今回はタイトルにある通り。
科学的に夢を叶える方法を知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まあタイトルにもつけた通りで、僕は基本的にスピリチュアルがキラい。
それは客観的事実にかけるし、非現実的だし、科学的根拠がないから。
巷に多い「夢を叶える方法」も、論理破綻を起こしていたり、はたまた根性論が渦巻いていたりと、なかなか信用しがたいものが多い。
一方で、今回知った方法は、期間や被験者の人数ともに、客観的データが担保されるほど信ぴょう性の高いものだったので面白いなと思い、紹介しようと思いました。
まず結論から、科学的に夢を叶える方法を伝えておくと、「夢という存在にフォーカス流するのではなく、夢が行う行動にフォーカスする」
これが夢を叶えるために、科学的に重要だとされていることです。
根拠
この「夢という存在にフォーカス流するのではなく、夢が行う行動にフォーカスする」ということの根拠となるのは、ニューヨーク大学が行なった研究と論文が元になっています。
※参考文献
この2019年の研究によるとニューヨーク大学は、6〜11才の子供を306人集め、2つのグループに分けて3年間モニタリングしていきました。
この2つのグループに分け「夢」に対するモチベーションの変化ややる気の増減を観察していったわけですが、分けたグループが以下のようになっています。
- 科学者になるという人生に興味はあるか?
- 科学をしながら生きる人生に興味はあるか?
この2つのグループに、6〜11才の被験者306名を分けていき、3年間にわたり「モチベーションややる気」を観察していったわけですが、この2つのグループが明確に違うのは、要するに「科学者という存在」にフォーカスしているのか。
それとも「科学をしながら生きる」という行動にフォーカスしているのか。
この両者の違いでしたが、3年後、2つのグループを比較していったときに、前者の「存在にフォーカス」していたグループは、モチベーションの低下が見られ、科学者という夢を諦める傾向があることがわかりました。
一方で、「科学をしながら生きる」と行動にフォーカスした方は、モチベーションの低下は見られず、むしろやる気が向上していることがわかりました。
理由
なぜ両者ともに「科学」という同じ目標や夢があったのにも関わらず、前者のグループはやる気が落ち、後者のグループはモチベーションが上がっていたのか。
これに関しては、多分なんとなくは想像できるかと思いますが、一応説明しておくと「存在」にフォーカスを当てた場合、その達成までの道のりや「どこからが達成なのか」が明確ではなくなってしまいます。
「科学者になる」という存在にフォーカスした場合、科学者になるのは「大学教授」になることがゴールなのか、はたまた「ノーベル賞を受賞」した時がゴールなのか、検討がつきません。
これは僕自身も経験がありますが、今となっては「経営」する立場ではありますが、「経営者になる」と夢を持っていた時があります。
じゃあ、「経営者とは一体どこからが経営者なのか?」と仮定すると、法人登記すれば、だれだって株式会社の代表取締役になることはできます。
しかもその法人登記は数十万円で可能なので、誰だって数十万円払えば「経営者」になることはできます。
ただそうやって経営者になったとしても、自分に嘘をついていることはできず、「これが果たして夢として持っていたことか?」と疑問に感じてしまう。
となると、「一部上場企業の社長以外、経営者ではないのだろうか?」と夢はいつまでたっても達成するには至らない。
要するに、存在にフォーカスするとは、欲望を抱えた人間からすると「いつまでたっても達成できない目標」になってしまうわけです。
その上で、人間のモチベーションというのは、「ハーバード大教授が教える「やる気を出す方法」。」
この記事でも伝えている通り「小さな成長」によってもたらされるものです。
この少しでもいいので「前に進んでいる」という感覚が、モチベーションややる気を上げる一番の方法なわけですが、存在にフォーカスしいつまでたっても達成されない夢を抱えてしまうと、「毎日が挫折」となってしまう可能性さえはらんでいます。
この結果、存在にフォーカスした場合は、モチベーションが低下してしまい、夢を諦めてしまう子供達が多かったというのが、上記の研究から明らかになったことでした。
応用方法
一方で、行動にフォーカスし、「科学をしながら生きる人生」を選んだグループは、挫折というものがありません。
もちろん小さな挫折や大変なことはあるかと思いますが、「科学をしながら生きる」とは、今この瞬間から選択することができ、達成することが可能です。
更に言えば、毎日が夢を達成している状態となるため、「小さな成長」を常に感じられるのでモチベーションの向上にも一役かうわけです。
現にこの研究をしたニューヨーク大学の教授のコメントでは、「アイデンティティ(存在)にフォーカスすると、「目標達成できているか?」と意識してしまい、ハードルを高く感じてしまうことで不安を背負ってしまう」というようなニュアンスを説明しています。
つまり、夢を叶えるためには、存在にフォーカスするのではなく、行動にフォーカスすることで、今現状から「一歩一方進む」ことが、科学的に正しい夢の叶え方だということが言えるわけです。
感想
僕はこの研究論文を見たときに「嫌われる勇気」に代表されるアドラー心理学と近い感じに思いましたね。
アドラー心理学でも「夢を持たない」ってことが度々上がり、「誰かと比較してはならない」なんて言葉が出てきます。
その最中、嫌われる勇気では「競争に参加するのではなく、小さな一歩を歩み、昨日の自分より成長すること」が説かれています。
だからこそ、今というこの瞬間を必死に生きる。っていうことがアドラー心理学で説かれる「夢や目標」に関する解釈だったりしますが、これがすごく近いかなと思いました。
要するに、夢や目標を掲げてしまうと、そこに到達するまでは「夢は未達成」という状況になってしまう。
夢を達成することに重きをおけば、歩む行為自体全く価値のないものになる。
夢という目標を設定するのが悪いことではないが、大切なのは「一歩一歩、歩を進める」ということにあり、その結果「夢が叶っている」というのが正しい順序なのだ、と。
それが今回のニューヨーク大学の研究である「存在にフォーカス」するのと、「行動にフォーカスする」のとの違いなのかなと。
つまり、夢を追うのも大事だけれど、「夢を追う行動が楽しくなくてはいけない」ということが、夢を叶えるために最も重要なことであり、存在ではなく行動にフォーカスすることが夢を叶えるための科学的な方法だということでした。