【レビュー】スタンフォード式!疲れない体を読んだ感想と解説まとめ!

今回はタイトルにある通り。

「スタンフォード式疲れない体」を読んだので、その感想とまだ読んだことのない人のために、ざっくりとした解説をまとめていこうと思います。

この本、結構実生活に応用がきくし、知らない人にとっては間違った疲労回復法や気分転換を行ってしまっている人も多いと思うので、疲れがたまって抜けない、という方は一読しておくことをお勧めします。

あらすじ

まずはあらすじから。

この本の著者である山田先生は、スタンフォード大学でアスリートの疲れや疲労に関する研究を20年も行っている方で。

かなりの専門的知識を分かりやすく本書では解説してくれています。

想像に難しくないですが、普通のサラリーマンに比べて、アスリートはプレッシャーや身体的疲労など、何倍も蓄積している人たちです。

そういった人たちと20年間も向き合ってきたからこそ、専門的で科学的に正しい解説ができている。

これが本書の強みかと思います。

そのうえで、あらすじとともに「結論」を言ってしまうと、本書で伝えたい「疲れない体」を実現するには、IAP呼吸法だと著者の方は伝えています。

体が疲れる原因

それではここから本書の内容に入っていきながら、ざっくりと解説していこうと思いますが、IAP呼吸法というものは、後程解説するとして。

まず大切になってくるのは「体が疲れる原因」を知ること。

原因が分からなければ、解決のしようもないので、ここを勘違いしていないように伝えていくと。

そもそも「疲れ」には2種類の疲れが存在すると、著者の方は伝えています。

それが

  1. 筋肉の疲労
  2. 神経の疲労

この2つが存在しています。

多くの人が「疲れ」ととらえているのは、おそらく「前者」かと思われます。

そして「筋肉」が披露しているから、「体を休める」という回復法を取る人が多いわけです。

これがそもそもの間違い。

力仕事を行っている人を除き、サラリーマンなどほとんどの人は「神経の疲れ」が原因となり、疲労を感じていると著者の方は訴えています。

これは確かにと感じるシーンが多くて。

僕自身がサラリーマンだった頃、力仕事じゃない営業のとき。

休みの日は、ずっと体を休めて寝ていたけど、一向に疲れが抜けない感覚があって。

これはまさしく「体は休めているが、神経は休まっていない」ということが原因となって、疲労感が抜けなかったわけです。

ですから、まず大前提として、疲れてを感じた場合、体を休めても疲労が抜けないのであれば、「神経の疲れ」を疑うことが重要だということ。

 

神経の疲れがダルさを引き起こす

そのうえで、本書の中ではこう続きます。

神経が疲れると、主に「中枢神経」が影響を受けます。

この中枢神経というのは、かなり重要なパーツで。

この中枢神経を通して、僕らは手足を動かしたり、「歩く」「走る」という行動をとっています。

ただ、神経が疲れ、中枢神経にダメージが行くと、手足を動かす際に、うまく信号を伝えることができます。

この時感じるのが、いわゆる「だるさ」というもので。

「体がなんか怠い」と感じるのは、神経の疲れからくる、「中枢神経に原因があった」ということが言えるわけです。

神経の疲れを取る方法

じゃあ一体どうやって神経の疲れをとることができるのか。

これが冒頭に伝えたIAP呼吸法につながってくるわけです。

そもそも神経の疲れというのは、ストレスなどによっても引きおこってきますが、主に「体のゆがみ」というものが原因となってきます。

猫背であったり、決まった姿勢でのデスクワークであったり。

こういった体がゆがむ姿勢を長時間行ってしまうことによって、中枢神経がうまく信号を送れずに「だるさ」などの疲れを引き起こしていました。

つまり、改善策というのは「体のゆがみを取り除くこと」が挙げられるわけです。

その体のゆがみを取り除くことにおいて効果が期待できるのが、IAP呼吸法だということですね。

そしてこのIAP呼吸法というのはざっくり行ってしまえば、「おなかを膨らませた状態で呼吸をする」ということを意味しています。

IAP呼吸法のやり方

具体的にIAP呼吸法のやり方を解説していくと。

まず最初に5秒間使い、ゆっくりと息を吸っていきます。

この時に、おなかを膨らませながら息を吸い続けてください。

その後に、息を吐いていくわけですが、ポイントとなるのは「おなかを凹まさずに息を吐く」ということ。

このおなかを凹まさずに息を吐くことによって、脊柱などのゆがみが改善され、元あるところに収まるため、神経の伝達がうまくいき、疲れを取り除くことができるとしています。

