結構毎度思うこと。
それが英語でも、ドイツ語でも、資格勉強でもなんでもいいんだけど、なんで皆勉強に勤しむのに「勉強の勉強法」は学ばない人が多いんだろうってこと。
この疑問を毎度思います。
だってシンプルに勉強法にも効率的に短時間でクリアできる方法があるはずで。
それを知らずに勉強してたら時間の無駄でしょ?って。
でもほとんどの人が、ラインマーカーを引くだとか、英単語はひたすらに反復して書いて覚えるだとか。
一見して常識とされている学習法で、楽なやり方をしている印象です。
ただ実際にはいろんな見地によって「ラインを引く」だとか「ひたすらの反復」には効果が薄いことが科学的に実証されています。
それって時間がもったいないなぁって毎度のこと思う。
なので今回は英単語を短時間で覚えるドイツ式の学習法について知ったのでそれをシェアしていこうと思います。
それが「ライトナーシステム」です。
アクティブラーニング
このやり方は、いわゆるアクティブラーニングが元になった勉強法です。
そもそもライトナーシステムを解説する前に、アクティブラーニングの話からしておいた方がいいかな。
アクティブラーニングっていうのは、今の科学的な現状で「最も効果が高い」とされている勉強法の1つ。
それは人間の脳の仕組みに由来があって。
簡単にいえば、「脳は体の一部だからこそ、動かしながら学ぶことが一番吸収率が高い」っていうことが由来で。
「アクティブなラーニング」っていう意味がその由来。
そのアクティブラーニングが、学習を効率化させ、覚えたことを定着させる効果が高い学習法のこと。
だからこそ、受動的ではなく、能動的に学ぶことが重要で、学校の授業ってある意味「受け身」だからほとんど内容が入ってこない。
でも、友人と話したこと、自分で作ったなぞなぞやクイズ、地元の道。
これらって絶対に忘れない。
それは自らが受動的に行った「行動」によって学習してきたからです。
そんな科学的に立証されているアクティブラーニングですが、このアクティブラーニングを簡単に行う方法っていうのが「想起」というやり方。
想起の重要性
この想起っていう部分にライトナーシステムが由来しているので、説明していくね。
想起っていうのはわかりやすくいえば「思い出す」というテクニック。
記憶っていうのは、知っているかもしれないけれど、短期記憶という部分から、長期記憶という部分へと移行することによって、「物事を忘れない」という結果につながる。
だから、テストで覚えておきたい内容だとか、英単語を覚えたいっていうときは、短期記憶から長期記憶へと移さなくちゃいけない。
じゃあどうやったら短期記憶から長期記憶へと移せるのかっていうと、まさしくアクティブラーニングであり、「想起」というテクニックなわけです。
例えば一度「WHO」という単語を覚える。
これをちょっと忘れた頃に、もう一度思い出す。
そうしていった結果、何度もなんども早期を繰り返すことによって「WHO」という意味は絶対に忘れなくなる。
一方で、馴染みがない「haliaeetus」なんて言われたってよくわからない。
つまり、覚えたことを「思い出す」ということが、英単語に限らず学習においては重要だということ。
インプットよりもアウトプットの方が重要だとよく言われますが、このアウトプットこそが想起であり、アクティブラーニングだということですね。
じゃあこの想起に関してなんだけど。
「短時間で」
っていう風に考えると、もう覚えたやつとなかなか覚えられないっていう2種類の単語が出てくるはず。
そして。
覚えやすい単語は、何度も想起する必要はないし、覚えにくい単語は何度も思い出す必要がある。
でも、一般的な100均とかにある単語帳を使うと、全てを覚えなくちゃいけないようにできてる。
これを「覚えてるもの」と「覚えていないもの」とを分けて、「覚えていないもの」になるべく時間をかけ、もうすでに覚えたものには時間をかけないようにするっていうことが、短時間で英単語を学習するために必要になってくる。
その上でもっといえば。
想起するタイミングっていうのもあって、「忘れた頃」にやるのがベストだと言われていて、まだ忘れていないタイミングですぐ想起をしても意味がないんですよね。
つまり「一度忘れて、思い出す作業」こそが、一番学んだ内容を忘れづらくする学習だということ。
その方法こそが、冒頭で伝えたライトナーシステムという、1970年代にドイツのセバスチャンライトナーという人が考えた方法です。
やり方
でもライトナーシステムのやり方はめちゃくちゃシンプルで。
AとBとCの3つの箱を用意します。
この箱は、別にクリアファイルでもいいし、机の引き出しでもいいし、区分けがわかるのであればなんだっていい。
このAとBとCが今は空の状態なわけですが、このAという箱に学習した英単語を入れていきます。
そして、Aに入っている英単語を学習する。
Aに入っている英単語を学習して、正解したのなら、次はBという箱に入れる。
次にBという箱に入っている英単語を正解したら、次はCという箱に入れる。
このように、A、B、Cと3つある箱に、「正解したら移していく」という作業をするだけ。
一方で、Bに入った箱の英単語がわからなければ、Aに戻す。
Cに入った箱の英単語がわからなければ、Bに戻す。
正解したら、A→B→C
不正解なら、C→B→A
というような感じです。
そして、「一度忘れる」ということが想起において重要だという風に話しましたが、Aの箱は「毎日」学習する。
Bの箱は「3日後」に勉強する。Cの箱は「7日後」に勉強する。
こんな感じで、間隔を空けることによって、もう覚えた英単語に時間を使うことはなくなり、わからない単語に時間を使え、なおかつ「Aは毎日、Bは3日後、Cは7日後」ときちんと「一度忘れる」というアクションを行うことができるので、効率的に短時間で学習できるというのが、このライトナーシステムなわけです。
まとめ
要するに、ロジカルで効率的な方法。そしてなおかつ短時間で学習できるような仕組みが、簡単にできるということなんですね。
アクティブラーニングと呼ばれる「アウトプット」によって記憶は短期から長期へと保存される。
そのために、「一度忘れて、思い出す」という想起が効果的なテクニック。
これをわかりやすく簡単にやるのが、ライトナーシステムだということ。
だからロジカルで効率的で、なおかつ短時間で物事を忘れづらく覚えることができるというわけです。
科学的に立証された方法と織り交ぜながらのテクニックを知ったので、僕も実際に使っている方法ですが、かなり忘れづらく覚えやすいテクニックです。
ぜひ活用してみてください。