モチベーションが落ちた時に試してほしい!5分でやる気が回復する科学的な方法

今回はタイトルにある通り。

モチベーションが落ちた時の対処法。

このやる気アップに関して、結構面白いことを知ったのでシェアしておこうと思います。

その方法っていうのが、「他人や社会に親切にする」という方法。

シンプルですが、科学的根拠もあって効果も高いとされているので、ぜひ試してみてほしいですね。

モチベーションのメカニズム

まず本題と外れるんですけど、ちょっとモチベーションのメカニズムについて話しておいた方が、わかりやすいかなと思ったので、ちょっとだけ脱線します。

そもそもモチベーションが上がるっていうのは、「ドーパミンやアドレナリン」が由来しています。

やる気を瞬時に上げたい時に試してほしい3つの方法とは。

これにも書いてるんで、ここではわかりやすく簡単に説明しておくと。

アドレナリンやドーパミンが脳内から出ると、肝臓に溜まった糖質を血液の中に放出してくれます。

そのおかげで、脳内に糖分が行き渡り「モチベーションが上がる」ということになる。

要するにモチベーションを上げたいのなら、ドーパミンなどの物質を脳内から出す必要があるってことですね。

そのうちの一つが「他人や社会に親切にする」ということになります。

根拠

じゃあ次に。

なぜ他人や社会に対して親切にするだけで、このドーパミンなどが放出されるのか。

ここを研究してくれたのは、カリフォルニア大学のソニアリュボミアスキー教授という方で。

人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法なんかの本で有名な方です。

この方の研究では、473人の被験者を集め、4つのグループに分けて、6週間の経過をチェックするという研究鵜を行いました。

その4つのグループとは、

  1. 社会に親切にしたグループ
  2. 友人や家族に親切にしたグループ
  3. 自分に親切にしたグループ
  4. 何もしなかったグループ

この4つに分けて、6週間後どんな精神状態なのかってことをチェックしました。

その結果わかったのは、1の「社会に親切にしたグループ」と2の「友人や家族に親切にしたグループ」の両者にはモチベーションの向上が確認され、幸福度も高まっていたということがわかりました。

さらに、この1と2のグループ(社会や他者への親切を行なった人たち)の中には、うつ傾向にある人も確認されていたのですが、このうつの症状も改善が見られたそうです。

当然、4の「何もしなかったグループ」というのは、モチベーションが上がることもなかったわけですが、面白いのは3の「自分に親切にしたグループ」というのも、モチベーションの向上や幸福感の向上が見られなかったようです。

理由

この親切をすることによって、やる気やモチベーションが上がるということを、心理学的に「ヘルパーズハイ」というわけですが、なぜこのヘルパーズハイが起こったのかというと。

そもそも僕らは「コミュニティ」を形成することで、弱肉強食を生き抜いてきました。

だからこそ、「他人と共存する」ために、親切にすることによってドーパミンが放出されるようにできているわけです。

もしこの「他人への親切」によってモチベーションが落ち、やる気が削がれるのであれば、コミュニティを形成することをせず、孤立した生き物だったでしょう。

そうすると、単純な腕力がないホモ・サピエンスは、ライオンやチーターといった肉食獣に捕食され、ここまで種を繁栄させることができなかったことになります。

つまり、種を繁栄させるために、力が弱いホモ・サピエンスは共存し協力することを選び生き抜いていくために、「親切にすることを気持ちよく思う心」を手にしたってこと。

だからこそ、他人に親切にしたり、友人や家族に親切にするだけで、落ちたモチベーションを回復させることができるということが、上記の研究から確認されたのでした。

応用方法

だから、結構不祥事を起こした芸能人だとかって、色々な場所へボランティアによく行くと思いません?

あれって、当然「社会の目」を和らげるためにいいことをしているって側面もあるにはありますが、本当は「自分の落ちたモチベーションをあげるため」にボランティアに行っているという見方もできるし。

更に言えば「科学的に正しい復帰の方法」っていう風にも言えるわけですね。

だから、ボランティアに行って「誰かに役に立つことで、自分を回復させる勇気をもらう」って効果があるため、不祥事を起こしてしまった芸能人が復帰のためにボランティアによくいくんじゃないかなと。

素晴らしく理にかなった方法です。

これは何も芸能人だけに活かせるものではなく、僕ら個人にも活かすことができます。

ボランティアに行き、災害などに苦しんでいる人の役に立つのも、モチベーションを高める効果が期待できますし、上記の研究における「1、社会に親切にする」というグループに属します。

また、別に不特定多数の人や社会に親切にするのではなく、友人や家族に親切にすることでも落ちたモチベーションを回復させることができます。

LINEで感謝を伝えたり、今日の晩御飯は自分が作ろうと決心してみたり。

ボランティアに行くとなると、結構な時間がかかりますが、これぐらいであれば即時行動でき、すぐにモチベーションを上げる効果が期待できるため、手軽にやりたい方は身近な人に親切にしてもいいと思います。

あとは普通に、電車で席を譲ったり、お年寄りの方の荷物を持ってあげたり。

これなら5分できますね。

なんだっていいし、小さいことでも十分なので、モチベーションが落ちてしまった時は「た人に親切にする」ことでヘルパーズハイになっていくといいんじゃないかなと思います。

終わりに

あ。最後に伝え忘れていたことを思い出したので伝えておくと。

グループ3の「自分に親切にする」っていうのが、モチベーションがさほど上がらなかった理由ですが、あれは「ポジティブとネガティブが相殺」してしまうから、モチベーションが上がらないという結果になったそうです。

要するに、「休暇を取ろう!」と思ってご褒美をあげたとしても、楽しい思い出と引き換えに、「旅費」がなくなったり、一人旅行が寂しくなったりと。

楽しい出来事と苦しい出来事が相殺するため、自分のためのご褒美ってのはあまり効果が期待できないみたいです。

なので「モチベーションを上げる」って観点からすると「他人のために尽くす」方がいいのかもしれませんね。