今回はタイトルにある通り。
「服装」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
というのも、僕自身かなりのミニマリスト。
毎日違った洋服を決めるのがめんどくさいし、コーディネートを決め込む時間ももったいない。
だから、「固定の服装」であることが多かったわけですが、この服装に関しても特に決めた決め事もなかったので、「何か服装を決める基準」があれば、もっと楽だなぁって思って調べたのが、この記事を書くきっかけでした。
そして調べていくと、結構面白い研究を見つけて。
それっていうのが、「服装」に関して結構侮れない力があるっていうことでした。
根拠
まずは根拠から。
これは2012年にノースウェスタン大学が58人の学生を集めて行なった研究が元になっています。
(※参考文献)
この研究では、学生である被験者を3つのグループに分けて、テストをして行ってもらいました。
そのグループというのが、以下の通り。
- 何もなし
- 研究者用コート
- 芸術家用コート
この3つに分けて、それぞれの洋服を着てもらい、テストを行いました。
そのうち、2と3の「研究者用コート」と「芸術家用コート」にはある細工がされており。
実はこの2つは全く同じ白いコートでした。
違う箇所として、研究者用コートは、「研究者」という形でイメージできるタグがあり、もう一方の芸術家用コートは特にタグがありません。
これは要するに、「同じ洋服に別々の印象」を持ってもらうための細工でした。
研究者用コートは、そのタグによって「研究者が使用する」という印象を与え、芸術家には特に芸術家のような印象は与えず。
「同じ服を着ていても、来ている服の印象によって、何か変わるのか?」ということを調べて行ったのがこの研究でした。
実際に行なったテストというのが、写真を見せて、その写真に関しての情報を調べて行ってもらうもので。
例えるなら、これは研究で行われた実際のテストではありませんが、「犬」の写真を見せられたのなら、犬の犬種や犬の平均寿命、世界にどれぐらいの個体がいるのか。
こんなように写真の情報を調べていく、というテストを3つのグループに行なってもらったわけです。
結果から言うと、同じ白いコートを着ていたのにも関わらず、「研究者用コート」を着ていたグループは他のグループに比べ、「より細かく詳細を調べる」傾向にあることがわかり。
他のグループよりも「長く調べる」傾向にあることがわかりました。
つまり、研究者というイメージを持ったコートを着ている被験者が「細かく、そして長く念密に調べ上げた」ことからわかるように、「どんなイメージを持った服を着ているか?」によって、人間はどういった行動をとるのか。
ということが、この研究より明らかになったことでした。
理由
ではなぜ。
研究者用のコートを着た被験者は、研究者のように物事を念密に調べ、時間を長くかけ情報を集めたのか。
これに関して「研究者としての印象を持った服を着た」ことが要員として考えられます。
先ほども少し触れましたが、そもそも「芸術家用のコート」と「研究者用のコート」とでは、同じ白いコートです。
ただ一方では、「研究者としての印象を強めるタグ」があることによって、研究者としての印象をより強いものにしています。
この違いによって、自身を取り巻く「印象」を変えることで、「行動」までも変わってしまったわけです。
よく「権威は衣の上から着るもの」
そんな風に言われますが、これはあながち間違いではなく、僕らは「服装」によっても、行動を大きく変えてしまう生き物だということ。
コンビニに行くジャージと、取引先に行くためのパリッとしたスーツとでは、とる行動は自ずと変わってくるでしょう。
その証拠に研究チームは「象徴的な意味を考えて服装を選んだほうがいい」
そんな風にコメントしています。
なんとなくで理解していたことが、このノースウェスタン大学の研究によって、可視化されたということですね。
応用方法
僕としては冒頭に伝えた通り、かなりのミニマリスト。
だから、服装もほとんど決まったものしか着ない。
でも「決まった服装」というのは、何か決め事があって、その服にしたわけじゃありませんでした。
だから、シンプルな応用方法として考えられるのは、「なりたい自分」に近い印象を持った服装を着る、ということがこの研究を実生活に応用する方法かなと思います。
例えば、経営者や起業家になりたいのであれば、ジョブズやマークザッカーバーグのように、ラフな服装をあえて着るのも効果的でしょうし。
はたまた、勉強を頑張りたい学生であれば、研究にあった通り「白いコート」を着て勉強するのもアリかと思います。
「なりたい自分」や「理想とする人」が、どんな服を着ているのか。
「その服に対して、どんな印象を持っているのか」
ここら辺を考えていくと、自分にあった仕事服が見つかるかもしれないですね。
僕も考えてみようと思います。
まとめ
最後にまとめておくと。
同じ白いコートを着ても「研究者」としての印象が強い服を着たグループは、より念密に長く調べ物に取り組む傾向にあった。
このことによって、服装に抱く印象によって、行動が変わることが言える。
そのため、「なりたい自分」や「理想とする人」が、来ている服を着ることや、その服が持っている印象を考えると行動が変わる要因になる。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。