今回はタイトルにある通り。
医者が教えるサウナの教科書を読んだので、まだ読んでない人に向けて要約をしていきながら、その感想とレビューをしていこうと思います。
結論から言ってしまうと、この本結構オススメです。
サウナの正しい入り方
最初に僕が衝撃を受けたのが、このサウナの入り方。
これまで普通に入っていたんですが、これも実は間違っていることが判明しました。
僕なりの普通はどんな感じかというと、サウナに入って水風呂に入る。これを何度か繰り返す。
そんな入り方でした。
ただこの本曰く、サウナに入る→水風呂に入る→外気浴をする。
これまでがサウナの入り方だというんですね。
結構僕みたいに、サウナと水風呂で終わっている人は多いんじゃないかな。
またこの辺は誤解がありませんでしたが、サウナに入るとは、サウナが前菜で。
水風呂がメインディッシュ、そして外気浴がスイーツのようなものです。
いやいや、と。
俺は、外気浴はいいや、っていう人もいるかもしれませんが、これから解説するサウナの効果を知れば、外気浴はやっておいた方がいいことがわかります。
なので僕もこれからは、外気浴も合わせてサウナに入ろうと思いますんで、ぜひ一緒に入ってみてください。
サウナの効果
まず結構多くの人が、気持ちいいからサウナが好き、だったり。
はたまた、体が楽になるからサウナに入っている、って人も多いと思います。
確かにこれらの効果は医学的にもサウナは効果的だということが判明しています。
ただ、なぜリラックス効果や疲労改善に効果的なのかはわかっていない人も多いんじゃないかな。
なんて偉そうに言ってますが、僕もその1人。
ただ単に気持ちいいし、体も軽くなるからサウナが好きという理由でした。
この本の面白いポイントは、科学的になぜサウナに入ったほうがいいのか。
これを解説しているところにあるんですね。
具体的に見ていくと、まずはリラックス効果。
リラックス効果は、サウナに入ることで脳が休まる状態になるため引き起こることが分かっています。
というのも、サウナに入ると温度は100度近い気温になっています。
僕らは普段生活していて100度を感じることはないので、体は交感神経が優位に働きます。
交感神経とは、いわゆる戦闘態勢で、体は気温と戦おうとしている状態になるわけですね。
その後、水風呂に入るわけですが、これまた20度以下という温度から、交感神経が優位に働きます。
つまり、サウナから水風呂まで、体が戦っている状態になるということ。
その後、外気浴をすることで正常な体温に落ち着きます。
この時は落ち着いている時に優位になる、副交感神経が働き、リラックス状態となります。
このように交感神経と副交感神経とがスイッチすることで、自律神経が正常に働くようになります。
またこの時、身体が戦闘態勢に入っているため、脳がうまく働かなくなります。
うまく働かなくなるということは、半ば強制的に脳を休ませていることにつながるということ。
だから、リラックス効果を体感することが出来ているんですね。
また、サウナに入っている状態では血管がひろがり、ドンドンと血液が循環します。
そのあと水風呂に入ると、身体の表面の温度が下がり、表面の細い血管が収縮します。
その結果、体内にある太い血管だけが活発に活動するようになり、より体の中を血液が循環します。
そのことにより、脳に溜まった老廃物を流すことに繋がるため頭がスッキリすることに繋がるわけです。
要するに、
- 自律神経の正常化
- 脳の休息
- 血流を促す
これらの事柄から、リラックス効果が期待できるということで。
リラックス効果とは、脳の休息、老廃物の除去などが挙げられる、ということです。
そのほかのサウナ効果
そのほかにも、血流が活性化し、血液が循環するので、美肌効果が期待されています。
また、自律神経が整うため、ストレス耐性やメンタルが安定するなどの精神面への好影響が考えられています。
さらにさらに。
外気浴をする際には、脳波のβ波が流れているため、発想力やアイデアが想像されることが分かっています。
ですから、何か思い詰まったときやアイデアが煮詰まっているときなどもサウナが効果的だということが分かっているわけです。
こう考えていくと「サウナに入る」というのは、かなり恩恵が得られるということであり、ただ単に「気持ちがいい」というレベルではなく、科学的に好影響がかなり考えられる行為こそが、サウナだということなんですね。
サウナの効果をさらに高める方法
さらにこの本では、具体的にもっと効果を高めるサウナの入り方に関しても書かれていて。
大きな枠組みとしては、
- サウナ
- 水風呂
- 外気浴
この順番に変わりはありませんが、個人差はあるものの「サウナ」には5~10分程度入るのがいいとされています。
僕自身は、長時間はいるのは苦手なので、5~10分程度でいいというのは、かなり朗報。
サウナの多くは「12分時計」が設置されていると思うので、半周から1週程度を目安に入るのがいいということですね。
さらに言えば、体感として「背骨」が温まる程度が、ベストなサウナ時間だとされています。
また、これも意外でしたが、「水風呂」に関しては「数分」で問題ないとしています。
僕個人としては、結構長くは水風呂に入っているので、もう少し短めに微調整したほうがいい感じでした。
そのあとの外気浴では10~20分程度入るのがいいとされていて。
ベストなのは、横になって外気浴するのがいいとしています。
まあ、これらは絶対ではなく、個人差が一番重要ではあるので、体と相談しながら入るのが一番いいかと思います。
感想レビュー
とまあ、ここまでで医者が教えるサウナの教科書に関して、要約して解説してきました。
本来であれば、本を読んでみてみてほしいのですが、ほぼ買わなくてもいいぐらい本筋は解説はしてきました。
んで。
ここからこの本の感想やレビューをしていこうと思いますが、僕的にこれまでは結構アバウトでサウナに入ってきました。
普通に入るだけで気持ちいいし、疲れが取れて体が軽い感覚があったので、それだけでサウナに入る意味としては見いだせていた。
でもそれらの現象が「なぜ起こるのか?」「体はどう反応しているのか?」っていうことが具体的に分かっていたわけではなかったので、それを知れただけで、この本の価値は十分にあると思います。
プラシーボ効果じゃないですけど、効果を知っていると知らないのとでは、受けられる恩恵に開きがあることは、科学的にも立証されています。
つまり、ただ単に正しいサウナの入り方をしていても、そこで起こる体への恩恵や変化を知っているのと知らないのとでは、「効果に差がある」ということ。
だからこそ、正しい入り方をしていたとしても、脳への休息やリラックス効果は本を読んで知っていたほうが、恩恵があるわけです。
この「アバウトな部分」をかき消して、明確にしてくれるのが、この本の大トロの部分だと思いますね。
また、サウナの入り方として大筋は間違っていなかったとしても、僕個人的に「外気浴」に関してはやっていなかったし、やったほうがいい理由として合理的な中身をくれたので、これからのサウナの入り方が変わりそうです。
そうした、ベクトル合わせをこの本ではしてくれるので、「サウナが好き」という人は、手にとって置いて損はないかと思います。
何度も何度も読む本ではないかもしれませんが、1回は読んでおきたい本ですね。
ぜひ参考にどうぞ。