さらには、脊柱などのゆがみは腰痛などの原因にもつながってくるため、腰痛という物理的な疲れに対しても効果が期待できます。

このおなかを凹まさずに、息を5~7秒ほどかけ吐いたなら、1セット終了で。

いったんお腹を緩めていきます。

そして同じ方法を使い2セット目を行っていくわけですが、本書の中で推奨されているのは、1日1回、5セットを行うことが推奨されています。

5セットぐらいであれば、1分程度で終わるので、気軽にできるのもこのIAP呼吸法のいいところ。

その他の疲れをとる方法

このスタンフォード式疲れない体では、IAP呼吸法がメインテーマの1つとして描かれます。

ただその他にも疲れを取る方法を解説していて。

その方法というのが、「20分間の有酸素運動」を行うことが疲労回復には効果的だと書かれています。

これは結構科学的には常識的な考えで。

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この記事で紹介したA&M大学の研究でも明らかになっていることですね。

多くの人は「疲れた」と感じた時にやりがちなのは、「何もせず体を休める」ということだと思います。

この「何もせず体を休める」というのは、筋肉の疲労の時は効果があるかもしれませんが、神経の疲労にとっては効果が期待できないのは冒頭に伝えた通り。

そうではなく。

逆に体を動かすことが、疲労感を取り除くことにおいて効果的だということが、科学的な常識であり、このスタンフォード式疲れない体にも描かれる「疲れを取る方法」です。

20分間の有酸素運動では、基本的に何でもよく、自転車に乗ることでも、散歩をすることでもウォーキングをすることでも、なんでもオッケーです。

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具体的な方法としては、この記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

最初は「疲れてるのに、運動?!」って感じるかもしれませんが、だまされたと思って一回やってみてください。

かなり疲れが飛んで、新しい活力に気づけると思います。

感想レビュー

ってな感じで、ざっくりとではありますが、スタンフォード式!疲れない体を紹介してきました。

僕自身「疲れているときこそ運動」というのは知っていたので、かなりやっていました。

なので、この本の効果をより高めるために、合わせて運動法を補足しておくと。

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これは疲れっていうよりかはストレス対策の一つですが、先ほども伝えた通り、ストレスと疲れは密接な関係にあるので、ストレス対策も効果的かと思います。

ここら辺は簡単に取り入れられて、しかも無料で時間をかけずにできるので、一度試してみてもいいかと思います。

んで。

今一度本書の内容に戻っていくと。

初見で「筋肉の疲れ」と「神経の疲れ」に関して知らなかった人にとっては、かなり有益なことが書いてある本かと思います。

もうこの疲れの原因から間違っていたら、疲れを取るポイントの「運動」か「休息」かを間違えてしまうので、どんどんと負のスパイラルに陥ってしまいますからね。

(神経が疲れているのに、休憩してもあまり効果がないことは、本文で伝えた通りですね。)

 

と偉そうに言っていますが、僕自身も会社員だった頃。

疲れ=筋肉の疲労だと考えていた時があって。

休みの日はひたすら寝て、体力が回復するの待っていました。

でも、疲れは取れず、出勤の朝になると憂鬱さは増すばかり。

振り返ってみると、その時って「疲れたから」っていうことを言い訳に、まったく運動していなかったんですよね。

そりゃ「疲れなんか取れるわけないだろ」って今考えると思います。

そんなあの時の自分に読ませてあげたい本って感じですね。

また、スタンフォードの方やアスリートのトレーナーなんかに話を聞く機会っていうのも普通はないので、そういう意味でも価値はあると思います。

また、そもそも僕ら人間は「動きながら、生きてきた生き物」です。

だから、昨今のデスクワークだったりに、体が適応していないんですよね。

そのため、定期的に運動は必要だし、ストレスや疲れにも効果が出てくる。

何度も言うようで申し訳ないけど、多くの人が「疲れた=体を休める」と思いがちなので、念を押して伝えておきました。

「疲れた=軽く動く」

これが正しい対策です。

本を読んだら、呼吸法はもちろんのこと、運動に対する理解と重要性に気づくと思うので、「運動を習慣にするための一番最初の本」としてはベストかと思いますね。

ぜひ参考にどうぞ。