今回はタイトルにあるとおり。
「職業を転々としている人」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
よく仕事は3年間続けろだとか、仕事ををコロコロ変える人はダメだ。なんて言われていますが、結論から言うと全くそんなことはなく。
「離職率」に関して、ほとんど変わらないことがわかっています。
つまり、「職を転々とする人は無能」ということは、全く関係ないことがわかっています。
なので、「職業をコロコロと変えているからダメなんだ」と言う人がいるのであれば、古い固定概念にさいなまれてる、情報弱者のアホなんで無視しておきましょう。
職業をコロコロ変える奴が無能は大嘘
まずは根拠から。
これは経済学者のマイケルハウスマン教授が行った研究が元になっていて。
この研究では、およそ3万人のコールセンターの方を対象にして実験が行われました。
3万人の人を対象に、主に「離職率が高い人の特徴」に関して、このハウスマン教授は、その特徴と共通点に関して調べていったのですが。
まず1つ目によく言われている、「職業を転々とする人はダメ」という風潮がよくありますが、この研究においても同様のことが研究されました。
その方法というのは、まず被験者のこれまでの過去5年間の経歴を調査し、「職業を転々としている人」と「1つの仕事をずっと続けてきた人」との2つのグループに分けました。
その後に、その仕事において離職するかどうかを観察していったわけですが、
- 職業を転々とした人
- 1つの仕事を続けた人
このどちらにおいても、離職率の割合に変わりはありませんでした。
要するに、「職業を転々とするから、仕事を辞めやすい人」というふうに言えるものではなく。
職をコロコロ変えていようが、ずっと1つの仕事を続けていようが、仕事を辞めやすいかどうかには全く影響がなかったということ。
その上で「職業をコロコロ変えることが離職率と相関がない」のであれば、何が影響しているのか?
それを考えたマイケルハウスマン教授は、研究を続けたわけですが、ある共通点が「離職率の高さ」と相関することを見つけました。
それが「Google Chromeを使っているかどうか」
これが離職率と大きな相関性があることがわかりました。
すぐ仕事を辞める本当に無能な奴の特徴
これはどういうことかというと。
要するに、「既存の検索用のアプリのそのまま使っている人」は離職率が高く、一方で「既存の検索用アプリではないものを工夫して使っている人は離職率が低い」ということが言えるわけです。
例えば、Macで言えば検索用のアプリケーションとして「Safari」が搭載されています。
またWindowsで言えば、Microsoft edgeがデフォルトの検索用アプリケーションとして搭載されています。
仮にGoogle Chromeを使おうとすれば、ダウンロードして使わなければいけません。
この「工夫する」ということに関して、「言われたことをそのままやる」のか。
「工夫してより効率化を図ろう」とするのか。
この違いが、離職率に大きく影響していることがわかったんですね。
具体的に言えば、Safariやedgeなど、デフォルトで搭載されている検索アプリケーションを使っている人は、そうじゃない人に比べて離職率が15%も高いことがわかっています。
要するに、職業を転々とする人なんかよりも、工夫がない人は「仕事を辞めやすい」ということですね。
またそれだけじゃなく。
Google Chromeやfirefoxなどを使っている人=工夫する癖がある人は、仕事に対しても真面目であることがわかっています。
具体的には、欠勤率に関して19%も低いことがわかっていて。
仕事をサボることも少ないことが、このマイケル教授の研究により明らかになっています。
さらに。
もっと面白いのは、この工夫する癖がある人は当然「仕事ができる」こともわかっていて。
およそ300万件の通話記録を調査し、その仕事具合から判明したことは、工夫する癖がある人は顧客満足度も高く、売り上げもよく、通話時間も短いことがわかりました。
通話時間が短いということは、クレーマーなどの処理も早く、端的に仕事をこなせている証拠で。
顧客満足度に関しては、そうじゃない人が120日経っておよぶ顧客満足度を90日で達成しているほど、優秀であることがわかっています。
つまり、
- 離職率が低い
- 欠勤率も低い
- 優秀である
この3つがわかっていることなわけです。
なぜ離職率が低いのか
ではなぜ。
職業をコロコロと変える人よりも離職率は低く、Google Chromeを使っている人は優秀なのか。
これは先ほどの解説の中で答えを言っていますが、「工夫するかどうか」が大きなポイントになってきます。
例えばGoogle Chromeというのは、デフォルトで入っているものではなく。
MacやWindowsでは、ダウンロードしないと使えないものです。
そこに創意工夫を持ち、効率的に仕事を終わらせるためとして、「Google Chrome」を代用しているため、既存の考えややり方に囚われない視点を持っていることが考えられます。
一方でそのままのSafariやedgeを使っている人というのは、工夫をする癖というものがなく。
そのまま仕事をこなしているだけの人。
そうなってくると当然業績にも影響しますし、顧客満足度にも影響してくる。
さらにその上で。
僕ら人間の一番のモチベーションは「前に進んでいる」という成長こそが、一番のモチベーションとなることがわかっています。
工夫をすることで、売り上げも上がり、お客さんからも喜ばれる。
