人生においてトラブルが少ない人は「ある共通した能力」が発達していることが判明!

今回はタイトルにある通り。

「トラブル」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

その面白いことっていうのは、人生においてトラブルが少ない人にはある特徴があって。

その特徴の能力が高ければ高いほど、人生でトラブルに見舞われる可能性が低くなるというもの。

その「特徴」っていうのが、クリティカルシンキングの力が強ければ強いほど、人生においてトラブルに見舞われることが少ないことがわかっています。

後ほど詳しく解説しますが、クリティカルシンキングとは「違う視点で物事を見れる力」のこととされています。

根拠

まずは根拠から。

このクリティカルシンキング力が高い人ほど、人生においてのトラブルに見舞われる確率が少ないとしたのは、カリフォルニア州立大学が行なった研究が元になっていて。

(※参考文献

この論文では、被験者224人の学生を集めて、3つの調査を行います。

まず1つ目にクリティカルシンキング力を図るテストを行なっていき、被験者の学生がどれぐらいクリティカルシンキング力があるのかを計測していきました。

その次に、よく頭の良さを図る「IQ」という指数がありますが、被験者の学生のIQを次に測定していきます。

その後、人生においてどういったトラブルに見舞われたのかを調査していきました。

この研究によって、クリティカルシンキング力とIQとの、どちらの数値が高い人の方が「トラブル」に見舞われていることが多いのかという、相関性を調べて行ったわけです。

ちなみにいうと。

IQというのは、多少なり鍛えることは可能なものの、その数値の多くは「生まれつき」だとする説が強く、遺伝的に決まるものだとされています。

一方で、クリティカルシンキングとは「違った目線で物事を見る」ということを意味するので、遺伝や生まれつきなどで決まるのではなく、後天的に鍛えることが可能だとされています。

この研究でもし仮に、トラブルはIQによって少なくなる、という研究結果が出てしまうと、「トラブルに見舞われるのは、生まれつき決まっており、頭の悪さが由来」ということになってしまうことさえあります。

要するに、人生においてのトラブルは避けることはできず、解決に関してもIQにより比例するとなるので、結構人生ハードモードになる可能性も考えられるということ。

ただ結果的には、人生におけるトラブルというのは、「IQ」よりも「クリティカルシンキング力」によって比例することが判明し、IQが高い人よりも、クリティカルシンキング力が高い人の方が、トラブルに見舞われる回数が少なかったことが判明しました。

つまり、トラブルに関しては「IQ<クリティカルシンキング力」という重要性になり、後天的に鍛えることができ、改善することが可能だということがわかったということ。

また、ここで調べた「トラブル」というのは、多岐にわたっていて、犯罪や人間関係、お金の問題や遅刻などの時間関係など、様々なトラブルが想定されました。

このトラブルとの相関性を調べて行ったので、「犯罪、お金、時間、人間関係」といったトラブルを、クリティカルシンキング力を高くすることで、解決することができる可能性がある、としたのが、この研究だということなんですね。

理由

ではなぜ、クリティカルシンキング力が高い人ほど、トラブルに見舞われる可能性が少ないのか。

これは「違う視点」で物事を見れる人ほど、複数の視点を持つことができ、その上で選択肢を増やすことにつながります。

そうすることによって、トラブルになる前の「未然」の状態で、問題を解決することができたのではないか、と推測されています。

ちょっとややこしいので簡単に説明すると。

例えば、お金のトラブルに巻き込まれ、100万円急遽必要な状態になったとします。

そうなった場合に、クリティカルシンキングが低い人の場合、「100万円どうしよう」と、思考が停止し、なにも思いつかなくなってしまいます。

一方でクリティカルシンキング力が高い人の場合、「その100万円は正当なのか?」と考え「返済義務に関して法律相談」を行うことも考えられますし。

また、正当な理由で「100万円が必要」だという問題が判明すれば、「家族や友人から借りれないか」

はたまた「分割は利用できないか」

こういった選択肢を色々と考えることができます。

それ以上に、こういったお金や犯罪といったトラブルが発生する前に、クリティカルシンキング力が高く、様々な視点から物事を考えられる人は「未然」に防ぐことができる。

こういったことから、トラブルが少ない人生を歩みやすい、とされているわけですね。

クリティカルシンキング力を鍛える方法

じゃあここから、このカリフォルニア州立大学の論文の応用方法を。

まずこのクリティカルシンキング力とは、3つの要素からなるとしています。

それがこの3つ。

  1. 見方を変える
  2. 選択肢を増やす
  3. テストをする

まず物の見方を変えないと、1つの選択肢以外出てこない。

そのため、見方を変えることで、選択肢を増やしてあげる。

そうして増やした選択肢の中で、どれが「最適解」なのかは、誰にもわからない。

だからこそ、テストをしてみて、どれが一番自分にとって「最適解」なのかを判断していく。

シンプルにこの3つがクリティカルシンキング力とつながる、3つの要素なわけです。

そして、選択肢を増やすこととは、「物の見方を変える」ことで、自然と増えていくもの。

その上で「自信のある選択肢」が増えれば、自然と「試してみたい」という感情が沸き起こり「テスト」をすることにつながる。

つまり、手始めに行えて、なおかつ「鍛えること」に直結しやすいのは、3つのうちの「物の見方を変える」ということなんですね。

その上で「どうすれば物の見方を変えられるのか?」というと、「設定」を変えることが重要だとされています。

例えば、「漫画:ワンピース」を見たとします。

あれって誤解されていますが、基本的には「悪党」が主人公です。

海賊=悪、犯罪者なわけですから、ルフィもシャンクスも「設定上悪」な訳です。

(一般論的に)

でも、主人公目線の設定でストーリーが進んでいくため、海賊=悪には見えない。

ここで「物の見方」を変えるために「海賊=悪」とするために、設定をどう変えればいいか考えてみると。

「海軍側からの視点」

こうやってワンピースのストーリーを見ていくと、海賊=悪という物の見方に切り替わります。

物の見方が切り替わると、正義のヒーローであるルフィの悪事が見えてきたりします。

(どちらが正解とかではないです。)

これは漫画だけではなく、お金のトラブルに関しても同様ですし、犯罪に関しても同様です。

1つの見方しかしていなければ、1つの解決法しか見当たりません。

でも、別の見方をすることで、違った解決法が浮かんでくるわけです。

この「物の見方を変えるために、設定を変えてみる」ということを日常的に行うことで、クリティカルシンキング力を鍛えることにつながり、人生においてトラブルに見舞われても未然に防ぐ思考力が身についていくわけです。

よくテレビなんかでやっている「発想力クイズ」なんかでも、鍛えられると思うので、ぜひ考えてみるといいんじゃないかなと思います。

まとめ

最後にまとめておくと。

クリティカルシンキング力とIQの2つを測ったところ、人生においてトラブルが多かったのは、IQ。

反対にクリティカルシンキング力が高い被験者は、人生においてトラブルにあった回数が少なかった。

このことから、トラブルや問題のない人生を送りたいのであれば、クリティカルシンキング力を鍛えることが重要。

このクリティカルシンキング力を鍛えるためには、「物の見方」を変えて考える癖が重要で、「設定」を変えてみると、自然と物の見方を変えることができる。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。