今回はタイトルにある通り。
「メールの確認」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まず結論から伝えておくと、メールの確認を1日3回ほどにしておかないと、常に緊張状態にさらされ、ストレスが激増することがわかっています。
おそらく「メール」以外に関しても、通知なんかが届くSNSでも同じことが言えるでしょうね。
根拠
まずは根拠から。
これは2014年にブリティッシュコロンビア大学が行なった研究が元になっていて。
(※参考文献)
この論文では、被験者を集めメールのチェックに関して2つのグループに分けます。
1つ目のグループが、通常通り回数制限をせず、メールを確認してもらったグループ。
もう1つのグループが、1日3回と制限をし、通知をオフにしてもらったグループ。
この2つに分けて、2週間後どういった変化があったのか、「ストレスレベル」や「仕事のタスクにおける生産性」、「緊張状態」などを計測していきました。
この結果わかったのは、通常通り回数制限なくメールチェックをしていたグループに比べ、1日3回と回数制限をし、通知を切っていたグループは、ストレスが低くリラックス状態にあり、仕事における生産性も高まっていることが判明しました。
また一方で、回数制限なくメールを確認していたグループは、緊張状態が高く、ストレスレベルも高く、さらに生産性も下がっていることが判明しました。
このことにより、メールの確認の回数が多ければ多いほど、ストレスは高くなり、幸福度も下がっていってしまう可能性がある、ということなんですね。
その上で、生産性も落ちるので、収入などに影響してきてしまう恐れがあることが考えられるわけです。
この研究は基本的に「メール」としていますが、おそらくこれから伝える「理由」に関して、理解していけば「SNS全般」が、生産性やストレスレベルを高めることにも関係してくることがわかってくると思います。
理由
ではなぜ、メールの回数が多くなればなるほど、緊張状態となり、ストレスが溜まっていってしまうのか。
まず基本的に考えられるのは、メールとなると「仕事」につながっているツールであることが多いです。
この仕事に関連するパイプであるメールを常にチェックしていれば、仕事のことが頭から離れなくなり、常に「緊張感」を感じるライフサイクルになってしまう。
その上で、常に緊張感にさらされているため、ストレスレベルも上がっていく。
この結果、ストレスが溜まることで生産性が落ちることにも直結していくわけです。
全ては繋がり、原因となっている、ということですね。
またさらに言われているのは、メールをなんども確認することによって、引き起こる「マルチタスク」への影響です。
この記事でも紹介していますが、集中を分散すればするほど、集中力が落ちていってしまうことが判明しています。
つまりマルチタスクを行い、集中する対象を変えれば変えるほど、脳のリソースが奪われていってしまい、疲れやすくストレスが溜まりやすくなってしまうということ。
さらに、「スマホを仕事中は絶対に見るな!約4秒見るだけで作業効率が劇落ちする!」
この記事でも伝えていますが、人間の集中力はかなり脆いので、およそ4秒ほどの邪魔が入っただけで、集中力は崩壊し生産性はガクッと落ちてしまうことがわかっています。
その落ちっぷりもすごくて。
およそ4秒集中が阻害されるだけで、3分の1もの生産性に下がっていってしまうとされています。
そのため、集中していない状態で仕事に取り掛かると、集中している時に終わるはずの範囲を終わらせるためには、普通の時の1.5倍ほど仕事をしないと終わらない、とする試算さえあったりするほど。
つまりは、「メールやSNSチェックを頻繁にし、集中力を壊すことで、自らで仕事量を倍増させてしまっている」と言えるわけですね。
さらにさらに。
恐ろしいことに、マルチタスクを行い集中を分散させてしまうと、「集中を取り戻すのに20〜30分ほどかかる」と言われています。
とすると、なぜ生産性が落ちるのか、なぜ集中を分散させてはいけず、その原因となるメールの確認の回数を少なくすべきなのか、といった理由が見えてくると思います。
つまりまとめると、
- 緊張状態が解けずストレスが溜まる
- 回復するまでに時間がかかり、生産性が落ちる
- 集中状態が切れやすくなる
こういったことが、メールの確認を頻繁にすることで引き起こってくるわけです。
改善方法
では実際にどうしていったらいいのか。
僕がこの研究を知った時、結構やばいなって思いました。
というのも、僕自身朝起きてからまず確認するのがGメールですし、1日に何回もメールチェックしていたから。
上記で紹介した「4秒の邪魔で集中力がすぐに切れ、生産性が落ちる」ということは知っていて、対策していたので、「仕事中」はスマホを見ることもせず、通知は全てオフにしていました。
なので、以前よりスマホを触る回数はだいぶ減ったものの、それでもまだ改善の余地があるなって思ったんですよね。
その上で。
僕自身「Gメール」に関して、仕事でも使っているツールなので、通知をオフにはしていなかったんですが、これからは通知をオフにして、1日に決まった時だけ見るようにしようと思います。
(実際に緊急の連絡なんてほとんど来ないし、いつ確認してもいい内容ばかりなので。)
んで。
上記の研究内容を参考にしてみると、「1日3回」までがおそらく限度かと思います。
(それ以上は多すぎると判断)
なので、新しいことを習慣化するための方法として、イフゼンルールを用いて「メールをチェックする時間」を決めておくのがベストかと思います。
(※イフゼンルールの参考記事:「新しいことを習慣化するのに超絶オススメの簡単テクニック!」)
僕としては、午後の初めに1回チェックして、タスクを終わらせる夕方にもう1回チェックしての、2回で十分かなと思います。
なので、昼と夕方になったら、メールをチェックする。
そんなイフゼンルールに落とし込めば、なるべくマルチタスクを減らす対策をしようかと思います。
大切なのは、回数を決めることと、時間を決めること。
それ以外は通知をオフにしておくこと、ですね。
まとめ
最後にまとめておくと。
メール確認の回数が増えると、リラックス状態にならず、緊張状態が続き、ストレスレベルが高くなり、生産性も下がる。
原因としては、マルチタスクなどが考えられ、集中がメールを確認することによって分散し、そのことによって生産性の低下や集中力の低下などが引き起こるとされている。
改善策としては、メールを確認する回数と時間を決めておき、それ以外は通知をオフにする。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。