そうなると離職率が下がり、欠勤率も低いことは当然のことです。
ですから、Safariやedgeを使っている人よりも、Google Chromeを使っている人の方が
- 離職率が低い
- 欠勤率も低い
- 優秀である
この3つで優れていたわけです。
ただいまではGoogle Chromeのpcも出ているので、デフォルトでChromeが検索用アプリケーションとなっているデバイスもあります。
そういう意味では全く意味をなさず。
「検索用アプリケーションが重要」なのではなく、「工夫する」ということが重要なので悪しからず。
転職を繰り返すが優秀な人の例
んで。
僕自身の周りの例を挙げてみると、やっぱり優秀な人ほど転職を繰り返してるというケースがやっぱり多くみられるんですよね。
逆に一つの職業にずっと務めている人は、その会社の不平不満を言う傾向にあるように感じます。
一人代表例を紹介しておくと。
ある友人は今不動産の営業でその会社内の営業成績はずっとトップで、全国的にもかなり優秀な契約数になるそうです。
ただこの友人はこれまで数々の職種を経験してきています。
営業というベースはおんなじだったりするんですが、塗装工の営業だったり、また別の営業だったり、いろいろな営業を転職してきました。
またそれだけじゃなく、電車の線路整備の仕事をしていた経歴もあったりで、かなり豊富な職歴を持っていました。
んで。
やっぱり彼の傾向を見ていると「創意工夫」がいたるところであったりするんですよね。
事実不動産の営業に転職した際は、その不動産の知識を必死で学ぼうとしていましたし、自分自身で営業のすべてを完結できるように宅建の資格まで取っています。
しかもそれは不動産の仕事に転職してからなので、「仕事の合間を縫って勉強時間を確保して取得した」という経歴です。
僕自身も不動産の仕事をしていた時が数か月ぐらいあるんで分かりますが、マジで激務です。
(数か月でやめる僕は彼とは全く違って、社会不適合者な感じが否めないっすねw)
激務かどうかは会社によっても違うとは思いますが、基本ベース拘束時間が長いのが不動産営業の業界ルールだったりもします。
僕がいた会社は12時間労働が基本だったので、家に帰るのは大体10時前後。
宅建を取得した彼も、ほとんど同じぐらいの労働時間でした。
こうした勤務時間が長い場合は、どうやっても「創意工夫」なしには勉強時間を確保できるはずがありません。
それでも合格率が低い宅建に受かり、なおかつ営業も好成績を残しているということは、やっぱり職を転々としていても「無能である」ということは言えず、「工夫」こそが優秀かどうかの軸になる、ということは言えそうです。
1つの職業を続ける無能
かたや1つの職業を続けるが、優秀ではないというケースも実際に存在します。
これは僕の知り合いではないのですが、知り合いの知り合いから聞いた話で。
その人は教職員をしている公務員です。
ずっと公務員という仕事を続けていている彼は、一般的にみれば「優秀」というレッテルと、社会的な信用もあるんでしょう。
公務員といえば今やなりたい仕事にもランキングしますし、「きっちりしている」というイメージが大きくつきます。
ただ。
これは聞いた話で「本当にあるのか?」と耳を疑った話ですが、教職員同士でのいじめが実際に存在しているそうで。
同じ学年を持った女性教員を「仕事ができない」という理由から、かなり差別的に扱っているという話を聞きました。
大人なので、物理的にダメージを与えるということはないそうですが、教科の引き渡しをしなかったり、資料を作らなかったり。
はたまた、シンプルな例で話しかけなかったり。
そういった出来事が職員室の中では広がっているそうで。
教職員の間でも「迫害されている女性教員の姿勢に問題がある」という認識らしいです。
もちろんこういうケースがすべてではないと思いますが、事実この女性教員は精神的抑うつ傾向に陥ってしまって休職を余儀なくされました。
しかも驚いたのは、休職が決定した時、同学年を持っていた先生は笑って喜んでいた、という話を聞きました。
その女性教員は1年の休職ということだったらしいんですが、2年たっても復帰できず病院と家を行き来していて、なかなか職場復帰できていないと聞いています。
当然こういうケースがすべてではないですが、「1つの仕事を続けている人=優秀」ということは一概に言えないということが分かるケースではあると思います。
また、僕自身の周りを見渡しても「物事に創意工夫を凝らす」という人ほど優秀な傾向にあるのは間違いなく、そうした工夫をする人というのは「現状に満足することはしない」という傾向にあるので、職を変えたり転職をしたりする傾向にあると感じますね。
まとめ
最後にまとめとして伝えておくと。
職業をコロコロ変える=無能。
そんな風潮があったりしますが、これは全く科学的には証明できておらず。
むしろ「職業をコロコロ変える=無能」と言っている人の方が、無能であることがわかります。
なぜなら、こんなことを言う人間は、「既存の考え方」に捉われている人種で、工夫や新しい知見を取り入れると言う柔軟性がないわけです。
となると、ハウスマン教授の研究にあるとおり。
工夫がない人というのは、
- 離職率が15%も高く
- 欠勤率が19%も高く
- 売り上げや顧客満足度も低い
このように言えるので、「職業をコロコロ変える=無能」と言っている人の方が、無能である1つの証明となるわけです。
だから、そんな胡散臭いことを言う奴がいたら、マウント取ってやりましょう。
参考になれば幸いです。