同じように鍛えられる。
そのため、受動的に「受け身」ではなく、能動的に「積極性」を持って学ぶことで、より記憶に定着することにつながる。
これが落書きやペン回しという行為を通じて、手先を動かし、「脳を活性化」させることにつながり、記憶力が高まったのではないかというのが、最も有力な仮説の1つとされています。
つまり、退屈な授業をどうせ受けなければいけないのであれば、受け身で動かずに学ぶより、授業とは関係ないが、手先を動かし、脳を活性化させた方が記憶に定着しやすいということが、上記の実験からわかっているということですね。
注意点
ただ、この落書きやペン回しという手遊びに関して、注意点があって。
それは「学びたい」と意欲的に思っていることに関しては、あまりやらない方がいいということ。
落書きをすれば「物事を覚えやすくなる」ということはある程度補償されているわけですが、それはあくまで「退屈なこと」に集約されます。
興味があったり、学びたいと思う分野や授業に関しては、きちんと集中しインプットした方がはるかに記憶に定着しますし、きちんとアクティブラーニングをしてアウトプットした方が、効率的に覚えることができる。
そのため、なんでも落書きをして授業を受ければいいというわけではなく、「退屈で脳が停止している際に、臨時で起こす行為」がこの落書きにあたるため、「どうしようもないぐらい退屈な時」だけにしておくのが無難かと思います。
ある意味落書きをしながら授業を聞いたり、ペン回しをしながら授業を受けるということは、別のところに意識が行ってしまい、注意力や集中力が削がれている状態なので、覚えるということに関しては不十分。
脳が動いているのは、「落書き」に対してなので、「落書きをすれば全てが覚えられる」ということとは全く別のこと。
きちんと覚えたい内容や重要な内容であれば、集中してインプットした方が細部まで記憶できるため、きちんと集中した方が効率的だということです。
これが退屈な授業以外での注意点ですね。
これだけ守ってあげれば、退屈な授業をえいえいん我慢して聞いている必要は無くなるので、「臨機応変」に使ってあげれば結構いいテクニックかなと思います。
まあ僕の場合は冒頭で伝えた通り、大人なので退屈な授業は捨てることができるし、そもそも興味のないことは学ばなくていいので、使わないと思いますが、学生さんや試験勉強をしている方なんかは使ってみるといいと思いますね。
実際にやってみた結果
んでね。
このプリマス大学の研究を知ってから、ある程度時間が経ちました。
その時間の中で、僕自身を対象にしていろいろと実験をしてきて分かったこともあるので、実際のところどうだったのか?っていう実体験を伝えていこうと思います。
先に結論を言ってしまうと、確かに退屈だけど、どうしてもやらなくちゃいけないインプットの時は、手元遊びを入れるとどうにか乗り越えられるっていう感じはしましたね。
退屈なインプットの内容
そもそもね。
上記で伝えた通り、成人になってから学校なんてものはなくなったので、基本的には「学びたい内容」以外は学ばなくていいわけです。
だから、「退屈な授業」なんてものは一見すると存在しないんですけど、僕の場合は最近プログラミングにはまっているんですよね。
で。
プログラミングでどうしてもわからないことがあったら、いろいろと調べるんですけど、文字だとわかりづらいっていうときが何度がありました。
そん時にYOUTUBEなんかを通して、学習していたんですよね。
ただ、ここが動画デメリットなんですが、「知りたいところをピンポイントで知る」っていうことができないんですよね。
だから、「今知りたいこと」がその動画の内容にあるかどうかっていうのは、動画を見なくちゃわからないんですよね。
僕にとっての退屈な授業っていうのがまさにここで。
「知りたいことのために、知らなくていい部分を見なくちゃいけない」というところが僕にとっての退屈な授業だったんですよね。
手元遊びの内容
まあ、無駄な部分はすっ飛ばしてもいいんですけど、前後の内容を理解しないと学習できない内容だったりもするので、ハッと気づいてこのプリマス大学の研究を応用するようにしていました。
具体的には、僕はパソコンで見ているので、マルチディスプレイにして、もう片方の画面で同時に調べたり、あとタッチペンが付属しているので、お絵かきをしていたりもしましたね。
あとは、シンプルにスマホなんかを見て、ながら見をしていたりもしました。
その結果どうだったのかっていうのは、上記で伝えた通りなんですが、退屈な授業を飽き飽きしながら見るよりかは、「理解が深まった感覚」があったんですよね。
もちろん、集中して学ぶ方が、記憶には定着したとは思います。
だけど、つまらないから集中することができないわけで。
それなら「お絵かき」だとか「スマホを見る」とかをした方が、飽きながら見るよりかは理解が深まったかなっていう感覚です。
なので、僕的には結構応用しやすいシーンが多々あるので、これからも活用していこうとは思ってますね。
保険としてのノウハウとしては結構おすすめです。
まとめ
少し長くなったので、まとめておくと。
退屈な授業の時は落書きやペン回しなどの遊びをすると、記憶力が高まることがプリマス大学ン研究により明らかになっている。
これはつまらない授業を聞いているときは脳が休んでいる状態になっているが、手元遊びをすることで脳が活動をはじめ、能動的な学習の恩恵を受けられるため。
しかし、注意しなければいけないのは、「退屈な授業」を受け全く楽しいと思えない状態の記憶力を高めるだけで、普通に集中して授業を受けれるのであれば、集中して学んだ方が記憶には定着する。
つまり、「退屈だがどうしても学習しなくちゃいけない」という際に、手元遊びを取り入れた方が多少は学習効率が上がるという前提を覚えておく必要がある。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。